サッカーのマッチレビューって、何書けばいいの?【はじめの一歩】

【こんな人にオススメ!!】
・これからマッチレビューを書き始めたいけど、何を書けばいいかわからない。
・普段マッチレビューを書いているけど、自分のマッチレビューを客観的に見直したい。
・普段マッチレビューを書いているけど、より深くオリジナリティを出したい。

私は2017年1月にマッチレビューを書き始め、これまでに約200試合のレビューを書いてきた中でいろいろと試行錯誤し、いろんな人のレビューも参考にしつつ、自分なりにブラッシュアップしてきました。

もっと多くのレビューを書いてる人はたくさんいると思いますし、自分のレビューもまだまだ試行錯誤中で発展途上です。

けれども、せっかくここまで続けてきたので、これから始める人のために少しでも役に立てばと思い、レビューを書くにあたってのヒントになるような記事を書いてみることにしました。

ノウハウと言うよりは、自分でいろいろと試してきたこと、今まで見てきたいろんな人のレビューのスタイル、などを客観的に整理したまとめみたいなものです。

興味が湧いた人は読んでもらえるとうれしいです。

1.マッチレビューの内容にはどんな種類があるの?

主にマッチレビューで取り扱われる情報を整理してみました。

大きく分けると、
・【事実ベース】の情報
・【分析・考察ベース】のオリジナルの情報
に分けることができます。

「何を書けばいいかわからない」「なかなかうまく書けない」という人は、【事実ベース】の情報をまずは的確に把握して書くことを意識してみると良いと思います。

サッカーは、合わせて22人の選手が広いピッチの中でほとんど止まること無く動き続ける複雑な競技です。それを言語化するには、何が起こっているのかをまずは把握しないといけませんが、すべてを把握することは難しく、さらにそのプレーの狙いを把握することはもっと難しいです。

しかし、起こっていることを読み解こうとすること、それを言語化しようとすることを続けていくと、自然と少しずつできるようになっていきます。

そして徐々に、【分析・考察】ベースの内容を書くことにチャレンジしてみましょう。人によって、”好み”・”得意・不得意”・”知識の有無”などがさまざまであるため、取り組みやすい内容について書いてみればいいと思います。

すでに一定のレベルのレビューを書ける人は、自分で取り組んだことの無い項目を書いてみることにチャレンジするのも良いと思います。


2.具体的にどんなことを書けばいいの?

ここからは、それぞれの項目についてどんな内容を書けばいいか、どんなバリエーションがあるのかを紹介していきます。

【事実ベース】の情報

◆スタメン、フォーメーション
なにかしらの図で両チームのスタメンとフォーメーションを表現するとわかりやすくなるでしょう。いろいろなアプリやWebツールがありますが、代表的なツールの1つが「footballtactics」です。

自分の好きなツール、使いやすいツールを使えばいいと思います。


◆試合経過
すべてのプレーを文字にするのは難しいため、特定のシーン(ゴールシーン、チャンスシーン、流れが変わったシーンなど)を書くことになるはずですが、どのシーンをチョイスするか、そのシーンをどのように言葉で表すか、それだけでもサッカーの言語化の練習になると思います。

そして、起きたプレーをそのまま書き連ねるのか、試合の流れまで書くのかによって、言語化の深さが変わってくるでしょう。時間帯もしくは試合の経過に連れてどちらが優勢に進めているのかがわかると、より試合内容が読者にリアルに伝わりやすくなると思います。


◆選手交代、試合結果
これは完全に事実なので、好みでどれだけ書くかを決めればよいと思います。

選手交代については、すべての交代を書くパターン、キーとなった交代のみを書くパターンがあると思います。
試合結果については、得点のみを書くパターン、得点時間・得点者まで書くパターンがあると思います。


分析・考察ベース】のオリジナルの情報

◆戦術分析
これはとても難しいですね。戦術分析ブロガーたちのレビューや専門のサッカーメディア・雑誌・書籍を参考にしつつ、自分なりの着眼点・分析方法を少しずつ確立していくとよいでしょう。

具体的には、
・両チームのフォーメーションの噛み合わせ
・ビルドアップと守備側のプレス
・ファイナルサードでの崩しと守備ブロック
・ポジティブトランジション/ネガティブトランジション
など、着眼点はかなり多岐に渡ります。

オススメとしては、再現性の高いシチュエーションから読み取ろうとすることです。

攻守(ボール保持/非保持)でフォーメーションが異なるのは当たり前になってきていますが、ビルドアップの開始時や守備ブロックを敷いたときなど、試合の中で何度か現れるシチュエーションは把握・理解しやすいです。

具体的には、
ビルドアップでどういう選択が多いか(ショートパスをつなぐか、ロングボールを蹴るか、誰を経由して前進するか)
守備側は前からのプレスを何人でどの程度強くかけ、どこで挟み込もうとしているか
などがそれに当たります。

試合の状況(時間経過、得点状況など)によってもそれらは変化していくため読み解くのは難しいですが、メモを取るなどしながら少しずつチャレンジしてみましょう。


◆プレー分析
戦術分析が「試合やチームの全体像」を分析・考察したものであるに対し、こちらは「特定のプレーや試合中に目立ったプレー」を取り上げるものになります。

選手のキックやポジショニングであったり、守備時の1対1の対応セットプレーなど、対象となるプレーの選び方とその解説によって自分なりのオリジナリティが出せるかと思います。


◆ゴールシーン分析
サッカーの醍醐味であるゴールシーンについて分析・考察するものです。

どういう経緯でゴールが生まれたかに加え、その前に伏線はあったのか(たびたび狙っていた形なのか)、守備側のミスはなぜ起こったのかなどについて書けると、面白い内容になるでしょう。


◆データ分析
データといっても幅広く、単純な試合のスタッツから、チーム・選手毎のヒートマップゴール期待値個々のプレースポットをグラフィカル表示したものなどがあります。

データのみで語ろうとすると試合の本質からずれる可能性が高くなってしまいますが、自分で試合を見た上で感じたこととデータを擦り合わせることで、データによって裏付けが得られたり、新たな発見があったりすると思います。

自分が主張したいポイントをデータを使って裏付けることで、レビューの説得力が増すでしょう。

Jリーグのデータ:Football LAB


◆判定分析
ゴールに直結する際どいオフサイドやPK・ハンドの有無などについて語られるケースはそこそこありますが、さらに発展して試合全体の審判のコントロールや判定基準などについて書けると、よりオリジナリティの高い内容になると思います。


◆全体考察
試合の流れの変化90分の中でポイントとなったプレー・シーンなどをうまくまとめて書けると、試合の全体像が読者に伝わりやすくなります。

必ずしも、チャンスを多く作っていたチーム、ボール保持が長かったチームが勝つわけではありません。また、90分間同じ流れ(傾向)の試合も滅多にないでしょう。

着眼点の違いなどから人によって試合の流れの感じ方が異なる場合もあるはずなので、これもオリジナリティを出せる内容になるはずです。


◆采配シミュレーション
あの時間帯にこういうプレーをしていれば、この選手を投入していれば、フォーメーションを変えていればなど、采配について自分なりの考えを膨らませて書くことができるとより面白くなると思います。

”たられば”になってしまう面があるものの、サッカーを深く考える楽しみ方の1つでもあるし、一番オリジナリティが出しやすい内容になるでしょう。他の人の意見と比べてみたり、議論するベースにしたりすることもできると思います。


3.【おまけ】「プレビュー」って何書けばいいの?

おまけとして、プレビュー的な内容についても紹介してみます。

プレビュー記事を書いている人は少ないので差別化になります。プレビューがあると、試合をより深く楽しめますね。内容によっては、レビュー記事の冒頭に書く形でもいいかもしれません。

【事実ベース】の情報

◆過去の直接対決成績
いろいろなデータサイトを確認することで、過去の直接対決の結果が確認できます。過去のすべての成績よりは、直近5試合HOME/AWAYでの成績について述べると良いと思います。

◆直近の試合結果
現在のチーム状況を把握するために、両チームそれぞれの直近の試合結果は重要になります。HOME/AWAYの視点もあるとよりよいでしょう。

◆怪我・出場停止情報
怪我や出場停止で欠場予定の選手がいるかどうかも、試合前の情報として重要になります。

◆審判
審判が誰であるかだけでなく、ジャッジ傾向チームとの過去の相性などまで書けるとオリジナリティのある内容になると思います。


【予想・展望】ベースの情報

◆スタメン予想、フォーメーション予想
怪我人などを考慮したスタメン・フォーメーション予想のみでなく、対戦相手の戦術やストロングポイント・ウィークポイントを踏まえた上での予想になると面白いと思います。

◆試合内容の展望
両チームの戦い方を予想し、それによって生まれる試合展開や結果について展望できると面白いと思います。


4.【最後に】○○をイメージしよう

レビューを書く時にいちばん大事なことはなんだと思いますか?

そもそもレビューは何のために書くものでしょうか?

・試合内容を人に伝えたい
・アウトプットすることで自分の理解を整理して深めたい
・サッカーをより深く理解したい、深く読み取れるようになりたい
・自分の理解を人に伝えることでそれをベースに議論したい
・アナリストになるための練習、アピール
など

人によってレビューを書く目的は様々ではあるものの、ベースとして共通するのは「読んでもらうために書く」ということではないでしょうか。

そこで重要になるのが、

誰に読んでもらいたいか、誰に伝えたいか、
★「読者のターゲットをイメージする」★

ことだと思います。

どのような内容をどのくらい深掘りして書けるのかも重要ですが、レビューを読んでもらうことを考えた時に、どういう人に向けたレビューなのかを意識することがとても大事だと思います。

・自分と同じチームを応援している人向け
・戦術的視点が好きな人向け
・試合を見た人向け、見ていない人向け

など

読者のターゲットを1つに絞る必要は無いし関連しあうものだけれども、ターゲットを意識することで、言い回しが変わったり、それぞれの情報をどの程度具体的に書くのかが変わってくるはずです。

試合経過を細かく書く・書かない、一方のチーム目線・両チーム目線、試合結果を最初に書く・最後に書く、難しい戦術用語を使う・使わないなど。

読んでほしいと思うターゲットの人たちに読んでもらい、その人たちの満足度が高いレビューを書くことがレビューを書く上での1つの目標と言えるでしょう。

ただし、読んでほしいと思うターゲットの人たちに届けるためには、ある程度の汎用的な評価と拡散も必要になります

内容盛りだくさんのレビューを書けばいいわけではないものの、ある程度多くの人に評価してもらいやすいボリュームや内容、そしてわかりやすさを意識することも重要だと思います


いずれにしても、まずはレビューを書くことにチャレンジしてみましょう。

それぞれが自分なりに楽しんでレビューを書き、それがtwitterなどにもっともっと溢れていくといいな!と思っています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
もしよければ、twitterブログも覗いてもらえるとうれしいです。


また、参考までに、私がマッチレビューを書く中で工夫してきた点などを振り返った記事もブログの方で書いているので、もしよければ読んでください。


今後も誰かの役に立てるような記事を書いていければいいなと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願いします!!

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polestar

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