見出し画像

懐かしい音楽の記憶 その2

その1はこちらから

今更だけどPOPとは何なのか

私が何故ビークルの音楽にハマったのか
こんな記事を読んで、正に納得でした。



彼らのオリジナルアルバムには、すべてPOPという言葉が入っていてPOPミュージックであることを強調していました。
当時私のイメージとしては、英語詞がメインのロックバンドがポップ?と疑問に感じましたが元々の言葉の意味を調べてみれば

ポピュラーの略。流行歌やひろく親しまれている歌や音楽のこと。
(コトバンクより)
ポップ・ミュージックは極めて折衷的であり、多くの場合は他ジャンル(ダンス・ミュージック、ロック、ラテン音楽、カントリー・ミュージック等)からの要素を取り入れる。一方で楽曲に割り当てられる時間が長すぎず、動きのあるメロディが重視され、基本的な楽式(西洋では主にヴァース‐コーラス形式)を用いてコーラス(サビ)を楽曲中で繰り返すといった普遍的な特徴を持つ
(wikipediaより)

たしかにJPOPと言われるジャンルも色んな音楽要素が集まって作られたものだしビークルの音楽も母国語でないけど定義は同じ。
力強いロックなのに、とても身近で口ずさみたくような親近感がある。
あのお面さえキャッチーに思える。
令和の今、車のCMに使われていても何の違和感も無いくらいです。

モノクロお面に隠されたカラフルな音楽たち


私が知ったメジャーデビュー後からのことを挙げると、個人的には代表的なシングル曲よりカップリングやアルバム収録曲の方が好みのものが多いです。
公式youtubeが無い事が惜しい…。

80年代を思わせるキーボードの音だったり、ここぞというタイミングで歌うように弾けるギターの音。
全体を締めるパワフルかつタイトなリズム。
ヴォーカルもエモーショナルな歌声を持つヒダカさん一強ではなく、タロウさんクボタさんという歌えるメンバーが揃う。
三者三様、声質による役割がはっきりしていて楽器と共鳴しながら曲を彩り、揺るがない洗練されたコーラスワーク。

能あるお面は顔を隠す。細かいところまで私のツボを押さえてくれる多彩なバンドです。
特に1stアルバム収録の「BLOCKBASTERD」や
2009年リリースのベストアルバムから「PHANTOM PLANET」
バランス良し、センス良し。
そして9thシングルに収録されている
「I WANNA GO TO THE DISKO」
当時、今まで以上にダンスロック感が濃く新鮮でした。今聴いても踊りたくなる楽しい曲。
「LOVE DISCHORD」のような
切なさ溢れるロックも彼らの魅力を語る上で外せません。

もっと色んな人に聞いてほしい名曲

その1で書いたきっかけとなったアニメBECK
その中で主人公、ヒロインが歌う「FOLLOW ME」という曲。

作中では、ビートルズの影に隠れて1枚だけアルバムを出して解散した「ROCKET BOYS」という架空のバンドの曲なのですが、このビートルズの雰囲気漂うヴォーカルからコーラスまでカトウタロウさんが歌っています。
そして元々はメジャーデビュー前のシングルに収録されたヒダカさんがボーカルを取るFOLLOW MEが原曲。
それぞれに味があり、例えるなら外国の青春映画を観ているようで色褪せないお気に入りの名曲です。

その流れでヒダカさんタロウさん、ビークル結成期のメンバー岩原さんによるアコースティックユニットGALLOWのアルバムPARKEST!も隠れた名盤です。バンドとは全く違う顔を見せるヒダカさんの優れた作曲センス。
伸びやかで綺麗な高音を響かせるタロウさんの歌声はノスタルジックな曲の世界観にマッチしています。
もっとたくさんの人に聞いて欲しいものです。こちらもサブスク化希望…!


ROCKET BOYSのFOLLOW MEが聴けるのはサントラだけ。

今更だけどイラストの意味が気になる。

音楽は繋がっていく



冒頭に書いた通り私はビークル後期をあまりよく知りません。
初めて出会ってから数年が経ち受験や進学に伴い私を取り巻く環境が大きく変わりました。
街に住み、憧れのCDショップはいつでも行けるようになり新しい音楽にも出会えた。
趣味を共有できる友達も増え、美大のお姉さんのホームページもいつのまにか見に行かなくなりました。
10年以上経ってこんな長文を書いてるし、飽きた冷めた訳では無いはず。優先順位が下がったと言うのがしっくり来ます。
彼らが散開を発表した時、驚きや悲さより「そっかー。」と妙に納得したのです。
もし「解散に衝撃を受けた好きなバンドランキング」があれば間違いなく最下位。

何故だろう?

ビークルはバンドだけど、プロジェクトの様でした。
才能溢れる面々が集まり、メジャーという場でどんな発展をしていくか。
毎回実験的にチャレンジしているみたい。
あのお面から音楽まで、ポジティブは意味で商業的に見えたし、やり尽くしたと言うならやり切ったんだろうなー。というシンプルな思いです。

ただ、もしこの時代にまたビークルが現れたら一体何を仕掛けてくるんだろう?
アラフィフおじさん達の熟練されたJAPANESE GIRL、CUM ON FEEL THE NOIZEはどんな雰囲気になるだろう。

私と息子が最近一番好きな音楽番組であるEテレの「ムジカピッコリーノ」※にメンバー誰かが出たら楽しそう。
なんてもしもの話に想像を膨らませています。
(ライブではコンプライアンス上厳しいコールをしていた人達だけど)


ひょんなきっかけから懐かしい記憶を思い出した訳ですが、今でも初めて出会った時のふわふわとした高揚感を鮮明に覚えています。
10代の頃好きになったアーティストや音楽を掘り返して新たな魅力を見つけられたのは思いがけない嬉しい出来事でした。
新しい音楽と出会ったり、魅力を再発見したり…歳を重ねるのも悪くないな。

最後のライブで発表された新曲give it upがお気に入り。

全ての音楽ファンに観てほしい。子供向けに留まらないクオリティ。歴代メンバーも豪華!

最近はケイタイモさんの子育て漫画にほっこりさせられる。音楽とは関係ない所で共感が生まれるなんて10代の頃の自分に教えてあげたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?