まわり道 3

薄暗い部屋の中
ラジオのノイズを聴く。

それは音の波のように私を包む
波で声をかき消して 海の底まで誘って

息ができる海のような場所に
私はひとり
何もせずにただたゆたう。
なんで私は
こんなになってしまったのか?
わからない どうしてだろう?
考えても何も出ず
瞳を閉じた。
さらに、深い深いところへ。

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