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iimaのうたのことを書いてから1年経って。

今日はしみじみと嬉しいことがあって、時折思い返しては「ふははあぁっ」とにやにやしながら、心温まる気持ちになっている。

当人以外にはどうでもいいことだろうとわかっちゃいながら、でもやっぱり書いておきたくなった。そんな特別な日のことを、その日のうちに。

* * *

午前中に選挙へ行って、その足で家族3人、電車で街へでかけた。

目的は、とある音楽ユニットのミニライブ。

駅ビルの上層階にあるホール内が公園マルシェのようになる「今日感オトナビMARKET」というイベントが行われていたのだけれど、その中で私たち夫婦が好きな音楽ユニット、“iima (イーマ)”が無料ライブをすると聞き、わくわくしながら向かったのだ。

ちなみにホール内はこんな感じ。

ちょっと見づらいけれど、前方にあるステージ前はクッション性の高い人工芝がひいてあって、ハンモックなんかも複数おいてある。中央には木製のおもちゃ屋さんも出店していて、キッズコーナーみたいな役割になっていた。つまり、全体的に小さい子連れでもくつろげる神空間になっていて、ものすごく感動した。

……なのに人が思いのほか少なくて、”ええっもったいなさすぎるやろ!駅ビルさん広報がんばって!”といらぬ脳みそが働いてしまう貧乏性。いや、だって子連れでこんなくつろぎやすい空間あります? 

しかもそこで自由にくつろぎながら、この30分後にはものっすごい癒やされるアーティストのライブが無料で聞けるんですよ? まじかよ福岡。いや自分たちは空いてるのもくつろげるから嬉しいけど、本格的なライブが子連れでもリラックスしてしかも無料で聞けるなんて、超貴重な貴重な貴重すぎる!機会じゃないか。知ってたらもっと来たいファミリー、大勢いると思う。

せっかくこんなに子連れに配慮した空間づくりをしてくれているイベントなのだから、iimaの存在をまだ知らなくても、たまたま足を運んだファミリーがそこで初めてiimaの歌に接して好きになって、という反応がもっと起きてほしいのになあ……!って、もうあんたiimaの何なのさ(ただのファン)というレベルで、もったいない、もったいないよおおう!と心のうちで叫んでいたのは内緒です。

* * *

ああ、大いに本筋とずれてしまった。

ところで今日、わたしがどんな気持ちを抱えながらこのiimaのライブに向かったのかをお伝えするには、ちょっと長いストーリーがある。いや、長いといってもnote2つ分なので、気が向いた方はこちらの2つのnoteを読んでから、またこのページに戻ってきてほしい。

まあもう夜も遅いしね、そんな奇特な方はもしいらっしゃってもリアルに2人くらいかしらと想像するけれど、この先はそんな2人とだけ思いを共有する想定で、いろんな前提や説明をすっとばして書く。書いている今、テンションが日曜日なのでお許しを。

* * *

というわけで、わたしがひっそり書いたiimaへのラブレターをネットの片隅でご本人に発掘され、上に貼りつけた2つ目のnoteにあったようなやりとりを、twitter上でiimaのボーカル、マキさんと繰り広げていたのだが……、わたしはその後、iimaのライブに行けていなかった。

正確にいうと、近くで開催されるものに以前申し込んだのに、前日に娘とわたしが熱を出し、うんうん寝込んで泣く泣くキャンセルしたのだ。

つまり、twitter上であのやりとりをして以降、リアルでマキさんにお会いするのは初めて。

もしライブ後に挨拶できる時間があったなら、今回はわたしがあのときのぽこねんですって、ちゃんと、ラブレターの差出人として申し出よう。

そんな、告白する小学生みたいなどきどきをひそかに抱えながら、客席でiimaの音楽にひたっていた。

ひさしぶりに耳にしたiimaの生歌はやっぱり特別で。想いが伝わってくる。

おふたりのMCはどこまでもゆるくて、マキさんのふんわりとした会話をギターのイシイさんがぴしっと愛のあるツッコミで巻きとる、そんなバランスが心地よくて、くすっと笑いながら聞いていたりするのだけれど。

「じゃあ、曲いきましょうか」と言った2秒後にはスイッチがすっ、と切り替わって。もうその曲の気持ちに入り込んでいる。あの感じが、はたから見ていてもたまらなく好きなんだ。

歌いながらいつのまにか客席に降りてきて、目線合わせて歌ってくれたり。アットホームすぎる。

曲に想いをのせて届けてくれるふたりの音楽をきいていると、自然とからだが揺れてしまう。揺れながら、からだのなかにすうっと気持ちのいいものが染み込んでいくような気がした。

* * *

ライブが終わって。

娘とともに絵本の読み聞かせに参加したり、キッズコーナーのおもちゃで遊んだりしたあとで、会場の片隅でマキさんにご挨拶した。

マキさんも以前のnoteや、その後のやりとりを覚えていてくださって、感動しているとまで言ってくださって。わたしはそもそも存在を認識してもらっていることだけでもとっても嬉しくて、心がぽかぽか温まった。

そもそもは口下手をこじらせて、ありったけの思いを込めて、インターネットの大海原にこそっと放ったラブレター。それがきっかけで、つながった不思議なご縁。やっと直接、ラブレターの差出人を名乗ることができた。

* * *

マキさん、いまだに我が家では、2歳の娘が寝ずにぐずるときは「はじめまして赤ちゃん」を流しながら、抱っこで練り歩いたりしています。あの歌を流して抱っこで歩くと、ぴた!っと泣き止んで、うまくいくと「すっと眠り始めてる」あたりでほんとうにスッと眠りはじめているんですよ。

ずっしり重くなった娘を抱きながら、その歌をくちずさんで練り歩いていると、あのふにゃふにゃだった時期をありありと思い出して。そうするとまた、しびれそうな腕でも抱っこががんばれたりして。

ちなみに今夜は、添い寝しながら「最終回のうた」を歌っていたら、安心してすうと寝ました。わたしの子育てのなかに、iimaの音楽はもう溶け込んでいて、もはや欠かせないものになっています。

また、家族でライブに行きたいです。

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