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一貫性についての議論 : 作家の仕事, 演出家の仕事


『「またまた」やって生まれる「たまたま」』を経て、これから自分がどのような作品をつくっていくんだろうと考えている。作品を発表して、人から感想をもらうたびにいつもそんなことを考える。

考えることは、創作を継続するうえで、とても重要なことだと思う。もちろん、考えてばかりで手を動かさないのは、それはそれで問題だけれど。

考えの浅はかな作品を観るのはとてもつらいことだ(よく考え抜かれた作品か、あるいは痛快なほどにまったく考えのない作品に、僕は感動する)。



『「またまた」やって生まれる「たまたま」』の上演後のトークセッションでは、ダンサー・上本竜平さんと、詩人・伊藤比呂美さんと、それぞれ話をした。

共通して俎上にあったのは作品の一貫性についてである。それが、竜平さんとのトークではマクロな視点(ぺぺぺの会の作品群としての一貫性)、比呂美さんとのトークではミクロな視点(1作品中での一貫性)で議論されていた、と僕は解釈している。

後者で取り上げられたのは主に文体の問題である。

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