最近、海外ドラマ好きの私に、AppleTVという魅力的な選択肢が加わった。定番のAmazonプライム、プラス一時期はNetflixを見ていたが、オリジナルドラマの内容と分量などが好みにあわず解約。最近はHuluばかりだったが、飽きてきてどうしようかと考えていたところだった。

このサブスクでうれしいのは各話46分程度、1シーズンがほぼ8話で完結だということ。これがちょうどよいボリュームなのだ。ただし、見始めたら止まらなくなるので要注意。過集中しやすい私は、テレビを我慢しながら、用事を済ませるのが一苦労。それほど魅力的なコンテンツがそろっている。

最初にみたのは、知っている女優さんが主役だったということで犯罪ジャンルの「クリミナルレコード」。優秀な刑事グループを率いる初老の白人男性刑事が引き起こしたえん罪解決のために行動する黒人女性刑事がとにかくかっこいい。

脚本のテンポがよく、次々と疑念がわいては消える。たとえ解決しなかったとしても余韻として次のシーズンに期待してしまう……そんな作りになっている。

次はスリラージャンルの「ハイジャック」ネゴシエーター的な仕事をする黒人男性とハイジャック犯の駆け引きがエグイ。犯人達との攻防は最終話の終了まで目が離せない。

まだ途中までだが、ＳＦの「サイロ」は最初のつかみで脚本として残り7話をひっぱるインパクトと謎にあふれている。途中でドキドキしすぎて見られなくなった犯罪ドラマ「テヘラン」は自分がテロリストになった気分で冷や汗がでてくるような感覚に襲われる。黙って座ってられなくなって視聴は休止している。

今は、もう一度スリラージャンルに戻り、2019年にシーズン1が放送されている「真相」を視聴している。ポッドキャストの記者が殺人事件の真相に迫るという内容で、日本では考えられない犯罪に関する情報開示に驚きつつ、刑事ではない主人公が独特のやり方で真実を追い求めていく……。強烈なキャラクターのわがままな態度に少し辟易とするが、それでも最後まで飽きさせない謎のちりばめ方に拍手したい。

そんなわけで夫が自室に戻ったこの瞬間、今夜もAppleTVをのぞきにいこうと思う。