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最近の記事

アニメを起用したミュージックビデオはなぜ流行っているか―ヒップホップとアニメの相関性からー

1.はじめに 昨今、アニメを起用したミュージックビデオが増えている。これはアニメ・ミュージック・ビデオ(AMVと略される)と呼ばれる。それは日本のフィールドだけではなく海外を含めてだ。最近でいうとレトロブームがその一環である。昭和の歌謡曲がTikTokを中心に海外から逆輸入されたように昨年の下半期以降は日本でも流行りだした。おかげで今や自分ら2000年前後生まれ世代がその親の世代で流行った曲をよく知っている。それは親の影響もあるだろうが、その影響が共通認識かのように広まり音

    • あんたも結局アイツとなんにも変わらないんだね

      花瓶の花が枯れている あの時一緒に買った花 もう茶ばんでいた 「ねえ、これかわいいな」 「買って帰ろうか」 2人で歩いた線路沿い、 片手に、カスミソウ。 『永遠の愛』 本当はどうでも良かったの、 口実でしか無かった 握った左手の方が大事だった 歩く歩幅を合わせてくれるところとか 首元のほくろとか そんなことばかり覚えて眠りについた それはだんだんと 長いようで短かったように思う 花が散っていくや否や せめてこの花があるまでは ずっと一緒に居れる

      • 私は実は寂しがり屋だった

        ずっとひとり遊びが得意だった。お絵描き、音楽、映画、ネットサーフィン、写真、ギター、本、漫画。私には趣味が沢山ある。それが私にとっての遊び相手だった。小学校の頃から昼休みは1人で絵を描いて過ごした。たまに世辞を話しかけてくれる子を尻目にひたすら描き続けていた。別に固定の友達がいなくても良かった。飽きたら図書館、学校探検。それは中学になっても高校になっても大学になってもほとんど変わらなかった。友達はいるけどベタベタした付き合いは得意じゃない。大学2年のある日、仲の良い友人が「誰

        • 隣の芝生はエメラルドグリーン

          隣の芝生は青いのか?という友人のファッションショーがあった。 私は「隣の芝生はエメラルドグリーン」だと思っている。 よく母親に言われた。「そんなに人と比べなくていいのよ。隣の芝生は青いもんよ。」 いや、隣の芝生はエメラルドグリーンだよ。 それくらい輝いて見える。 雨が降った次の晴れた日、 情けない自分はたまたま道にできた泥の水溜まりで、隣の芝生は雨水を滴らせてキラキラと輝いているのだ。 新緑の緑はエメラルド。生き生きとして未来へと背を伸ばすように今日もシャキシャキ

        アニメを起用したミュージックビデオはなぜ流行っているか―ヒップホップとアニメの相関性からー

          「リリー、(中略)どこかわからないけど帰りたいよ、きっと迷子になったんだ」

          村上龍の処女作『限りなく透明に近いブルー』を読んだ。 主人公のリュウが身近になってしまった退廃的な日常をただ眺めるという内容である。 21の頃、この本を「面白いよ」と勧めてくるのは、決まってマッチングアプリをやっていたり遊んでそうな男だった。 今なら分かる、この本の題名である『限りなく透明に近いブルー』は彼らにとっても救いの色だったのだろうと。 ドラッグとセックスと呻き声の音が永遠に聞こえるこの本は最初は(その世界を知らない私たちは)うんざりする所もあるかもしれない、

          「リリー、(中略)どこかわからないけど帰りたいよ、きっと迷子になったんだ」

          2024年、今年も顔が悪い

          あけましておめでとうございます 今年の抱負は、『健康』です 「君はまず健康になりなさいよ。身体が健康にならないと心も健康にならないからね。」 と先輩に言われまして、それで抱負が『健康』になりました。先輩ありがとう。これからもよろしくナス。 今年の裏テーマは努力!未来!a beautiful star!です。そろそろ自分の未来?現実?が明るくなってくれ。うつ病だから無理か。がはは。 ヤニ切れと一緒に来る薬切れは最悪です。今。 今年は初夢が悪夢でした。地震を暗示していたの

          2024年、今年も顔が悪い

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          今年を締めくくるということ。 大晦日。 締めくくるなんて立派な言葉はこの大晦日に似合わない。私は人生においてはただ一日に過ぎないこの一日に意味を持たせることの、緊張感や今年も終わってしまうことの安心感を噛み締めています。 2023年、精神科医との入院破談から始まり、親との決別、新たな主治医を探して三千里、救急車で2回運ばれ、精神病棟入院後、映画制作開始、人間関係のもつれ等を起こし、また多大な迷惑を人様にお掛けして、1年8ヶ月交際した恋人との別れ、2ndzine発行、自殺未

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          街中の喧騒と

          2023.12.25 街は恋人たちでごった返して、 喧騒に息を潜めるようにヘッドホンを付けた。 向かいに座っているあの人は誰かのもとに帰る途中か、電車に揺られながらそれとなくケーキを大切に抱いている。 車窓に都会のイルミネーションと呆気ない顔をした私が過ぎていく ああ今年も私は辿り着けなかった あなたの所へ向かう列車はとうに別れて私の車両を抜いて行った くやしいな 渡すはずだったプレゼントがカバンの中で揺れて 泣きそうな私だけが煙草の匂いと一緒に残ってしまった

          街中の喧騒と

          初めての景色たちが、走馬灯のように流れていく

          その夜、夢を見た それとなく職員室に寄った。彼を一目見たくて、見ていないふりをして学校を出た。 校舎の窓際の帰り道、わざとゆっくり歩いて、まだ校舎が続いている頃、友人に、 「あ、そういえばシロクマ(私)ってさ、先生と付き合ってるん?」 「え、あ、、うん、えっと、かn……」 「望月先生でしょ?」 「え、うん。そうそう。」 彼の本当の苗字を言いかけて遮られた、 望月先生、 先生は偽名を使ってた。私だけが、先生の本当の名前を知っているんだ。 先生の横顔を校舎の窓から遠

          初めての景色たちが、走馬灯のように流れていく

          手紙について

          手紙を書くのが好きです。 あたしの等身大が 伝わる気がして。 伝えられない言葉の靄も 文字といっしよに流れて あなたに辿り着けるように。 丁寧に 丁寧に 一つ一つ文字を書いていくのが 心を整理して落ち着いたフリをしているのが 落ち着くんです 手紙を書く人なんて今頃少なくなっちゃったんだろーなって思います メッセージなんて簡単に遅れちゃうし 「あけおめ」だって最近はLINEだし 電話かけたら生の声が聞ける でも手書きでしか出せない筆跡の滲みが あ

          手紙について

          (恋)人A。

          (08.09:この感情もまたいずれ忘れてしまうのだろうかと、恋の終焉を考える。) 夏の煙に巻かれて これは恋か 想い返す頃にはもう手遅れで 私は喫茶店で途方に暮れていた もう少し早く出逢えばよかった もう少し早く出逢っていれば もし君がもう少し早くに もしあの時すれ違っていれば 理想だったのかもしれない あたしたちは今2人きりになれない2人ぽっちだ 1人と1人が隣にいて、偶然2人になっているだけの2人ぽっち 緩やかな傾斜で日が落ちていく。 空が青い

          (恋)人A。

          無題

          空が冬を知らせているよ 1番に伝えたいのがあなたでよかった 1番笑っている時間が長かったのがあなたでよかった 1番頼りたいのがあなたでよかった 1番泣いたのがあなたでよかった 1番手を握ったのがあなたでよかった 1番共に空を眺めたのがあなたでよかった 1番温もりを感じたのが 1番やさしくされたのが 1番好きだと 1番哀しくて 1番愛おしかったのが 1番に会いたいのが 1番笑いあったのが 1番忘れられないのが 1番 1番だったのが あなたでよか

          bud in autumn

          「ヤると脚細くなるんだって」 「え、何?」 「あー、」桃子は目線を横に動かしながら 「松田さんよぉ、最近分かりやすく細くなった、あの子」と言った。 松田さんは去年同じクラスで前に一度だけ話しかけたことがある。 「その髪ゴムめっちゃ可愛いねどこの?」 「ありがとう笑これ駅前のblossomってとこだよ」 「へぇ〜!行ってみるね!ありがとう」 会話はそれだけだ。 松田さんは目立つと言うよりも教室の端で本を読んだり、授業中は、携帯をいじったりする人だった。目立たなく

          bud in autumn

          ベビーカーの取っ手

          あたしが出会った中で、いちばん怖い怒り方をする人だと思えば、いちばんかわいらしく優しい顔をする人だとも思う。 引っかかった小石が小指にぶつかってきた。 ほんとうは、あなたの心がどこにあるのか、それだけなんだと思う。 そこに、本当にあるのか、それは私に寄生するものかあなたに帰省するものなのかそれとも……またどこか違うとこから生え育ったもの、つまりそれはなくてもいいものなんじゃないのか? ってね。 心は中心にあると言われ育った私たちは本当に心の位置を分かってるのだろうか?

          ベビーカーの取っ手

          fishmans の『MELODY』

          自分の作る曲、否、音楽に“MELODY”と名付けるのはそうそう容易なものではない。代表的な楽曲の例として、その完成度を称え、取り挙げるならサカナクションの『ミュージック』くらいであろう。かなり完成度の高い楽曲であると制作者自他ともに認められなければ、なかなか(ましてや邦楽で)制作物自体を名前として採用するには勇気が要るものだ。 この楽曲はサカナクションとは違う完成度の高さがある。サウンドはさながら、音楽というものに向けた、目線の切り込み方の違いである。 fishmansの

          fishmans の『MELODY』

          またか

          誰か助けて