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学習するよろこび?

ブックレビュー 「超」勉強力


中野さんが好きなのでポチりました。
東大出身の山口さんと中野さんが、
交互に半生の勉強論を語り、最後は一緒に語り、な本です。

やはり中野さんの文にすごく共感しました。
以下抜粋↓

子どものころから人に質問することが大好きで、
「多くの人があたりまえだと思っているけどそうではないもの」に気づいてしまう性質でした。
もともと自分があまり一般的なタイプではないと心のどこかで感じていたせいなのか、
「どうしてみんなはこれをあたりまえだと思うのだろう?」とよく考えることがあったのです。
そして、

抜粋終わり↑

学習欲の喜び、全開ですね。
母親があまり熱心でなかったために、
子供の頃、自分の知的好奇心にいくらか罪悪感を持っていました。
が、
ここを読んでもっとどんどん学んでいいんだと背中を押された感じです。
いくらでも知識を求めてOK、というのは私にとって大きな発見でした。

一つ気になったのは山口さんが努力信仰家だということ。

とにかく努力は身を助けると。

しかし本書でもご本人が言及されてらっしゃいますが、
実際には、自分の苦手なことをやめて( 山口さんは聞いたり話したりすることが苦手)、
自分の得意なこと( 文章に起こすことや読むことが得意)に特化した結果に見えます。
でもやはり努力が大事、というふうに繰り返し書かれているのです。

これがバイアスですね。

知識や経験は関係なく、 自分が自分自身をころっと騙してしまう。
中野さんも努力は無意味、というような本を出してらっしゃるので、
そこは編集の時にチェックされなかったのかなぁ~と疑問が残りました。

山口さんは7回教科書を読むことで頭に入る、という方法を推奨しているので、
おそらく視覚優位と想像するのですが、
私はたとえば聴覚優位なので聞いた方が頭に入ります。
受験の時もそういえばCDやMDで色々聞いていたような。

「社会人の資格勉強に参考にする」程度ならば、
経験の一つとして有効な方法だと思うのですが、
東大生の本だから間違いない!と受験生、あるいは受験生の親御さんがこの本を手に取り、
もし自分に合わない方法を選択していたら、
その子にとって大きなロスだなぁと、それが子を持つ親として心配。

それも含めて学びの多い本でした。
ありがとうございました。

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