ベラルーシで8月9日、ルカシェンコ氏の大統領6選が決まった。

　1994年、旧ソ連から独立して最初の大統領選に勝利してから26年。野党勢力を排除し続け、2004年には3選を認めない憲法を改正した。これは「欧州最後の独裁者」と言われる所以だ。

　今選挙の得票率は80％。6月にインターネットで実施した調査では、支持率が僅か3％だったのにも関わらず圧勝した。有力な対立候補を相次いで選挙から締め出し、開票でも不正が疑われている。

　最終的な対抗馬になったのは、拘束された有力候補の夫人、チハノフスカヤ氏だ。公約は公平な選挙を改めて実施することである。

　政治経験のない主婦を大統領は脅威とみなしていなかったが、野党勢力が一斉に支持に回った。長期独裁への不満は相当なものだろう。