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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その126)

2023/11/22   (その1)

7時半起床
窓を開けて、タバコを一服
早朝はかなり寒い
さすがに霜が降りるほどではないが、それでも5℃ぐらいかキャンプだったらかなり寒かっただろう
今もっている寝袋ではきつい
何か対策を考えないと
昨日の約束で、8時に迎えに来てくれることになっていたがアッバスさんが迎えに来てくれたのは9時
バイクの置いてあるスタンドまで送ってもらう間に色々と話を聞かせてくれた
精悍な雰囲気のアッバスさんは、警察か軍の仕事をしているのかなと思っていたが、自分が想像していた通り、自警団的な組織(アサイ?と言う名前だったと思うけど、うろ覚え)に所属して働いているらしい
しかし彼らの給料が1ヵ月半ほど支払われていないらしくデモをするために今日は休みだと言う
そして彼らの給料は、イラク本国から送られてくるらしい
???
ちょっと何を言ってるのかわからない
彼は政府の職員や学校の教員、治安維持を担うの警察と武装組織の給料はイラク本国から支払われていると言う
あれ?
クルディスタンは自治権を持っているはずだけど公的機関の給料はイラク持ちなの?
いろいろわからないが、詳しく聞く時間もなくスタンドに到着
アッバスさんには、とりあえずミサイルを打ち込めば給料を払ってもらえるかも?と言ったら笑っていた
アッバスさんが車用の電動ポンプを持ってきてくれていたので、それでバイクのタイヤに空気を入れ、スタンドの従業員とアッバスさんにお礼を言って別れをつげ出発

KalarからDarbandikhan まで緩やかに上り
街を通り過ぎると斜度がきつくなり途中で右手にDarbandikhan湖が見える
標高が上がったこともあって、風はますます冷たくなってきた
途中見つけたレストランでチャイ休憩を取る
2杯飲んで、体が暖まったので、料金を支払おうとしたが受け取ってもらえなかった
ありがとうとお礼を言い出発
出発する際に、オートバイの右側のキャリアがずいぶん下がっているように見えるのでチェックしたらキャリアを取り付けている3点のブラケットの1つが金属疲労で折れていた
このキャリアはインドでは長距離旅行をするときに皆が使っているポピュラーなキャリアで、安くて軽くて便利なのだがそのかわり金属疲労で折れやすいのが唯一の欠点
今日は肯定的に余裕がないので、このまま無理して走ってキルクークのスーリの店でタイヤと合わせて修理してもらおう

14時ハラブジャに到着
この街で昼食を取ろうと思っていたが、到着が遅れた為に食事を取る店が閉まってしまっていてなかなか見つからない
とゆうかこの辺のレストラン、閉まる時間早すぎる
仕方がないので食事は諦めて、この街で立ち寄ると決めていたHalabja Monument を見てスレイマニヤに向かおう
Halabja Monument はイラク戦争の時にイラク軍が使った化学兵器の犠牲者を追悼するモニュメント
しかし寒いのと、空腹も重なってMonumentの入り口を見落とし、モニュメントの敷地の周りをぐるっと1周する
1周するのもすんなりとはいかず、中央分離帯に分けられた車線のために余分な迂回を強いられたりして少しイラついてきた
なんかわからないが、この街で何かしようとしても何もかもうまくいかない
時間も無いことだし外から写真を撮って、モニュメントの中には入らず先に進むことにする
まぁ、こういうこともある

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