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「研究授業」のコスパ

他の教師に授業を公開する「研究授業」。

とある先生は指導案の作成に10時間以上を費やした。

想定した発問や板書は丁寧に「貼りもの」で事前に作っておき、

教師と子どものやり取りを想定した「細案」を作り、

毎日遅くまで残り何度も模擬授業を行い、リハーサルをした。

授業当日は、教師のやる気を察したのか子どもたちも積極的に活動し、

授業は想定どおりの展開で終えることができた。

その後の研究会でも、「頑張って準備した甲斐があった」「先生の熱意が子どもに伝わった」と他の先生から褒められた。

さて、たった1時間のためにここまで時間と労力をかける研究授業は、本当に子どものためになったのだろうか。

普段の授業の10倍のコストをかけた研究授業で、

子どもの学びは10倍になっているのだろうか。
教師は10倍授業が上手くなっているだろうか。


毎日そこそこの準備でそれなりの質の授業を毎回続けた方が子どもの学びになっているのではないか。


そう感じている教師がここにいる。



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