この人になりたい!
今までに「この人になりたい!」と思ったことが、2度ほどある。
正確に言うとその人にはなれないので、「この人みたいになりたい」だ。
まずお一人は、常滑市にある廻船問屋を見学したときに出会った。
と言っても、すでに他界されていて写真で拝見したのだけれど、その廻船問屋に生まれた瀧田あゆちさんを知ったときのことだ。
1枚の写真の、知性あふれる笑顔に心を奪われ、傍にいた夫に「私、こんな顔になりたい!」と口走っていた。
しかし、あゆちさんは東京大学が女性に門戸を開いて間もなく入学したほどの才女で、日本航空の役員まで務めた方と知り、スッポンの私にはあの笑顔になれないと思った。
それでも同じ女性として、この年になっても憧れるような人に出会うのは幸せなことだと思った。
そしてもうおひと方は、中日新聞朝刊に長年コラムを連載されていた作家の志賀内泰弘さん。
毎週楽しみに拝読しながら、しみじみと心に沁みるお話に、こんな温かい文章を書けたらとずっと思っていた。
そして一週間ほど前のこと、信じられないことに、その志賀内さんから私のnoteにコメントをいただいた。
京都のお話を連載されている志賀内さんが、私のnoteを見つけてくださった上にコメントまでくださるなんて、天にも昇る気持ちだった。
最近あまり書いていない自分に、忘れかけていたことを思い出させていただいた。
憧れる人がいるって、それだけで自分の力が湧いてくる。
さあ、またちゃんとエッセイ書こう!
憧れの人に少しでも近づけるように。
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