からす@CrowPilotさんのツイートを読んでいて感じた事

@CrowPilot「なんで遊び半分の自家用操縦士が青春を捨てて人生を掛けて血のにじむような努力をしてきたプロの操縦士に「勝てる」と思っちゃうんだろ…草野球おじさんが大リーグ行けるとか言ってるような物だぞ…」

と言う発言に対しての私の意見等です


自家用操縦士と事業用操縦士とを比較して、事業用操縦士に対して自家用操縦士が勝てると言う感情を持つ事に対して、例を上げて草野球と大リーグ選手とを比較している。

私も例を上げれば、タクシー運転手などのプロドライバーになるには、二種免許が必要である。これはかなり知られている話であり、例として悪くないはずである。その二種免許を取る人は果たして、一種?普通の自動車免許を取る時に、おれはプロドライバーになるんだと気合を入れて取っるものであろうか?

ここで話がややこしくなるのは、自衛隊と言う名前の日本軍も、日本航空と全日空は、なんら航空機免許すら無い人間に対して自社養成と称して、一から訓練を施して、プロパイロットにするルートが存在する事である。このタクシー運転手の話からすると、タクシー運転手させるのにタクシー会社が運転免許をまったく持っていない人を、自社養成する事はないと言う点がである。

とうぜん自社養成の場合は、スポンサーが会社の為、すごく厳しい事になる、だから結果として血のにじむ努力なんて言う言葉が出て来てしまう。

対して大リーグと言うアメリカが出てきたので、ここで日本とアメリカの航空産業の違いに話をシフト。アメリカのメジャーキャリが自社養成をする事は無い。まさに大リーグ方式で、マイナーリーグから這い上がって来た選手を採用するように、コミューターで経験を積んだパイロットを採用する。そしてコミューターは農薬散布などで客を載せていない状態の何かしらの事業に関わりのある仕事をされたパイロットを採用し、その農業散布等の事業運行の前は、まさに自腹でランセンスを取得していく。
その為、少しでもフライト時間を稼ごうと、なんとかして乗務出来るように、その権限を持った人に対してはまるで靴の先を舐めるがごとしの態度を取ってでも、乗務しようと必死になる。

この話のポイントは、日本方式はまるでガチャ式になってしまっているのである。どんぐりの背比べ状態で、パイロット訓練が受けられると言う条件付きの採用をされた人間は、まる俺たちは神様にでもなったように、単にラッキーなだけだと言う事をまず根本から忘れている
そして、アメリカ式では何が何でもフライトタイムを稼ごうと言う点にフォーカスしているのと異なり、とにかく試験に受かる事だけ、そして教官のしごきに耐える事にフォーカスする

よって、アメリカのパイロットは、人間関係を構築するのが上手である。そして、日本のパイロットは無意味なシゴキと、無意味な試験で疲弊しながらも、おれたちパイロットだぜと言うゆがんだ優越感で人生を過ごす事になる

ツイッター上では、日本の高校を出た後アメリカに渡って、航空大学(日本の航空大学では教養過程がほゞない単なる職業訓練校であるが、アメリカのは4年生でありまさに学士にふさわしい教養過程が存在する)に入学して、そこからパイロットになった方を見かけるが、この点でも日本人のパイロットには人格形成のゆとりが無く、ただ俺たちパイロットで世の中渡って行ってしまう素地があるしだいである。

私の視線は、パイロットと言う同業者目線で彼らに注がれてはいない。私は民家定期航路を運行する航空会社に対して、機体を提供するサプライヤーであると同時に、1乗客としてのユーザー視線の両方がある。そしてパイロットとしては、私は環境に配慮して大陸間やオーシャン越えは民間航空機にチケットを買って、ある時はファミリーパス(私の子供の母親がCAとして勤務している為、安い従業員用ので乗るが、その時ステイタスを持っているのでラウンジで休む事が出来る、しかし従業員用なので、かならず時間厳守、そして余裕を持ってゲート行くよう心がけている点があるかと思うと、正規の販売されたチケットを買って乗る時は、時間ギリギリまでラウンジに居て仕事をしていて、地上職員をいらつかせる事もある)で乗っている。

ここでも二つの顔があるが、そして私はその飛んだ先に、小型機を用意してあり、1000km程度の短距離は自分で操縦して目的地まで行く。特にヨーロッパの似非ビジネスクラスが大っ嫌いである。三席連続した座席の真ん中を空席にしただけ、つまりブロックを掛けているだけで、はいこれはエコノミーではありませんビジネスですとやるその商売根性が気に食わないので、間違いなく欧州では自分の機体を置いてあり、それで目的地に行く。さらに航空機リースをしている為、その対象となる航空機を客先、もしくは客先から保管場所までの移動や、中古機として入手したのも運んだりもしている。当然フライトタイムは年間数十時間程度であり、とても民間航空機のパイロットのフライト時間に及びもつかない。

こういうバックグランドがある人間が、日本のパイロットを見ると奇妙な感触を受けるしだいである。日系で操縦されその後、外資に移られたパイロットの方は私がどんなに刺激的な事を書いても、スルーされている。ああいろんな人がいるんだと生ぬるい目で見られている事であるのは想像出来るが、日系はすぐに噛みついて来る。

まあ、ちょっとしたパイロット系の雑感である。そうだ「勝てる」って言う話をしているんである。だから勝ち負けなんて言う概念はおそらく日系の教官の意地悪に耐え、不条理な意地悪問題を潜り抜けて来た事によっての性格の歪みから生じる、職業病は引き起こす病だと思ったら、理解が進むのではないだろうか?

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