ほどけても、結び直せるよ。
大切な友人が、地元へ帰ってしまう。嬉しいけど、寂しかったり。正確に言うと、一度地元へ帰って、それから相手の実家で一緒に暮らすのだそうだ。
そんな話を聞いたのは昨年の10月頃。付き合ってから5年以上も離ればなれで過ごしていたから、やっと一緒に暮らせるのだとホッとしていた。
いつもは付けていないのに、左手の薬指が今日はまぶしい。照れくさいからいいと、頑なに付けていなかったのにね。
「またね」と言って、お互いにホームで別れる。
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たまにくる人生の節目というのが、どうも苦手だ。正確には、人との別れが苦手。結んだ蝶々結びの先端を、すーと伸ばしている気持ちになるから。
誰かと離れる時にいつもこの言葉が頭をよぎる。ある物語の台詞。築き上げるまでは大変なのに、崩れる時は一瞬なのよね。その事実を知っていながらも、また築き上げていくのだけど。
矛盾しているけど、きっとコツは結び目を強くしないこと。
冬から春にかけては、どうも惜別が多い季節な気がしますが、そしたらまた結び直せばいいやって思います。少し投げやりな言い方かもしれないけれど。
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おまけ
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