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聞くのは恥だが、役に立つ

アクティブリスニングという言葉がある。

簡単に行ってしまえば、「相手に興味をもって真剣に聞く」ということだ。
ここ最近どうもチームの雰囲気が良くないので、練習中に何人かに話を聞いてみた。

すると、選手たちが不満を持っていることがよくわかった。そして、その原因が自分にあることも実感できた。とても恥ずかしく情けない思いをしたが、聞かなければこのまま選手との間に壁ができてしまい、事態が悪化するしかなかったはずだ。

そして、己への戒めのためにどんなことが出てきたか、まとめておく。
もし、指導者の方がこれを読んでいたら、同じ失敗をしないように願うばかりである。

①「言っていることとやっていることが違う」 
 自分は「DFやリバウンド、ルーズ、走ることなど地味なことを一生懸命頑張れるチームにしよう」と日頃から言っている。

しかし、試合に出ている選手の一部はリバウンドをサボったり、ターンオーバーが起きているのに走って戻らなかったり、まるでチームのコンセプトを表現していない。それにも関わらずその選手を使い続ける指導者。これでは、言っていることとやっていることが違う。

そして何より最近の自分は色々なことに手を出してしまい、自分のバスケットを忘れかけていた。選手と話したことで、自分が大切にしてきたことをもう一度思い出すことができた。話してくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

②甘やかしは意味がない
 エースの選手がわがままであるのが、うちのチームの悩みどころだ。しかし、その問題が改善されないのは指導者の自分がその選手に対して厳しく接しきれていないからだ。

エースだから、その選手がいないとゲームが成り立たないのは事実だ。しかし、だからといって一生懸命やらない選手をコートに立たせてもチームは活気づかない。その状態で勝っても、成長にはつながらない。

自分の甘さがこの事態を招いてしまっているということがよくわかった。

このようにチームで起こる問題は突き詰めて考えていくと指導者の言動にその原因があることがわかる。つまり、チームが強くなるかどうか、組織として成熟するかどうかは、指導者次第ということだ。

何度も書くが、選手と時間をきちんと取って話をしなければこのことには気づけなかった。

話をきちんと聞く。誰にでもできることだが、その効果は大きい。

選手のために、チームのために、そして、自分がバスケを楽しむために、「話を聞く」ということを大切にしてコーチングをしていきたい。
そんな話。


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