見出し画像

プロットなしで短編小説を書いた話

こんにちは。
ponponこと遠海春です。

唐突ですが、私が書いたこちらの短編小説。

プロットというプロットを一切書かずに作られています。

プロットはもちろん、どんな話にしようかというのも一切決めずに、取り敢えず書き始めました。

決まっていたのは、一人称視点ということだけ。
(これはプロットではありません!決して!)

そして、この小説は1枚の絵画からできたものです。


今回は、プロットなしで書いたときの感触と、メリットデメリットをお話します。


プロットなしで書くと…

プロットなしで書くと、当たり前ですが何でも自由になります。

登場人物の性格も決まっていなければ、各場面の舞台設定も決まっていません。

↑の小説の場合は一枚の絵から想像を膨らませて、舞台設定をそれぞれつけていきました。

結果的にはなかなかいい手触りの小説が出来上がったわけですが、おそらく回数を重ねると不良品のようなものもきっと出てくるはずです。

設定(プロット)がなく、浮いた感じになるので、世界観や書きながら作った登場人物の性格がブレていかないかが心配でした。

書き始めた直後から、プロットの必要性を強く感じています(笑)


プロットなしで書くメリット

何でも自由にできることです。

主人公を殺すも生かすも、その時の気分と展開によって決められるわけです。

しかったら、主人公に宝くじの一等を当選させることができます。
っていたら、主人公を殺して小説を終わらせることもできます。
愁漂う気分であれば、主人公に一緒に泣いてもらうこともできます。
しかったら、主人公と一緒に遊園地に出かけることもできます。

「自由!」と言われて
最初こそ苦労するかもしれませんが、ある程度筆を進めていると
大体の設定が小説となって出てきています。


プロットなしで書くデメリット

設定が決まらなさすぎることです。

最初で最後の最大の壁を一番最初に乗り越えなければなりません。

自由って、聞こえはいいですが、実際にやってみると恐ろしいことでもあるんですよ。

どこに行ってもいい。
何をしてもいい。

何もない世界に一人、放り出されるのです。

逆に、筆を進めて世界観と性格がある程度定まれば、それがプロットになるのでそれ以上苦労するということはあまりないでしょう。

書けば書くほど定まりますので、その後の展開は登場人物が勝手に描いてくれるはずです(他力本願寺)


それでも……

それでも私は短編小説(0-2万字程度)に対してはプロットをあまり書きません。

ぼんやりした設定を頭の中に浮かべて、とりあえず書き始めます。

一人称の場合は特にそうなります。
自分を登場人物に投影させれば割と書けます。
三人称の短編小説はまだ手を付けていないのでどうなるかは分かりませんけど。

というのも、短編小説にプロットを作ると、作りこみすぎるような気がして。

長編ならそこそこ作りこんでも問題ないんですが、プロット作成の経験が長編しかないのでビビってる次第です。

また次回の短編小説で挑戦してみようと思います。


というわけで、プロットを書かずに小説を書くとどうなるか+αをお伝えしました。

皆さんのお役に立てるかどうかはわかりませんが
少しでも共感していただいたり、理解していただける手掛かりになれば幸いです。

また次の記事でお会いしましょう!


2023年8月28日追記

メリット・デメリットを比べて書いたはず……
ですがもう一作品、作ったところ圧倒的にデメリットが大きかったので経験をメモする傍ら記事を書きました。
こちらもぜひどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?