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幸せな男性を増やすには?日常の小さなルーティンと幸福度の関係性

こんにちは。POLA サステナビリティ推進室です。

ポーラの活動を多くの方に知っていただきたいと思い、「サステナビリティ公式note」として発信をしています。

今回のテーマは、株式会社ポーラ内にある『幸せ研究所』が発見した、“男性の幸福度とルーティンの関係性”について。実はこの研究で、「ルーティーンをたくさん持っている男性は幸福度が高い」という事実が判明しました。
「なぜ、男性の幸福度は女性より低くなりやすいのか?」「幸福度を上げるにはどうしたらいい?」

今回はnote版として、幸せ研究所の興味深い研究データも抜粋してご紹介します。

男性の幸福度は女性よりも低い?

幸せ研究所データで見る!男性と女性の幸福度の違い

今回の調査の目的は、男性の幸福度を高め、より豊かな時間を過ごす可能性を見出していただくことです。まずは男女それぞれの幸福度スコアの割合を見てみましょう。今回の調査の基盤となる「幸福度スコア」の基準は、以下の「人生満足尺度」を採用しています。

 人生満足尺度(Satisfaction With Life Scale)

 幸福度調査で世界的に採用されている、幸福学の父である
 Diener氏による尺度です。
 1.    ほとんどの面で、私の人生は理想に近い
 2.    私の人生は、とてもすばらしい状態だ
 3.    私は自分の人生に満足している
 4.    私はこれまで、自分の人生に求める大切なものを得てきた
 5.    もう一度人生をやり直せるとしても、ほとんど何も変
   えないだろう

男女別人生満足度スコア
※5項目を1~7点で評価した数字の合計

女性に比べて男性は、幸福スコアの高い人(スコア25点以上)の割合が少ないことがわかります。
このことから、男性は女性よりも幸福度の低い人が多い傾向があるといえるのです。

幸福度スコアの高い人の特徴はあるのか?

結論からいうと、男女ともに「実施ルーティンが多いほど、幸福度が高い」ことがわかりました。
理由として、何かをルーティン化できたことによる成功体験から自己肯定感が向上し、幸福度アップの一助になっていることが考えられます。

【本調査のルーティン定義】
1.月2~3回以上やること
2.動作を伴うこと
3.自分でやること(他人にやってもらうことではない)
4.気軽にお金をかけずにできるもの

この4つの定義にあてはまるルーティンの例を挙げると、散歩や筋トレ、ヨガ、ジョギング。ほかにも瞑想や読書、森林浴などさまざまな項目があります。

男性の幸福度を上げるカギ?日常のルーティン

男性と女性のルーティン数の違い

こちらのグラフは男性・女性それぞれの実施ルーティンの数とその割合です。男性は半数以上の約55%の人が実施ルーティン3個以下と少なく、女性は6個以上のルーティンを実施している割合が半分以上でした。
 
前述のとおり、実施ルーティンが多いほど幸福度が高いという特徴があることから、男性よりが女性よりも幸福度が低い理由には実施ルーティンの数が関係しており、ルーティンの数を増やすことは幸福度アップのカギとなる可能性が高いのです。

男性が実施しているルーティンとは?

次に、男性が実施しているルーティンには、どのようなものがあるのか見ていきましょう。こちらのグラフは、男女それぞれが月に2~3回以上行っているルーティンの割合を示したものです。
男性が実施しているルーティンの1位は音楽を聴くこと、2位はコーヒー・紅茶を淹れること、3位は散歩・ウォーキング、4位はストレッチ、5位はスキンケアという結果でした。

幸福度が高い男性の実施ルーティン!セルフケア意識と行動

さらに、男性の中で幸福度の高い層と低い層の、ルーティンの内容の違いを見ていきましょう。
こちらのグラフから幸福度の高い層は低い層と比べて、セルフケア意識・行動が高いことがわかりました。
 
幸福度の高い男性は、日ごろから自分の心身のケアを定期的に取り入れています。心身を健康に保ち続けることで活力がみなぎるため、幸福感をアップさせる一助になるのでしょう。このことから、男性が幸福度を上げるためには、セルフケアをルーティン化するのも有効と考えられます。

【幸福学専門家も賛同】ルーティンは男性の幸福度アップの一助に

幸福学専門家・前野隆司氏のコメント(ポーラ News Releaseより引用)
男性の幸福度向上は日本全体の課題であるといえます。日本人男性の幸福度が低い要因は、勤務時間が長く余裕がない傾向にあることの影響などが考えられます。
そのような状況の中、今回の「日常の小さなルーティンを増やすことで男性の幸福度が向上する可能性がある」というポーラの幸せ研究所の発見は大変明るいニュースであるといえます。
簡単で気軽にできる小さなルーティンを日々の生活に組み込むことで、小さな達成感や成功体験を自然と積み上げることが可能になります。さらに没頭できるルーティンであればフロー状態となり創造性や生産性が高まり、仕事にも良い影響が期待できます。
 
今回の男性の幸福度に関する研究の結果や特徴について、ポーラ幸せ研究所の男性社員のルーティン事例や、幸福学専門家・前野隆司氏の解説を以下の動画でご紹介しています。


男性の日常にルーティンを取り入れるコツ

「幸福度アップのために、ルーティンを取り入れなくては!」と気負う必要はありません。日々忙しい男性も多いなか、ルーティンが義務化してしまうと逆効果でしょう。男性の日常にルーティンを取り入れるコツは、まずは1つ、気軽にできることからスタートしてみること。
実際に幸福度が高い方へのインタビューでは、たとえば「毎日10分だけランニングをする」、「毎日ピアノの練習をするが、短いときは5分だけ練習する」といった、とても小さなルーティンを多く持っていました。幸福度が高い方は、小さな成功体験をたくさん作る生活をしていることが考えられます。

幸せ研究所の男性社員が実施しているルーティンをご紹介

【幸せルーティンその1】コーヒーを淹れる

多忙の妻に豆を挽いてコーヒーを入れてあげたところ、とても喜んでもらえたのがきっかけです。「どうしたら美味しく入れられるだろう」と考えながら、少しずつ回数を重ねるうちにルーティン化していきました。
コーヒーを焙煎しているときは、無心になり日常から離れられる感覚があります。今ではコーヒーを淹れるルーティンが、自分にとって切り替えのスイッチにもなっています。

【幸せルーティンその2】靴磨き

「革靴はしっかりケアをした方が長持ちする」と店員の方に教えていただき、革靴のケアを自宅でするようになりました。靴を磨く工程は、方法や道具がさまざまあり集中して楽しめます。もともと革靴は好きなので、磨いているときは何も考えずに没頭できて、ストレス解消にもなりますね。時間をかけて、自分の手で美しく磨かれていく靴を見ると充実感もあります。
 

小さなルーティンで男性の幸福度アップ!豊かな時間を手にしよう


今回の研究では、男女ともにルーティンを実施している人ほど幸福度が高いことが分かりました。女性よりも幸福度が低くなりがちな男性ですが、実施ルーティンが多いほど幸福度が高まるため、意識してルーティンを実施するのがおすすめです。
また、幸福度の高い男性ほど「セルフケア意識・行動」を取り入れているので、ルーティンの1つに加えてみてはいかがでしょうか。ポーラの幸せ研究が、このnoteを読んでいる男性や、あなたの身近な男性の幸福度を上げるための一助になれば幸いです。



 
<本noteで紹介した幸せ研究所の調査の概要>
男性の幸福度とルーティンの関係性調査
【調査目的】
男性のルーティンと幸福度の関係性や特徴を明らかにし、男性の幸福度を高め、より豊かな時間を過ごす可能性を見出していただくため。
【調査概要】
調査期間:スクリーニング調査 2021年10月1~4日、本調査10月22~26日
調査方法:インターネット定量調査
 
<スクリーニング調査>
20~69歳の男女65,000名を対象に、①日本の人口分布に合わせ、男性10,000名、女性10,000名を抽出。②ルーティンと幸福度の関係性を検証する15問の質問で、ルーティンが有る20~49歳男女1,050名を抽出して調査。
 
<本調査>
上記スクリーニング調査②で抽出された中で、美容ルーティンがある男女を対象に、幸福度スコア35点中、幸福度が高い層(スコア24点以上)、低い層(スコア12点以下)でグループ分けし、幸福度が高い男性150名+幸福度が低い男性150名の合計300名を抽出。男性と幸福度の関係性について定量調査を実施。
 
出店・引用元:
ポーラNews Release(幸福度が高い男性はセルフケア意識・行動が高く、自分自身の記録を取ることが多い ポーラ幸せ研究所の調査で判明)
 

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