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悔いなき人生を送るために、結婚記念日に夫婦で語り合う『バケットリスト』 #054

以前、結婚7周年の記念日に、娘を預けて、久しぶりに夫とふたりだけで食事に出かけました。

その頃、私は第二子を妊娠しており、産後は夫とゆっくり話せるのも「しばらくは難しいだろうな」と思っていました。だからこそ、この機会にぜひ夫と話し合っておきたいことがありました。

後悔しない人生を歩むために、背中を押してくれる映画

その下準備として、結婚記念日の前夜に『最高の人生の見つけ方』という映画を、自宅で夫と一緒に観ました。今から15年以上前の作品で、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演の映画です。

*あらすじ*

 億万長者ながら傲慢で心を許せる友人もいない実業家エドワードと、家族を愛するがゆえに大学を諦め、生活のため働き続けてきた自動車整備士のカーター。

 正反対の2人は、偶然同じ病室に入院し、そろって余命半年の宣告を受けることになった。

 あるとき、カーターが残りの人生でやりたいことを記した“棺桶リスト”を目にしたエドワードはそのアイデアに乗り、2人でやりたいことをやり尽くすための人生最後の旅へと出発するが……。

WOWOW『最高の人生の見つけ方(2007)』より

邦題は『最高の人生の見つけ方』ですが、原題は『The Bucket List』

バケットリストとは、簡単に言うと〝死ぬまでにやりたいことリスト〟(映画の中では棺桶リストと訳されています)。

英語のスラング表現「kick the bucket(=死ぬ)」から由来する言葉だとか。

映画では余命を宣告された主人公たちが、バゲットリストをもとに「スカイダイビングをする」「ピラミッドに登る」「世界一の美女にキスをする」など、自分たちがやりたかったことに次々に挑戦していきます。

『最高の人生の見つけ方』より

私は、この映画の存在をたまたま知ったとき、ぜひ夫と一緒に観たいと思いました。

と言うのも、結婚してからの7年間、振り返ればあっという間の日々。夫の転勤に伴い4回の引っ越し、第一子出産、慣れない土地で初めての育児、そして私の再就職……いろいろなことがあったなぁと思い返すものの、すべてが濃密で光速に過ぎ去っていきました。

こんなにも早く時が過ぎ去っていくのなら、やり残しがないように、悔いなき人生を送るようにしたい。

そのためにも、自分のバケットリストを、そして夫のバケットリストを、この映画のように〝言葉〟にして確認しておきたいと思ったのでした。

夫婦でバケットリストを語り合った結婚記念日

結婚記念日は食事をしながら、前日の映画の感想とお互いのバケットリストについて語り合いました。

リストはすぐ出来るものから、一生をかけてするものまで様々でした。

夫は結婚して何年経っても、答えの本質はシンプルで変わらない。人生において大切にしたいものがブレずに、気持ちがいいくらい1本筋が通っていました。そういうところは本当にすごいなと尊敬しています。おそらくこの人、人生6回目くらいですでに悟りを開いているんじゃないかなと思ったり。

私のリストは、ミーハーなものから長年かけてトライするものなど、当時思いつく限り様々なことを書きました。

リストは一人で達成できるものも多いけれど、誰かと一緒に叶えたほうがきっとより楽しいーーこれは、映画の中でも随所で教えてくれました。

同じ山を目指すなら、一人よりも二人のほうがそのプロセスは楽しいし、分かち合えるものも大きい。この映画のふたりのように、たとえ3ヶ月前は見ず知らずの他人であったとしても。大切な家族や友人ならば、きっとなおさら。

夫とやりたいことが重なるところは、ぜひ一緒に叶えていきたいと思いました。

結婚10周年の記念日に、もう一度

バケットリストを語り合った日から、約三年の月日が経ちました。今年は、私たちの結婚10周年の節目の年です。

今年の結婚記念日には、再びふたりだけで食事に出かけて、夫と語り合える機会を作りたいと考えています。

あのときに話したバケットリストがどれくらい達成できたのか、リストで変更したいことはあるのか、新しくリストに追加したいことは何か――。

また記念日の前夜には、もう一度『最高の人生の見つけ方』を鑑賞したいとも思っています。

また観なおすことで、リストに何か新しいものが加わるかもしれません。あの映画は鑑賞するたびに、何か新しい発見をもたらしてくれる気がするので。

あと、もしかすると、今回は成長した娘も一緒に観てくれるかも知れません。娘のやりたいことも、ぜひリストに追加して、家族みんなで叶えていけたらと思います。

いつか死は、皆平等に訪れる。そのときに、どうありたいか。どう迎えたいのか――。

この映画は、そんな本質的な問いを立ててくれます。

日々忙しなく過ごしている方にこそ、ぜひ観てほしいです。鑑賞後にリストを書くためのメモを準備するのもお忘れなく。きっとやりたいことが、沸々と湧いてくるはずだから。

この記事を読んでくださった方も、映画の主人公たちのように、自分なりの悔いなき人生を過ごせることを心から願っています。

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