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避難する先はどんな場所か知っていますか?

九州〜西日本〜東日本まで、大雨による被害が続いていますね。

僕の住む広島県内にも、先週は大雨特別警報が出ました。

すでに土砂災害が起きている地域もあります。

気象庁をはじめ、自治体も早めの避難を呼びかけています。

特に、準備や移動に時間がかかる高齢者は、少し早めに避難するよう「高齢者等避難」が出されます。

高齢者一人だと逃げ遅れるかもしれませんから、近隣の方々が声を掛け合って避難することは大事なことだと思います。

ただ、避難した先はどんな環境なのでしょうか?

僕の住む地域では、避難先は市民センターや小・中学校の体育館になっています。

小学校の体育館に、何人が過ごせるでしょうか?

プライベートな空間を確保するためダンボールで敷居をすれば、せいぜい30人くらいでしょうか?

敷居をなくして、とにかく収容すると考えても…

寝るときには横になりますから、スペースを考えると100人も入れるかどうか…


平成30年7月の西日本豪雨災害の後に、実際に避難所に避難した方は数パーセントだったと報道されました。

そのことを県会議員の方も問題視されて、

「どうすればもっと避難するのか? やはり近所の方が『一緒に逃げよう』って声を掛け合わなければ」

と言われていました。

僕は気になっていたことを聞いてみました。

仮に数パーセントから20パーセントになったとしたら、小学校の体育館では収容しきれないのではないですか? と。

ちなみにこの議員さんとは、これまでも話をする機会があったので聞きやすかったのです。

質問の回答は…

「まぁ、そうなんですが…」

とても歯切れの悪いものでした…。

さらに、避難所となる小学校の体育館について。

どんなトイレか、ご存知でしょうか?

うちの子に聞いてみると、

「全部、和式トイレだよ」

と言いました。

足腰の弱い高齢者に和式トイレ…。

転倒が続出することは、容易に想像できます。

命が助かるんだから、トイレに行かずにオムツをしておきなさい、と言うのでしょうか?


ただでさえ、足元の悪い中での避難。

高齢者にとって、避難所までの道のりは遠く険しいでしょう。

無事にたどり着いても、そこにはベッドもなく、トイレは和式。

「避難しても、迷惑をかけるだけじゃけぇ」

という理由で避難しない高齢者が多数おられることを、自治体の方にはわかってほしい。


各家庭では洋式トイレなのに、小学校に入ると和式トイレ。

入学前に、和式トイレの使い方講習をする小学校もあります。

小学生なら教えてもらえればすぐできますが、高齢者はそうはいきません。


文部科学省は、学校の耐震化を進めていますが…。

小学校の体育館を避難所にするのであれば。

そして、早めの避難を呼びかけるのであれば。

トイレの洋式化は、早急にすすめるべきだと思うのです。


東京オリンピックに費やしたヒト・モノ・カネがあれば、どれだけの小学校のトイレが洋式になっただろうか?

僕は「感動」よりも、「安全」を優先してもらいたかったです😔


読んでいただいた皆さんの地域に、被害がありませんように願います。



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