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家族はひとつ、のかたち

30数年前、結婚して驚いたことが二つあった。

ひとつは週末を義父母と一緒に過ごすこと。

夫の実家までは車で1時間あまり。
こちらから行くか、都合があると言えば義父母が家に来た。

週末は家族一緒が基本なので、子どもたちと出かけようとしたところへ義父母が来てしまい、お出かけを中止にしたことも。

毎日午前様の夫を休ませてやりたいと思ったが、その習慣は義父の亡くなる2年ほど前まで続いた。


そしてもうひとつ驚いたのは、一年の収支を義父に報告することだった。

まじで!?

と思ったが、まだ就職して2年目の夫は、義父の言うとおりにした。

離れて暮らしていても、ひとつの「家」という意識が強いのだろう。
家に来るとき義母は「ただいま」と言った。

一年の収支も、そんな「家」としての考え方だった。

夫との関係がぎくしゃくするのは、たいてい親のことでだったので、子どもたちが結婚するとき思ったのは、自分はそれをしないことだった。
(他のことは自分でわからないけれど)

干渉しないよう気をつけるというより、子どもに興味がないのか?私、こちらから誘うことはあまりない。

娘のところへは車か新幹線で2時間あまり、
息子は車で30分足らずのところにいる。

もうちょっと誘うべきか?と思いながら、お互い仕事をしていると日にちが過ぎていく。

息子が夫婦二人で来るのは、月に1、2度のこともあるし、何カ月もお互い連絡しないこともある。

ご飯を一緒に食べることもあるし、そうでないときも。

息子夫婦が来る日は、いつも何か面白い。

先日は旅行に行ったお土産を、遠くに住むお姉ちゃんの分まで買ってきた。
いつ渡すんだ?と思ったが、腐らないから大丈夫だと言う。

昨日はまた、お土産があると言う。

何かと思ったら、息子の妻のお母さん(高校の先生)が修学旅行の引率で北海道に行き、そのお土産を名古屋に出張で来たお父さんが持ってきたので、半分こしようと思って、と。

もうそれだけで、なんて可愛いこと言うのかと笑いそうになってしまった。

テーブルに、ポテトやチョコレート、クッキーなどがずらっと並ぶ。
半分こにしながら、これはどっちにする?などと相談する。

ちょっと楽しい。

きっと私が思っているより、息子の妻は気をつかっていることと思うけれど。

今後、嫁姑関係でぎくしゃくすることはあるのだろうか。
でも今はそんなこと考えてないで、楽しいことを楽しめばいっか、と思っている。

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