王者のうたたね

初めて行った喫茶店にあの子はいた。
はちみつ色の瞳に夕日のような毛色
絶対的王者の品格

お客様の足と足を縫うように動く優雅さ
品物には手をつけない気高さ。

食べ物はあの子が厳選したものしか食べない。

チュールが嫌いで
ゆでたささみが好き。

あつあつのそれを
ガツガツ食べる様は
百獣の王の野生味。

君は人の好みも激しいから、
僕には必ず猫パンチと指をカミカミ。
(ご褒美です!)

君は気持ちいい場所を知っていて、
陽だまりがある窓辺の
フカフカの
マカロンクッションが
定番の特等席。

今日はどんな夢を見てる?
きっと僕に猫パンチしてるよね。

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