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こどもの頃からのジェンダー平等教育をサポート。『10代のためのジェンダーの授業』を作成。

 
こんにちは、「POLA サステナビリティ公式note」です。
 
今回わたしたちは朝日新聞社と共に、ジェンダー平等に関する冊子を作成しました。本冊子は小中学校のキャリア教育支援の教材である「おしごと年鑑」と共に、2022年6月、無償で全国3万校の小中学校に寄贈し、授業等で活用してもらう予定です。
*おしごと年鑑についてはコチラ おしごと年鑑 | おしごとはくぶつかん (oshihaku.jp) 
 
ポーラがなぜジェンダーに取り組むのか、どんな世界を目指したいのかを紹介します。

「10代のためのジェンダーの授業」冊子の中身について

ポーラは「私と社会の可能性を信じられる、つながりであふれる社会へ」を、創業100周年である2029年ビジョンに掲げています。
そんな社会を目指すためにも、ジェンダーの問題は大切なテーマのひとつであると考え、本冊子の作成に至りました。
 
冊子の中身は「What is gender?(ジェンダーってなに?)」という問いかけからはじまり、
男女の職業比を当てるQAコーナーや、ジェンダーを日々の暮らしから見つめるワークシートを含んだ、自ら考えることを中心とした内容となっています。
 
これから未来を担っていく世代の方々に、まずは身近な問題に目を向けてもらい、そして「自分らしく生きていってほしい」という想いが込められています。

制作担当者が語る、冊子の押しポイント!

冊子内では、ジェンダー・バイアスが感じられる数値のデータを数点記載しています。
職業の男女比をあてるQAの結果に驚かれた方も多いのではないでしょうか。(以下参照)
実際、何かを決定するような職業やポジションには、まだまだ圧倒的に男性が多い傾向があります。
それは、男性が悪いとか、女性が悪いとか、そういった誰かを責めるような話ではありません。数値を客観的に見ることで、「なぜ、こうなっているのか」「これからどうしていくのがいいのだろう?」 と考えるきっかけになればいいと思います。

また、「男だから、女だからにとらわれていない? みんなで考えてみよう」という日々の暮らしを題材にしたワークシートも掲載しています。
小・中学生向けに作られたワークシートですが、我々大人に対しても自分と向き合うきっかけにつながるような内容です。
ここ数年間で日本の家族スタイルや社会は大きく変化し、共働き世帯が当たり前になっていますし、未婚率や離婚率なども上がっています。まずは身近な家庭に目を向けることで、これからの社会を、より良いものにしていくためのきっかけの1つになればと願います。

なぜポーラがジェンダー平等教育をサポートするのか

ポーラがジェンダー平等に関する冊子を一般向けに作成するのは創業以来初の試みとなります。ですが、いままでもこれからも、ポーラは『ジェンダー、年齢、地域格差、様々な「壁」の解消』をサステナビリティ方針のゴールのひとつに掲げて活動をしてきました。
 
皆さんはご存知でしょうか。2022年発表のジェンダーギャップ指数によると、日本のスコアは146か国中116位、G7では例年最下位が続いており、特に政治・経済分野のギャップが低位に位置している現状にあります。意思決定に携わる女性が少なく、女性の平均所得が男性より43.7%も低いなどが指摘されています。冊子の監修者であるジェンダー専門家の斎藤万里子さん は、パートや派遣として働く女性の割合が男性の2倍以上を占めることなどを挙げて、「こうした格差は、社会に性別役割分業意識がまだ根強く残っているからだと言える」と、言います。
 
小中学生が、ジェンダーに関してこれまでの「当たり前」「慣習」「思い込み」があることや、どんな課題があるのかを知ることが、ジェンダーギャップを解消する第一歩となると思い、本冊子を作成しました。
 
無意識のジェンダー・バイアス(偏見)は、過去の経験や日々触れる情報などから形づくられ、実は誰もが持っています。
それでも、意識をすることで、無自覚な偏見や差別を減らすことはできます。
 
ジェンダーにとらわれず、自らの可能性を切り拓いていけますように。
誰もが自分の可能性を信じ、自らの意思で主体的に選択し、いきいきと自分らしく生きることができる社会を、わたしたちは目指していきます。

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