見出し画像

再読って何なんですかね?

「本は繰り返し読め」

読書術や勉強本を読んでいるとしつこいくらい書かれている。子どものとき「歯磨きした?」と毎日しつこく言われたことを思い出す。再読は歯磨きと同じくらい大切なことなのだろう。

僕も気に入った本は繰り返し読むようにしている。繰り返し読むことで記憶に定着して自分の血となり肉となっていく。

でも、記憶の定着よりも何か違うものを感じる。当時読んだときはあまりピンとこなかったとこが、今になってグサグサ刺さりまくることだ。

子どもの頃に観た天海裕希主演の「女王の教室」のように、子どものときには感じなかった女王の言葉が大人になった今、深めに刺さってくる(ちなみに志田未来とは同い年だ。うん、どうでもいい)

当然のことながら作品自体が変わっているわけではない。作品は同じなのに捉え方が違う。不思議な現象である。

自分が成長しているということなのか、ただ価値観が変わっただけなのかはわからない。成長であってほしい。

はっきりいって本の内容を記憶することに何の意味があるのだろうか。読んだ本に何が書かれていたかは重要ではなくて、その時何を考えたが大切なのだ。

その時考えたことと今の考えを照らし合わせる。当時の自分と今の自分の違いを認識させてくれるものが「再読」なのだ。

つまり再読とは「タイムトラベル」なのだ。

最近、僕のバイブル本でもある「7つの習慣」を読んだ。初めて読んだのは3年前だろうか。当時はほとんど理解ができなかった。できなかったというよりは「理解できていないことに気づいていなかった」のだ。

そのとき影響を受けたのは「自分と他者を切り離す」という言葉。この言葉を金言にしたら価値観がガラッと変わった。

他にもいいことが書いてあった。重要事項に取り組めだの終わりを思い描けだの、うんうんと頷ける内容だ。

そのときはなるほどって思ったけど、おそらく本質的に理解できていなかったと思う。

今でも本質を捉えているかはわからないが、確実に意味を身体で覚えている感覚がある。

これを成長というなら、過去の自分と今の自分の差分が成長ということになる。

この差分を知ると自信がもらえる。もっと本を読もうと意欲的になる。さらに飛躍しようと行動的になる。

好循環が生まれると思っている。

その差分を知るために「タイムトラベル」が必要なのだ。

幼稚園のときに読んだぐりとぐらでも読んで30年の差分をトラベルしに行こうと思っている。以上。終わり。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?