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ありがとう





「じゃあ、仕事頑張ってね。」


「うん…」


「ご飯食べてね、連絡してね」


「うん…」


「どうしたの、

早く行かないと電車出ちゃうよ?」



「電車はいっぱいあるから大丈夫。

でも、もうしばらく会えなくなるし…」



「そんな、女の子みたいなこと言わないの笑

早く帰って寝て、仕事に備えてください。」



「わかった、また連絡する。」


「またねー」



彼女と離れて、1人ホームに立つ。



朝起きて彼女がいる当たり前、

一つ屋根の下で過ごせていた当たり前、

そのどの当たり前も、

明日からの日々にはない。


また、毎日同じように会社に通う生活が始まる。



ピロンッ



スマホの画面が光る。


"次は私が会いにいくから、夏くらいまでは我慢して。 大好き。"


このメッセージを見て、明日からも頑張ろうと思った。


"大好き"



その4文字だけ返信していた。



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