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歴史を学べば、旅がより楽しくなる


どうも、旅好きのふーくんです。

今回は、旅の楽しみ方の新提案の話です。

皆さんは、どんな目的を持って旅行をするのでしょうか。

日々の仕事の疲れを癒しに非日常を求めて温泉とか自然、レジャースポットに行くとか、美味しいものを食べに行く、何気なく見つけた絶景が見たくなった、なんていう動機が多いのかなと感覚的に思っているのですが、どうなのでしょう?

気になって、観光業をしている友達に聞いてみると、こんな調査を行っているよと教えてくれたのですが、見てみるとなかなか面白いです
日本人の旅行の動機だけでなく、他のことも見えてきました笑

日本交通公社による旅行者調査

出発月別の統計や、居住地別の統計、男女別での統計、年齢層での観光先の違い、ライフステージでの違いなどなど調査の対象が変わると結果に差異が出てくるのが見ていてとても興味深かったです

やっぱりこれを見ていると、渡航先によって旅行目的や動機が異なるので、海外旅行で話をすると、その国々に観光するにあたっての特徴、強みみたいなものがあるのかなって思いました

例えば、旅行目的が美味しいものを食べに行くなら
韓国や台湾、スペイン、イタリアとか日本でも馴染みの海外料理の国に偏りますよね
キムチダッカルビとか卤肉饭、パエリア、ピザなど本場で食べたらやっぱり美味しいよね笑

それから、街歩きや街散策、歴史的文化的な名所の訪問、観光都市訪問だと
やっぱり、西洋史のヨーロッパ諸国が強いとか

他にも、浜辺でゆっくりリゾート滞在やマリンスポーツなら
南太平洋の島々やハワイなどなど

そりゃそうですよね、

旅行の動機→動機にあった旅先探し→日程と財布と相談→Have a nice trip !

っていう流れですもんね

日本人の傾向として美味しいものを食べに行く、街散策、文化的自然的観光スポットの訪問、浜辺でゆっくり過ごすというものが概ね旅行動機として多いのだなと確認できたところで、話を旅の楽しみ方の新提案に戻します。

歴史や地理を学べば、旅はより楽しめる

歴史を学ぶ楽しさや、大切さを教えている者として常々思っていることの一つなのですが、(あくまで歴史を地理を身近に感じてもらえたらなという入り口みたいなに考えてください)旅をより楽しいものにするためには歴史や地理をしっかり学んでから行ったら良いのに!と思ってます
だからこそ、私は旅をする時にこんなことをします

①旅前にその国の歴史や地理をすごく調べます。世界史や地理の教科書に載っているもの以上に 例 国の成り立ちや、宗教や人種問題などの風土、自然環境など
②上の調べ学習を基に、歴史や地理をとっかかりにして観光スポットやグルメの話を一緒に行く友人にします
(③話をEvernoteにまとめて、友人と共有する)

どういうことかというと

最近、行ってきたカンボジアの話を例に話をすると

カンボジアに行きたいっていう動機ってやっぱり、アンコールワットだと思うんですよ

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一度はこの景色を見たいなと思って、観光先に選ぶんだと思うんですけど

だからこそ、自分は

アンコールワットって何か知ってますか?って投げかけます

アンコールは、9〜15世紀に栄えたクメール人による建国されたアンコール王朝を意味していて、ワットはクメール語で寺院を意味します

ってことは、寺なのかと思いきや、そうはそうなんですが、実は元々はヒンドゥー教の寺だったんだけど、後の国王が仏教に帰依して仏教寺院に形を変えたっていう話なんです

だから、アンコールワットには、ヒンドゥー教のガルーダ神やナーガ神なども置かれていたりするんですね

アンコールワットを切り口にヒンドゥー教について考えると
ヒンドゥー教ってインドを象徴する宗教なんですけど、調べていくとヒンドゥー教は、仏教が生まれたことによって生まれたなんていうインドの歴史に辿り着き、インドやネパール(ブッダに所縁のある地)に興味が持てたり、興味が派生して芋づる式に仏教が東南アジアや東アジアに広まっていく流れなどを学べたり、、、と、話が膨らんでいくのですが今回はここまでにして

なので、ヒンドゥー教の知識があると、とてもアンコールワットをより深く観光できる訳なんですよね

あー綺麗だったね、で旅行の思い出を終わりしてはとっても勿体ないと思うのです

他にもカンボジアはポルポトの独裁政権の歴史を学ぶと、共産主義についてやベトナム人とカンボジア人は犬猿の仲である理由が分かったり、
アンコールワットがあるシェムリアップの名前の由来を知ると、タイとも国境争いをしてることに気付いたり

何も知らないで行くよりも、より多面的な見方で旅を楽しめると思います

実際に一緒に旅した友人には、ポルポトの行った虐殺の話がすごく刺さったみたいで、
プノンペンのトゥールスレンとキリングフィールドをすごく楽しみにしてくれてました

なんと、旅を終えた後、自主的に調べてまとめたいと言って、旅で学んだことをレポートにまとめてくれました

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これは、本当に嬉しかった

自主的にもっと調べたいと意欲が湧き出るようなプレゼンができたんだなと心の底から、人にモノを教える者として嬉しく思った出来事でした

普通だったら、旅前のこんな話なんて聞いてくれないと思うし、最近は自分と一緒に旅に行くと、同僚が”ふもトラベル主催のふも旅”なんて愛称込めて呼んでくれるしで、同僚たちには本当に感謝しています



旅先のグルメだって、同じように歴史や地理を学べば、楽しめます

例えば、インドカレーを例に話をしてみましょう。

インドカレー屋さんに行って、皆さんはカレーと一緒に主食は何を注文しますか?
まいう〜の石塚さんのように”カレーは飲み物”と仰る方は、カレー単体で注文されると思いますが、そうでない方は恐らく何か主食と合わせて食べると思います。

日本人なら、カレーは基本お米で食べますけど、インド人ならナンで食べるっていうイメージが一般的ですよね?
私もインドカレー好きの一人なんですが、インドカレー屋さんに行ったら、ついついナンを頼んでしまいます、、、美味しいんですもん笑

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しかし、実際のところカレーを食べるとき、インド人全員がナンで食べてる訳じゃないのです


これは、インドの自然環境で説明ができます。

インドの北側は、乾燥していて小麦が育ちやすいので、主な主食はナンやチャパティなどの小麦料理です

しかし、南インドは1年中暖かく、クリシュナ川やゴダバリ川など河川が多くあるため水が豊富です。そのため、稲作に適しており、主食はお米です

ということは、ナンでカレーを食べるというイメージは、北側のインド人の食べ方であって、インド全体の食べ方ではないということなんですね

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そもそも、どうしてインドがカレーの発祥なの?っていう、疑問も気候で説明ができます

インドの夏は、50度にも達する程暑いと言われていますが、
そんな暑い日にはアイス!!というわけには、昔はいきません、、、

では、どうやってインドの人は暑さを凌いでいたかというと、本能的に涼しくなるために辛いものを食べて、汗を大量にかいて凌いでいました
人間は辛いものを食べると、刺激が脳に伝わり、身体中の細胞が活性化されて大量の汗を体の外に出します
すると、それと同時に体内の熱も外部に放出され、涼しさを感じるんだそうです

確かに、暑い国にこそ、辛い料理が多いですよね

このように、その土地の料理は歴史や自然環境と密接な関係にあるので、歴史や地理を知ると親しみを持って楽しむことができるのです


以上のことから、歴史や地理を学んでから、旅に行くだけで少し思い出深い旅になるのではないかと考えています
美味しいものを食べよう、歴史的な街並み、スポットを見にいこう

そういう目的で旅行されている方にこそ、オススメの旅前準備なので、少し手間隙をかけて、思い出深い旅行にされてはと思います







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