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選手は可能性である

 先日、NBA解説者で有名な塚本清彦さんに来ていただいてクリニックをしてもらった。テーマは「足の使い方やボールミート」がメインだったのだが、ドリルよりも塚本さんが話していた内容がとても心に残ったので、共有しておく。

それは「選手は可能性の塊である」ということだ。
バスケットを初めて間もない選手たちには指導者の想像もできない可能性がある。そして、それがいつ花開くかは誰にもわからない。中学校のうちに爆発的に伸びる子もいるし、大学生になってはじめて才能が開花すること子もあるだろう。

何が大切なのかというと「蓋をしない」ということ。指導者が「この子は下手だから」「この子はドリブルがつけないから」と決めつけてしまうと伸びるかもしれない可能性がなくなってしまう。

よく「指導者は選手の未来に触れている」と言われるが、同じことを言っている。指導者がどのようにして選手に向き合うかによってその選手の未来が変わってくる。

しかし、だからといって「長い目で見よう」と楽観的な考えで指導すればいいというものではないと私は思う。短い中学校のバスケでもうまくならないと「高校も続けよう」と思えなくなる。なぜなら、下手くそだったら楽しくないからだ。

まれに、めちゃくちゃ下手だけどバスケが大好きという人もいる。それはある意味恵まれているかもしれない。だが、多くの人がバスケが上手くなったから、もっと言えば試合で活躍できるようになったから「もっとバスケがしたい!」と思うようになるはずだ。下に引用した記事でも全く同じことを書いている。

ここから言えることは、中学校の指導者は「選手を可能な限り上手にして試合で活躍させること」と「バスケをもっとやりたいと思わせること」を達成することが使命であるということだ。

一言で言えば「バスケを好きにさせる」ということなのだが、これがめちゃくちゃ難しい。しかし、ヒントはいたるところにあふれている。「ワクワクが最強」「少し難しい課題を設定する」「小さな成長を実感させる」。

やるべきことは、割とはっきりしている。あとは、どうやるか。

改めて、自分自身の責任の重さを感じたクリニックだった。

まだまだ自分自身も成長できるし、する必要がある。がんばれ、自分。

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