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練習をより充実させるために

バスケ講座15日目「練習をより充実させる声かけ」

バスケの練習をより良いものにするためにできることがいくつかあります。

1つ目は「振り返り」です。

練習をした後やゲームをした後などに振り返りの時間を作ってみるとより質の高い練習につながります。振り返るときの観点は次のように整理すると良いでしょう。

①良かったところ(KEEP)
②もっとよくするべきところ(PROBLEM)
③次どうするべきか(TRY)

これらの頭文字をとってKPT法と言ったりもします。

例えば、今日のうちの練習ゲームを振り返ってみると次のようになります。

KEEP
・トランジッションでガードからの展開が多く生まれた。リムランやウイングのミートドライブなどが多く見られた。
・ガードがカットしていたのでドライブするスペースが生まれていた。

PROBLEM
・DFのマッチアップが遅い。
・カッティングへの対応ができていない。ボールウォッチャーになり、バックドアされるシーンが多かった。
・ボールマンへのプレッシャーが足りない。簡単にドライブを許してしまっている。
・ボールが止まったときの他の選手のディナイが足りない。

TRY
・自分のマークマンへのパスを常に考えて、ノーマークを作らせない。
・ボールが止まったら「デッド!」と叫んで味方に伝える。味方はそれに応じてディナイをする。
・シェルDFでカッターへのバンプをやる。

時間の取り方にもよりますが、こんな感じで振り返ります。

そして、その際にコーチが全て振り返りをするのではなく、選手に喋らせてみることが重要です。
そうすることによって、選手が主体的に考える機会が生まれ、自分たちで自分たちをよりよくしていく方向にもっていくことができるからです。

2つ目は「問い」です。
1から10までコーチが教えていては非常に時間がかかり効率が悪いです。

原理原則とファンダメンタルを教えて、判断の質を高めて行く方が効率が良いです。その際に重要となるのが「問い」です。問いかけることによって選手が考えることになり、判断をする素地が培われます。

具体的には「この練習でのポイントは何だった?」とか「この場合はどう動いた方が良かった?」などです。

また、問いかけは練習の前にも行うことができます。

「今日はどんなことにチャレンジする?」「昨日の練習や試合でのお互いの良かったところは?」などの質問によって選手のステートを高めることができます。

バスケのコーチングはただ技術を教えるだけでなく、選手の気持ちや考えをどのように導くことも求められます。うーん、奥が深い・・・。

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