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ランニングド素人がGWに50km走破した話

5/1〜5/31まで開催中の【企業対抗戦】さつき・ラン&ウォーク2021に参加中している。このイベントは、5月の1ヶ月間に走った距離、歩いた距離をTATTAというアプリ上で競う企業対抗型のイベントだ。

タイトルにもある通り、私はランニングド素人だ。小・中学校と競泳を、高校でバスケをやっていたためスポーツ経験はそれなりにあるが、長距離を走ったのは10年前の高校のマラソン大会の7kmが最長。それ以降は本当に気が向いたとき、1年に10回、一回30分走るか走らないかくらい。

職場でイベントの目標は一人100kmに設定されていて、私はなんと愚かなことか、企業内参加者のトータル距離で競うものだと思っていた。だから参加者が多い分には大歓迎だろうと思って、軽い気持ちで手をあげた。「ノルマの半分も行かないかもしれないですけど、参加したいです」と。普通に考えれば、そんなことをしたら大企業(企業内の参加者が多ければ多いほど)の方が有利になるから、ありえない。職場で取りまとめをしている方(以後、「リーダー」とする)も、「みんなで楽しく走るのが趣旨だから、大丈夫だよ!」と快く受け入れてくれたため、余計気づかなかった。

2週間後に事態は一転し、部長が、会社で参加するイベントだから毎週距離をチェックしよう。と言うのだ。これには参った。

単純計算で一日3キロ走れば90キロにはなるから、無理難題ではないのだが。

イベント前の足慣らし

4/23 距離:5.4km ペース:6:37/km

4/24 距離:5.2km ペース:7:29/km

4/30 距離:5.2km ペース:6:33/km

この3日間のペースでは到底1ヶ月100キロには届かない。一定のペースで走るということを感覚的につかめておらず、2, 3キロ走って休み、ストレッチをしてから再開するということをしていた。このときは5キロが天井だ、と感じていた。


GW中のトレーニング

5/1 距離:7.7km ペース:7:02/km

5/2 距離:8.0km ペース:7:18/km

5/3 距離:11.0km ペース:7:32/km

5/4 距離:9.9km ペース:7:17/km

5/5 距離:13.5km ペース:8:05/km

4/30の退勤前にリーダーから、「GW、何キロ走る?笑」と微妙にプレッシャーをかけられたため、初日は距離を伸ばした。個人的にかなりの快挙だった。

5/3に職場の同僚の一人と一緒に走った。彼女はレース経験もあり、10kmなど長距離を走ることに慣れている。7:50/kmくらいのスローペースで走り始めた。5km付近で彼女が脱落。一人になってから少しペースを上げてみた。10キロ行きたい、と思っているうちにさらに欲が出て11キロでフィニッシュした。

5/4が一番全体的に調子が良く、3kmまでは脚が重かったがそれを過ぎると軽くなり、呼吸にも慣れ、しんどさが一切ない、脚が自然と前に進むという不思議な境地になった。信号で止まる時間を除いては、一度も止まらずに走りきることができた。

↓5日間の最終結果(50.1km)

さつきラン


たった5日間だが、ランニングを通して何点か気づいたメリットがある。

1. 心の中の雑音が消え、ポジティブになれる。

2. 自分の体のコンディションに敏感になれる。

3. 無駄な食欲が起こらなくなる。また、同じものを食べても運動なしの時と比べて数倍美味しく感じる。

1.については、人間は暇な時ほど余計な不安ごとを考えてしまう傾向があると思う。ランニング中は前に進むことだけに集中しているため、後ろ向きなことを考えている余裕がない。1日を通しても、心配事をぼんやりと考えている時間がめっきり減った。

2. 5/3に11キロ走った後に、右膝に少しだけ痛みが出た。ネットで調べてみると、膝に痛みが出るのはまだその距離を走りきる筋力がついていない証拠だとのこと。運動をしていなければ、自分の筋力や体力の衰えにも気づくことができなかっただろう。

3. 運動習慣が全くなかった頃は、暇な時や退屈した時はもれなく口さみしくなり、チョコレートかポテチを頬張っていたがこの5日間はそういうことが全くなかった。逆に、筋肉の修復を助けるためにタンパク質を積極的に摂るようになった。

一回のランニングで3キロしか走っていなかった私からは想像できないところに、たった5日間で届いた自分に驚いている。このイベントに参加していなければきっとまだ暇を持て余してポテチを頬張っている。目標があれば人間は変わることができるのだと、証明できた気がする。残りが26日だが、5月中に計100キロと言わず130キロを目標に続けていこうと思う。


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