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ほどけても、結び直せるよ。

大切な友人が、地元へ帰ってしまう。嬉しいけど、寂しかったり。正確に言うと、一度地元へ帰って、それから相手の実家で一緒に暮らすのだそうだ。

そんな話を聞いたのは昨年の10月頃。付き合ってから5年以上も離ればなれで過ごしていたから、やっと一緒に暮らせるのだとホッとしていた。
いつもは付けていないのに、左手の薬指が今日はまぶしい。照れくさいからいいと、頑なに付けていなかったのにね。

「よかったね。」

「うん。遊びにきて」

「またね」と言って、お互いにホームで別れる。

たまにくる人生の節目というのが、どうも苦手だ。正確には、人との別れが苦手。結んだ蝶々結びの先端を、すーと伸ばしている気持ちになるから。


「厭になるだろう いつだって描くより破ることの方が容易くて 解くより結ぶことの方がずっと難しいんだ」

誰かと離れる時にいつもこの言葉が頭をよぎる。ある物語の台詞。築き上げるまでは大変なのに、崩れる時は一瞬なのよね。その事実を知っていながらも、また築き上げていくのだけど。


矛盾しているけど、きっとコツは結び目を強くしないこと。


冬から春にかけては、どうも惜別が多い季節な気がしますが、そしたらまた結び直せばいいやって思います。少し投げやりな言い方かもしれないけれど。


おまけ

https://youtu.be/6m3A1MP_gbU

僕らを結ぶリボンは解けない訳じゃない
結んできたんだ


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