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下方婚が出来ないハイスぺ女性たち


1.女性の下方婚は男性の妊娠出産並みの難易度

平成の30年間に男女平等は大きく推し進められ、今や女性も立派な学歴や資格があれば男性並みに稼げる時代となった。男性の平均年収以上を稼ぐ女性はもう珍しい存在ではない。

一方、男性は新たに労働市場に参戦した女性たちとの競争の中で年収はバブル期から右肩下がりだ。さらに給与から天引きされる社会保障費は少子高齢化の影響で急激に増加、サラリーマン男性の手取り年収はガリガリにやせ細ってしまったのだ。今や専業主婦と子供を一人で養える男性は多くない

このような社会構造の変化によって表面化した大きな問題がある。それが独身の低年収男性と高年収女性の大量発生である。

低年収男性が結婚できない理由は明白だ。妊娠出産という役割を引き受けられない男性は、その代わりに女性や子供を養うロールを求められる。低年収男性はそのロールを担うことが出来ないため、女性から結婚相手として選んでもらえないんである。

それに対して、高年収女性が結婚できない理由は”下方婚”を受け入れられないからだ。下方婚とは格下の男性を結婚相手に選ぶことである。お金がれば何でも気軽にアウトソーシングできる時代になったが、妊娠と出産だけはそうはいかない。いくら自分が稼げるとはいえ、子供を授かる過程やその後の心境の変化など、ドラスティックな環境の変化を受けて自分にどういった未来が待っているのかはわからない。子供が生まれようが親の介護問題が発生しようが、仕事から下りることが出来ない。その事実は女性にとって非常に大きな心的ストレスとなってしまうのだ

さらに、女社会での地位を計るうえで結婚相手の男性のスペックは大きなファクターを占める。格下の男性を結婚相手に選ぶということは女社会での地位低下につながるというマイナスも孕んでいる

そして何より、女性の多くはパートナーの男性に格上であって欲しいと願っている稼ぎが少なく、自分にいつも気を使ってへこへこしている男性に対して女性はリスペクトや好意を向けることはできないのである。甲斐性を示して気持ちよくなれるのは、男のロマンスイッチのある男性だけである。

このように、下方婚は一見簡単に思えるが、その難易度は男性が妊娠出産するのと同じくらい難しいことなのだ

そしてこのハイスぺ女性の持つ”男性並みに働いて稼ぐことはできるが下方婚は出来ない”という事実が、彼女たちの人生に非常に大きな壁となって立ちはだかってくるのである。

2.婚活で苦戦するハイスペ女性たち


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