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32歳女、関節リウマチになった話

私poco、32歳女は関節リウマチです。

同じカタカナで4文字という点から、なんとなく勝手に似ていると感じていた「ヘルニア」経験者とは会ったことはありましたが、「リウマチ」の人とは会ったことがなく、年配の人がなる、自分とは無縁のモノだと思っていました。
温泉の効果に「リウマチ」の文字をよく見かけることから、もはや病気というよりは、「肩こり」「腰痛」のようなモノだとも思っていました。

最初の症状が現れたのは2023年1月。骨盤の横の骨なのか筋なのかがすごく痛むのです。歩いている時も痛く、これはどうしたものかと近所の整形外科に行きました。

原因を調べるべくレントゲンを撮ってもらいましたが、骨には異常なし。ただ、骨近くの筋だったかが炎症を起こしているとのことでした。

症状が出るまでの話をする中で、痛みが出る前日に、カウンターチェアに体をひねるような変な体制で座っていたことを伝えると、きっとそれや骨盤の歪みが原因だと言われました。

その日は理学療法士によるリハビリストレッチを受け、痛み止めの「ロキソプロフェン」と湿布を処方してもらいました。
診察料は4,000円超。初診とはいえ、整形外科は高いな~と病院を後にしました。

余談ですが、整形外科ではリハビリ治療を受けている患者さんが想像以上に多く、リハビリで稼いでいるんだろうなあとも感じたこともよく覚えています。

帰宅し昼食後、早速処方された痛み止め「ロキソプロフェン」と胃を保護する「レバミピド」を飲みます。
効果は抜群、その日のうちに痛みはかなり引いたように記憶しています。
ただこの「ロキソプロフェン」、規定量の1日3錠を服用すると、効果が強過ぎるためなのか、肌が大荒れ。
鼻の下と顎に、乾燥による皮むけと赤みが生じたのです。

痛みと引き換えに肌荒れ…踏んだり蹴ったりだと今度は皮膚科へ行きます。
肌荒れも痛みも収まり、その後しばらくは平和に過ごします。
(32歳女、厄年の影響だと考え、この間に西新井大師に初詣と厄除けに行きました)

そして3月になり、また痛みが発症します。翌日にはあまりに痛過ぎて、足を怪我しているかのように、ゆっくりとしか歩けない。
これでは会社にも行けない…ということで、急遽午前半休を取り、再び整形外科へ行きます。
その日はどんな診察をしてもらったか覚えていませんが、前回処方分の余りの痛み止め「ロキソプロフェン」を飲み、湿布を貼り、なんとか痛みは鎮まりました。

その後半年くらいは大きな痛みに襲われることもなく、平和に過ごしたように思います。

その間のトピックスとしては、整形外科で痛みの原因と言われた「骨盤の歪み」対策に、3月からヨガスタジオに通い始めます。
家では絶対にできない「布ヨガ」に何度かチャレンジするものの、悲しいかな、酔って若干気分が悪くなることが多く、床でやる通常のヨガにシフトします。
しかし、少しスピリチュアルな面もあるヨガにいまいちのめり込むことができず、3か月で退会する結果となりました。

時は9月。まだまだ夏のような暑さです。

とある日に、犬猫の撮影の補助として、とある撮影スタジオに行きます。
終日立ったり座ったりを繰り返し、翌々日くらいに筋肉痛のような痛みが太ももの前側や膝回りに現れます。
同じく撮影の場にいた男の子も筋肉痛になったと言っており、やっぱりこれは筋肉痛だったかと思います。

しかしこの筋肉痛と思しき痛み、なかなか治りません。
治らないどころか、痛みが「移動」しているのです。
とある日は右膝、その次の日は足の甲、その次の日は左膝、その次の日は肩、といった風にです。
痛みの移動は、痛みが発症した3月あたりにも実はありました。
肩が痛い時には腕もあげられなかったり、手が痛い日には物をつかむのにも苦労するくらいでした。

この9月の痛みはとても手強く、痛み止め「ロキソプロフェン」を飲んでも効いているのか効いていないのかわからないくらいでした。

困った…。膝や太ももが痛い時には歩行や階段の上り下り、立ったり座ったりの動作すら痛い。肩が痛い時には、痛い方の腕を上げられず、シャンプーやドライヤーもやりにくい。

埒が明かないため、再び整形外科に行きます。
家から近めでグーグル口コミ評価の良い、前回とは異なる院です。
整形外科だから問題ないだろうとマスク不着用で行ったところ、受付で不織布マスクを50円で買わされ、心の中で毒づくというおまけの一幕も。

少しだけ待合室で待った後、名前を呼ばれ、診察室で先生にこれまでのことを話します。
1月から痛みがあったこと、痛み止めで収まってはいたこと、今回の痛みは手強いこと…。
グーグル口コミの評価の通り、とても患者に寄り添い、親身に話を聞いてくれる先生です。

「関節リウマチかもしれませんね…。可能性があるかを調べる検査をしましょうか。」と先生。

関節リウマチ…!?

全く予想もしていなかった単語です。

その日は血液検査やレントゲンを撮り、病院を後にします。
診察費は今度は6,000円超え。ひえ~、やっぱり高い。
結果を聞きに行くのは新婚旅行の後の3週間後くらい。
新婚旅行中に手強い痛みが発症した時に備え、痛み止め「ロキソプロフェン」や湿布を処方してもらいます。

「ロキソプロフェン」の効果なのか、たまたま運が良かったのか、新婚旅行中には大きな痛みを感じることなく、無事に帰国します。

そして検査の結果を聞きに再び整形外科に行きます。

その結果は…
「やはり関節リウマチの可能性が非常に高いです。紹介状を書きますので、大きい病院で治療してください」と先生。

関節リウマチとは、関節が炎症を起こしている状態とのこと。
自己免疫疾患というものだそうです。
正直関節リウマチについてその時はよく理解できてはいませんでしたが、自分に病気が発覚したことに、軽くショックを覚えました。

その日は土曜日で本来なら趣味のボルダリングに行く日。
痛みが発症した9月中旬以降、ずっと登っておらず、もちろんその日も登りません。
自宅にいる夫に検査結果をLINEで告げたところ、「今日は早めに帰ろうと思う」と夫は1人でボルダリングジムに行くものの、帰ったのは21時過ぎ。

ボルダリングに行くのは全く構わないのですが、妻の病気が発覚し早く帰ると言っておきながら、結局楽しみ倒していつも通りの時間に帰宅した夫。
所詮は他人、人の病気なんてどうでもいいよね、と、軽い怒りや悲しみの混ざったなんとも言えない感情を覚えた、関節リウマチ発覚の日の夜です。

およそ2週間後の土曜日である2023年11月4日に、紹介状を持って総合病院へ行きます。
目的の診療科は「膠原病リウマチ内科」

そんな科があったのかと思いながら、1階の受付で初受診の手続きを済ませます。
清潔感があり、少し近未来を感じさせる院内です。

2階へ上がり、「膠原病リウマチ内科」の扉の前で待ち、いよいよ診察です。

ノックをし中に入ると、俳優の滝藤賢一さんを彷彿とさせる先生がいらっしゃいます。
本人確認のため、名前と生年月日を伝え、診察スタートです。

整形外科でも話した、1月から自分の体に起きたことを、目の前の先生に全て話します。
始まりは1月であること、痛み止めで痛みは収まりはすること、9月からの痛みはなかなか治らなかったこと、痛みが移動すること…。

話を聞いた先生の見解は、整形外科で受けた検査結果的にも、ほぼ関節リウマチで間違いないだろうとのことでした。

関節リウマチは30代から50代の女性が発症しやすく、免疫の働きの異常により関節が炎症を起こしている状態で、罹る原因はよくわかっていない病気だそう。
症状が進行していくと、関節が変形していくこともあるようです。
ただ、これまでは治らない病気とされていましたが、最近は良い薬のおかげで、限りなく治癒に近い状態になることもあるそうです。
私の場合は早期発見だったことや若いということもあり、薬による治療で「治る」に近い状態となることも期待できるとのこと。

その後さらに詳細な結果の出る各種検査を行い、診療費を支払い、病院での時間は終了です。
はたして、その日の診療費は約13,000円でした。とほほ、高い…。病気なんてないのが1番だよね。

病院を出て、すぐ向かいの調剤薬局に向かいます。

処方されていたのは、
リウマチ治療薬「メトトレキサート錠2mg」
葉酸を補うという「フォリアミン錠5mg」(メトトレキサートが葉酸を阻害するためとのこと)
炎症を鎮めたりする「プレドニゾロン錠5mg」

2週間分で約1,000円です。
先生によると、リウマチ治療に多く使用されている「メトトレキサート錠」は、安価ながら効果もあり、とても良いお薬とのこと。
これが効かなければ10,000円を超える薬にシフトする必要があるが、きっと大丈夫とのことでした。

これらの薬は、曜日によって飲み方が異なるという初めて出会うタイプのものです。
私の場合、
「メトトレキサート錠2mg」は日曜日の朝夕2回、各2錠と1錠、月曜日の朝1回1錠、
「フォリアミン錠mg」は水曜日の朝1回1錠、
「プレドニゾロン錠5mg」は毎日朝夕2回、各2錠
でした。

毎日同じ量を飲むというわけではないので、机の上の常に目につくところに薬を置き、飲み忘れのないように2週間を過ごしました。
その間は薬の効果なのか、痛みが気になることはほぼありませんでした。


2023年11月18日(土)
4日の検査の結果を聞くために、再び総合病院に行きます。
診察前に、2週間服用した薬の働きを確認するために、さらに別に血液検査と採尿をします。
その結果をもとに、処方する薬の判断をするそうです。

検査から1時間後、先生による診察に向かいます。
2週間前の検査の結果から、正式に「関節リウマチ」の診断が下ります。
しかしその日の血液検査、尿検査の結果によると、薬がとても良い効果を出しており、リウマチの数値はとても下がっているとのことでした。
「メトトレキサート錠2mg」での治療は継続、炎症を抑える「プレドニゾロン錠」は1mgを朝夕2回、各4錠の用量に減らされます。

2023年12月2日(土)
この日も事前に血液検査と採尿をしてからの診察です。
検査結果によるとリウマチの数値は下がっており、またしても「プレドニゾロン錠」を、1mgを朝夕2回、各2錠の用量に減らされます。

2023年12月16日(土)
お約束の血液検査と採尿の後、診察です。
経過は良好で「プレドニゾロン錠」の用量は、1mgを朝夕2回、各1錠に減らされます。
このまま調子が良ければ、次回には「プレドニゾロン錠」はなくせるとのことです。

2024年1月6日(土)
年末年始のため、前回から3週間後の診察です。
診察前の血液検査と採尿の結果、「プレドニゾロン錠」はなくすこととなりました。
日曜日と月曜日の「メトトレキサート錠2mg」と、水曜日の「フォリアミン錠mg」のみです。
大丈夫かとは思うが、もし痛みが出たりするようだったら連絡くださいとのことでした。

2024年1月14日(日)現在、痛みが気になることもなく、控えてと言われていたボルダリングにもこっそりと行き始めています。
もちろん、今までのようにがっつり長時間滞在はせず、スポーツジム感覚でさくっと軽く登る程度にとどめていますが。

私は自分の中で、病院に行くかどうかのルールを下記のように定めています。
「1週間経っても治らない」
「自分ではどうにも治せない(治る気配がない)」

今回のリウマチに関しても、早期発見が良かったことを先生に何度も言われました。

正直、いい年した大人でありながら病院は怖くて苦手ですが、今後もこのマイルールのもと、体に異変があれば病院にお世話になろうと思います。
(来週には、抜いたほうがいいと言われた、上の歯の親知らずを抜きに行きます。)

関節リウマチが発症し、少しだけいい面もあります。
今までボルダリングに割いていた時間がぽっかり空いたことで、英語や仕事に役に立つ勉強(illustratorやITパスポートなど)を始めたことです。
時間を有意義に過ごしたいという気持ちも以前より強くなっています。

現時点では、リウマチ治療薬「メトトレキサート錠2mg」を飲まなくていい日が来るのかは、正直わかりません。
治ったと思って薬を止めてしまうと、また症状が再発する可能性もあるのだそうです。

とりあえずは薬いらずとなる完治を夢見て、引き続き有意義と思える日々を過ごしていきたいと思います。

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