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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その110)

2023/11/8

8時起き
メールをチェックしてみると、大使館から連絡が来ている
今日の朝ホテルに電話するとの事なので、ホテルのロビーで待機
なかなか連絡が来ないので、ホテルの向かい側にあるチャイハネでチャイを飲みながらタバコを吸って時間を潰す
なかなか連絡が来ないので路地裏の大衆的な食堂で朝飯を済ませてホテルに戻る
ようやく大使館から電話があったらしくアフメッドさんが大使館に電話をかけ直してくれた
大使館からの話は今日の訪問についての話かと思ったら、今日は来なくて良いとの事
と言うより、まだ戸籍も届いていない状態で、今大使館に来ても何もすることがないらしい
それに大使館にあるグリーンゾーンに入るためには大使館の車での送迎が必須で車の手配などのアレンジ、調整が必要とのこと
なので、まずは日本から書類を送る手配を早急に進めるようにと指示された
うーん、自分としては手続きをする以外にもいろいろ相談したいこともあったんだけれどそういうことならば仕方がないと了解する
他にも自分が今泊まっているエリアは、バグダッドの中でも治安が悪い地帯なので、外出はなるたけ避けるようにと言われた
すいませんね、貧乏旅行者が泊まるのはこういう治安のよろしくないエリアの安宿と相場が決まってるんでやんすよ

やることがなくなってしまったが、それならばとりあえず警察のIDチェックで問題になる前にイミグレーションを訪れて相談してみようと思い、マネージャーのアフメッドさんに場所を教えてもらい、そこに行くことにする
ホテルから3キロほどの場所にイミグレーション、イラクではレジデンスオフィスと言う名称で呼ばれていた政府機関のオフィスを訪れた
中に入るのに携帯電話は預けなければならない様だが、これを取り上げられたらアラビア語をしゃべれない自分はお手上げになるので、何とか持って入ることを許してもらった
建物の中で周りの職員に尋ねながら、外国人のビザを扱うマネージャーをさがす
直ぐにマネージャーは見つかって、事情を説明し、どうすればいいのか相談した
そのマネージャーは電話で何処かと連絡を取っている
電話が終わるのを待っていたらマネージャーから電話を渡されて、それに出ると相手はまたまた日本大使館のTさんだった
Tさんの話は相変わらず渡航書を使っての帰国を薦めるものでパスポートの再発行にはかなりの日数がかかることに加え、今マネージャーに確認したところビザのコンバートの手続きも簡単ではなく、何日もかかると言う
そして、あまり滞在が長くなると不法滞在者として拘束しなければならなくなるとマネージャーが言っているらしい
更にあなたは認識が甘すぎる、ここまで来れたのはただ単に運が良かっただけだとか言われては黙ってはいられない
大使館職員としての立場を理解できないわけではないがこの辺でさすがにこちらも我慢しきれずに言い返す
どうしてそう最悪の想定を前提として話を進めるのか
ここに来るまで、特に問題なくここまでたどりついている
パスポートとビザさえ手に入れば無事に国外に出国できる自信はある
だいたい今の現状でレベル4の退避勧告のイラク
自分の予想でも、これからの中東情勢は悪化する見込みが大きい
大使館の方針に沿って薦めているだけだとは思うが、それに従って渡航書を使って日本へ帰国をすると言う事は、事実上オートバイを捨てて行くことと同意だ
なので、そんなことを絶対にするわけにはいかない
と言うわけで、あくまで自分の考えとしてはパスポートの再発行を進める方向で考えていることをTさんに伝える

運が悪けりゃどんなに治安の良い国でも、事故は起こるし、犯罪にも巻き込まれるだろう
言っちゃなんだがグリーンゾーンに引き篭もったまま外を出歩かない大使館の人間と実際に自分で陸路移動し、地元の人間に紛れて旅行している自分とどちらがリアルな現状を知っているだろうか?
実際のところをイラクは、まだ普通の旅行者が旅行するには、適していない国だと言う事は自分でも解っている
万人向けに安全な国ではない
しかし、ある程度の注意を払い、常識的な範囲で行動していれば旅行が不可能な国ではない
自分はまあ、その、時々常識的な範囲をはみ出してしまう癖がある旅行者だけれども😓

Tさんとの話は終わり電話を切ってマネージャーに携帯電話を返す
その時に新しいパスポートができて、ここでビザの再交付をしてもらうのに、どのぐらい時間がかかるのかを聞いたところ、3,4時間で終わるんじゃないかとの事
やっぱりふかしてたか😠
とりあえず今のところは何もすることがないので、新しいパスポートができた後にまた来いとの事なのでホテルに戻る
日本にいる姉から戸籍謄本をEMSで送ったとの連絡が入っていた
それと同時に、謄本のPDFをメールで送ってもらったので大使館に転送しておく

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