見出し画像

授業中「立ち歩く」子ども

「座ってられないのは教師のせい?」


立ち歩き


授業中に子どもが自分の席に座らず
うろうろ歩きまわることについて
教師は「立ち歩き」と呼んでいる。

皆さんの小学校時代のクラスメイトにもいたのではないか。

まあ授業を行っている教師からすれば
そんな子どもは邪魔なことこの上ない。
他の子どもも気が散ってしょうがない。
さらに授業中立ち歩く子どもを
きちんと指導できない教師まで白い目で見られる。
いいことないじゃん。

立ち歩くことが問題ではなく

私は子どもが立ち歩くのは仕方がないことだと考える。
小学校の授業は1コマ45分。
45分間ずっと座っているのは大人だってつらい。
小学生なら席を立ちたくもなるだろう。
また,座っていても,45分間ぼーっとしている子どもだっている。
立っているか座っているかの違いでしかない。
問題は立ち歩くかどうかではない。

ただ立って静かにウロウロしてくれるなら別に
放っておいても良いだろう。
しかし,立ち歩く子どもはしばしば
大声を出したり他の子どもにちょっかいをかけたりする
授業妨害を行ってくる。
これは見過ごせない。他の子どもの学習権を奪っているからだ。

これがこの問題の本質だろう。

「座らせる」実践

教育書やネット上では日本中の先生の様々な実践をみることができる。

それほど,日本中の教師が子どもを「席につかせたい」と悩んでいるのだろう。

私自身も手を変え品を変え,立ち歩く子どもに対してアプローチしている。

よく行っているのが,「授業中に全員が立ち歩く時間」をあえて設けることだ。
「立って他の人のノートの考えを見てきてごらん。」
「立って自分の考えを3人の友達に伝えてきて。」
「自分と同じ考えの人、違う考えの人を探してきて。」
全員が立ち,しばらくして,また着席する。
すると,立ち歩いていた子どももつられて着席している時がある。

他にもよく使う手はいくつかある。
ただ,打率は2割程度だろうか。
簡単ではない。当たり前だ。日本中の先生が悩んでいるのだから。


そもそも「勝手に立ったら叱られる空間」って何?


認めたくはないが,座って夢中で参加したくなるような魅力的な授業をしていない教師が悪い。

立ち歩いても,教室中の皆が不快にならない空間を作ればよい。

「立ち歩き=座らさないとダメ」と単純に考えたくない。

立ち歩く子どもたちは何を思っているのだろう。

何に居心地の悪さがあるのだろう。

その気持ちに寄り添わずに,座らせる方策だけ知っても仕方ない

座らなくってもいいじゃないか。小学生だもの。

本音

※正直言うと,座ってほしい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?