読書日記68「それってパクリじゃないですか?③」ー奥乃桜子

以前から読んでいたシリーズの続編が出たので読むことにした。
この本は飲料品メーカーの知財部員が主人公のお仕事小説だ。

この本を読むまでは、弁理士という資格の存在も知らなかったし、企業の知的財産がどのように守られているかなんて考えたこともなかった。本を通して、少しずつ知財について知ることができ楽しい。

今回はパテント・トロールがバックに着いた企業から特許侵害を主張され主人公達が奮闘する様子が描かれている。

一般人の感覚によって批判され、炎上したとしてもビジネスをする以上ビジネス感覚を持って対応することと、両方のバランスを取る事の難しさを感じた。また、自分の意見が正しいと思う時でも、それは自分と同じ感覚を持つ人が多いだけで正当性があるように思い込んでいる可能性があるということにも気づくことが出来た。

今までの巻は巻をまたぐことなく問題が完結していたが、今回は違うようである。忘れた頃に出版される次の巻が楽しみだ。

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