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全国通訳案内士試験結果!(体験談)

皆さまお久しぶりです。ぽむです。
通訳案内士の二次試験後、フランスへ飛び、義家族とクリスマスを過ごしてつい先日日本へ帰ってきました。

そして待ちに待った試験結果がやっと公表されました!

ぽむさん、なんと、、、、、
フランス語全国通訳案内士合格しました!

2022年12月に受験すると決めてから1年ちょっと、独学での挑戦でしたが合格することができ、ほっとした気持ちでいっぱいです。

今年のフランス語の合格者は9人とかなり狭き門だったので、その中に選ばれて誇らしく思います。

ということで今回は試験について体験談とこれから受けようと思っている方々へのアドバイスを書きたいと思います!

一次試験当日

10時頃開場、私は全科目受験だったので11時から17時頃までお昼休みを除いてぶっ続けで試験でした。(構成は以下の通り)

外国語(フランス語)90分
お昼休み
歴史30分
地理30分
一般常識20分
通訳案内の実務20分

受験科目によってかなり人の出入りがあるのが他の試験と違う点だと思いました。初受験かつリサーチ不足の私は、試験当日に免除申請して受ける人が大半なのだと知りました。。。

フランス語

90分間のマークシート方式。フランス語自体の難易度はB2くらいですが、後半の問題が歴史や地理を知らないと答えられない問題なので、単なるフランス語のテストではないのが特徴。若干引っ掛けのような問題もありますが、時間は余るほどたっぷりあるので、見直すといいと思います。

歴史

30分間のマークシート方式。過去問より少し簡単に感じました。歴史が好きな方であれば独学で十分なレベル。

地理

30分間のマークシート方式。過去問よりちょっとニッチな問題が多かったので焦りました。相当マニアックでないと高得点は難しいと思いますが、基本をおさえておけば、合格点にはいきました。

一般常識

20分のマークシート方式。2ページ目開いて、オワッタなと思った一般常識。観光白書を元にした問題が多かった過去問に比べ、2023年のものは完全に一般常識を試す試験でした。むしろ、問題がマニアックすぎて常識じゃないよこれ〜と心の中で泣きながら必死にしがみついて解きました。なんとか合格点に達していてよかったです。きっとこの一般常識の科目で涙を飲んだ方々も多かったと思います。

通訳案内の実務

例年通り、テキスト通りの問題が出ていた印象。

それぞれの勉強法は使ったテキストと共に次回以降の投稿で詳しく紹介していきたいと思います。

筆記試験対策は2023年1月から勉強を始めて、口頭試験については一次合格発表後の10月から2ヶ月半対策しました。

二次試験当日

二次試験に臨むにあたりスーツでいくべしとの投稿もみたのですが、特に規定もなかったので、茶色のロングスカート、黄土色の薄手のユニクロのニット、前髪あり下ろし髪でいきました。

会場に着いたらスーツや黒のパンツスタイルの人が多く、着物の方が少しいるくらいで、正直、私めちゃくちゃ浮いてしまいました。でも個人的に服装は関係なかったと思います!

私は実は朝イチの一巡目でした。会場が開く頃についたのですが、そこで自分が一巡目の中でも一番目だということを名札で知りました。

一巡目の人が最初の待合室に揃って、時間になったら試験を行う講義棟に移動して、またそこの待合室で待機という謎な流れでした。

一番だったのですぐ呼ばれて、試験部屋の外で待機し呼ばれてから入室しました。

日本人とフランス語母語話者らしき試験官(アクセント的にたぶんフランス人)の2名が座っていました。日本人の方が日本語で指示して、会話などの実際の試験はフランス人の方が行うという形式でした。

Youtubeで見た英語の口頭試験と流れはまるっきり同じでした。

試験は2パートですが、内容的には3つありました。

1つ目:3つのうちから選んだ1つのテーマについて2分ほどプレゼンし、それに対しての質疑応答。
2つ目:日本語からフランス語への逐次通訳。
3つ目:2つ目のテーマに関連する実際のシチュエーションでの対応、質疑。

DalfC1のときは2人のネイティブと30分論理的に議論を展開しなければならなかったので、それに比べると10分間のこの口頭試験はまだ楽でした。試験官が優しかった印象でした。

ちなみに私のプレゼンのテーマは「合気道」「兼六園」とあと一つ何か忘れましたが、この3つのうち兼六園を選びました。

プレゼンテーマについては全部を網羅して事前に用意することはできませんし、賭けでしかないので、主要なものはある程度まとまったプレゼンを用意しておき、それ以外はその場でプレゼンを組み立てることができるようにパターン化していきました。

本番はこのパターン化のおかげで緊張の中でもきちんとプレゼンができたと思います。

口頭試験の試験対策についてもまた別の投稿で詳しくお伝えできればと思っているので、今回は省略させていただきます。

試験官の反応をみて、口頭試験で重要だと思ったポイントは、

  1. ホスピタリティー、礼儀のなかの親しみやすさ、共感力

  2. 文法

  3. 問題解決能力

私はこの中でも試験中は1の項目を重視して行いました。試験内容からして、1の項目を審査したいのだろうと予想していたので、例えば入室するところから笑顔で試験官の目を見てBonjourといったり、テーマの書かれた紙を受け取るときにMerciをわすれない、逐次翻訳やプレゼンのときもメモはなるべく見ないなどはもちろんですが、ゲスト役の試験官の発言に対して、そうですよね~わかります、本当そうですよね~と共感をしめしたり、外国人にはなじみがないなと思う固有名詞については、知ってますか?と確認して説明を加えたりなどをしました。

最初に名前と生年月日、住んでいるところを確認されますが、その時もただ○○市と言うのではなく、試験官は訪日観光客と思って「東京の郊外にあるベットタウンの~」をつけたすなど工夫しました。

また、考えながら話しているとたまに名詞の性数を間違えちゃうこともあるのですが、言い直してpardonをいえば大丈夫でした。これは普通にフランス人も言い直すときにやる方法なので、そこまで厳しくは見ていないのかなと思いました。

逐次通訳は1分をストップウォッチで測っていたので、時間内に素早く訳せるかどうかが採点基準になっていると感じました。私はおそらく言い終わって5秒後ぐらいに鳴っていたと思います。

試験当日はとても緊張しましたが、対策が功を奏して上手くできたと思っています。次回の投稿でそちらについてシェアさせていただきますので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです。

試験に受かったのはスタートラインに立てたということなので、これからが勝負!日本語教師×フランス語通訳案内士として日本文化や日本語の面白さを世界に発信していく活動をするという夢、叶えます。

XやNoteを通じて応援してくださった皆さまありがとうございました。通訳案内士としての仕事や日本語教師の仕事、また日仏夫婦の日常も今後も引き続きNoteでシェアしていきたいと思っております!

ぽむ


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