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第66回青少年読書感想文全国コンクール入賞者発表! 「ヒロシマ 消えたかぞく」を読んで、子どもたちが感じたこととは。

今年も毎日新聞にて、読書感想文コンクールの受賞作品が掲載されました。
第66回の課題図書(高学年の部)に選ばれた「ヒロシマ 消えたかぞく」
感想文も掲載され、本を通じて感じ、考え、行動にうつす小学生のリアルな言葉に大人の私も大きく心を揺さぶられました。

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終戦から76年を迎えた今、伝える側も、受け取る側も、「戦争」を知らない世代になりつつある私たちが、どうやって「戦争」と向き合っていくのか。そして、加害者、被害者という構図では語れない「戦争」の実態をどう伝え、考えていくのか。

本書「ヒロシマ 消えたかぞく」はある家族の幸せな日常写真のみで構成された写真絵本です。そこに悲しい写真は一枚もありません。それゆえ、当時の人々や、今もなお戦時下に置かれている世界の人々にも、私たちと変わらない家族の「日常の暮らし」があることに気づかされるのです。

感想文コンクールの受賞作にも、何気ない毎日から急に「明日」が奪われる事の意味をじっくりと考える小学生たちの姿が見られました。

編集部にも「戦争を自分事としてはじめて考えるきっかけになった」といった声が多く寄せられています。

「明日もあそぼうね」「今度の夏はどこいこう」……日常に当たり前にある近い未来の約束や計画。そういった市井の人の「生きる権利」を一瞬にして奪うのが戦争だということを、そして、それを守るのも私たち一人ひとりだということを、本書は、なにげない日常写真から語りかけます。


「ヒロシマ 消えたかぞく」ができるまで 著者 指田和さんインタビューはこちら

https://www.poplar.co.jp/topics/48367.html


「ヒロシマ 消えたかぞく」著 指田和
ヒロシマで理髪店を営んでいた鈴木六郎さん一家。
六郎さんはカメラが趣味で、子どもたちの写真をとっては
短いことばをアルバムに添えていました。
「手ぬぐいの袋には エビが五、六ぴきはいる
気持ちのいい 夏の朝だ
ぼくの子ども時代 そっくりだ
ぼくの二世も始めた
次の三世も そっくりやるだろう」
この写真絵本は、太平洋戦争末期の、昭和20年8月6日、
広島に一発の原子爆弾が落とされるまで
確かに生きていた家族の記録です。

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(文 小堺加奈子)