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息子を強男に育てるためのたった一つの冴えたやり方

日々過酷さを増す日本の恋愛資本主義と、上がり続ける物価と都会の不動産価格……過酷な日本の未来を生きていかなければならない可愛い息子をたちを何とか強い男に育てようと母親たちは日々苦心している。

中学受験をさせるのは学歴を身につけて稼げる男に育って欲しいからだし、歯科矯正やヘルメット矯正をするのも思春期に彼女をゲットできる美丈夫なイケメンに育って欲しいからだ。ツイッターに特に多い高学歴でお金も時間もある母親たちの人生最大の目標が”愛する息子を立派で自慢できる強者男性に育てること”なのだ。

間違ってもツイッターにたむろして女叩きをしたり、学歴カードバトルをして日々を過ごす独身こども部屋おじさんにはなって欲しくない!そう願いながら彼女たちは息子たちを塾やスポーツクラブに通わせ習い事課金をしてしているのである。

そんな息子を手塩にかけて育てる母親たちに大切な真実を伝えたい。

息子への過度な干渉は彼の将来を壊しかねない危険な行為だ。

母親から過度な干渉を受けてきた男児の将来は常々厳しいものになりがちである。なぜなら息子が良くも悪くも”マザコン”に育ってしまい、将来立派な”男”に成長できなくなってしまうからだ。

マザコンには”陽のマザコン”と”陰のマザコン”の2種類ある。陽のマザコンは一般的に認知されているお母さんに依存したまま大人になってしまった男子である。何をするにしてもママにお伺いを立てたり、ママに決めて貰わないと何もできない、家族旅行にもママを招待しようとして嫁と揉めるママ大好き男子だ。女性の自立が叫ばれる昨今、このような陽のマザコン男子が婚活市場でどんな目に合うのかはたやすく想像できるだろう。

ただし彼ら陽のマザコンはまだマシである。もっと最悪なのが陰のマザコンになってしまった場合である。

陰のマザコンとは自分に干渉してくる母親に憎しみを募らせながらも”切る”決断が出来ずにズルズルと共依存関係を続けてしまう成人男性のことである。彼らは自分の母親がいかに過干渉で息子である自分の人生を縛り上げ捻じ曲げてきた毒親なのかをまわりに吹聴するが、話を聞いた周囲の人間が『そんな母親は切り捨てて自分の人生を始めるべきだ』とアドバイスをしても、何だかんだ理由をつけて母親の住む実家から離れられない。彼らは根が大人しく真面目な男性であることが多く、思春期の男子なら誰しもが一度は口にするであろう『うるせぇババア!』の一言を発する機会を永遠に失ってしまい、母親から自立して独りで生きていく勇気がどうしても持てなくなってしまっているのだ。

うるせぇババア!すら言えずに育ったチー牛男子がどうして部活や職場などの厳しいホモソーシャル恋愛資本主義社会で他者を蹴散らして勝ち上がって行けるだろうか?ババアバトルは男児が最初に乗り越えなければならないボス戦なのである。このババアバトルを乗り越えずに大人になってしまった男児は、その後の人生で押しの弱さから苦労することが多い。

息子に愛情を注ぐあまりこの健全な男児の成長に不可欠な『反抗期』の第一ステップであるババアバトルの機会を奪ってしまうことは息子の人生に影を落とす、とても危ない子育て方法なのである。例え親子二人三脚で中学受験に成功してそこそこの学歴を授けることに成功したとしても、最低限の男らしさを息子から奪ってしまっては、せっかくの学歴も無用の長物になってしまう。

母親の過干渉受けて育った男児に見られる共通した傾向が”リスク回避思考”である。女性はどれだけ社会進出して男社会の仕組みを学んだとしても、女性はリスク回避思考なので強男のシグナリングであるリスクに飛び込んでいく無鉄砲さを息子に授けることが出来ないのである。なので息子の人生に過干渉するほどに無意識のうちに危険から逃げるように暗示をかけてしまう。

その結果、本来であれば出来るだけ沢山の挑戦と失敗を積み上げるべき10代20代を引きこもり何の挑戦もしないまま無駄にしてしまうのである。この機会損失が後々の人生で大きな負債となりのしかかってきてしまうのだ。いや30代以降もチャレンジ精神さえあれば巻き返せる!という意見もあるものの、体力の低下や背負う責任が重くなっていくことを考えれば、若い頃のようにアレコレ新しいことにトライしていくことは厳しいと言わざるを得ない。

遺伝的に暴力性の高いオラついた男児なら過干渉ママにリスク回避思考の暗示をかけられても、10代20代のうちに部活や職場のホモソーシャルに触れることで頭に打ち込まれたチー牛の針を自力で抜くことができるが、大人しい男児はそうはいかない。20代を過ぎても頭に食い込んだママの愛の針をなかなか抜くことが出来ず、結果として生まれるのがアラフォーチー牛男子である。息子は中々結婚までたどり着けず、母親も孫の顔が見れないまま年老いていく。完全なバットエンドだ。あんなに親子で抱き合って喜んだ私立中学の合格発表も遠い昔の話である。

そんな悲しい結末を迎えないために、女親が息子を強い男に育てるために出来ることは何だろうか?たった一つの冴えた方法は方法は一つだ。それは……

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