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雑談

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夢・備忘録

夢・備忘録

 めずらしく夢を憶えていたので、書き留めておく。

 いっちゃんが突然家に住まわせてと押しかけてきた。

 いっちゃんは、若いときに活動していたノイズバンドで、一時ドラムを叩いていた同い年の女性だ。(わたしはノイズG &Voだった)
恋愛、仕事、体調不良、遊び、人生がいちばん忙しい時期を一緒に過ごした友人でもある。

 強引に我が家に住み着いたいっちゃん。ある日、仕事から帰ったら台所のコンロ6口す

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たのもーーーう!(ドンッ)

たのもーーーう!(ドンッ)

 かとうひろみ・UNI・3月クララ(わたし)は、文芸ユニットるるるるんとして、月一回ツイッターで掌編小説を発表しています。
 コンセプトは、ワン・スプーンの料理が三つ。ひと口で頬張れる小さなごちそう。あるいは、次の電車を待つあいだ。お風呂にお湯がたまるまで。コーヒーを一杯分。日常の小さなひとときに、ひと口でちょうどいい文学。

 それが、この『3spoons』です。

 ZINE発行を予定している

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バレンタイン・ディ ②

バレンタイン・ディ ②

「ごめんくださーい。この紙袋、郵便受けに入ってたんだけど、クララちゃんからよね」

双子のH部くんのおかあさんの声だ。
祖母と応酬を重ねる甲高い声が勝手口のドアからもれ聞こえる。
(うわぁ〜自爆…)
しつけに厳しい祖母のことだ。おつかいものを郵便受けに押し込んできたとわかれば、また50cmの竹尺で叩くに違いない。
“アンフェア”から“現場“に戻ったわたしは、“日没までに帰宅する“門限を破って更

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バレンタイン・ディ ①

バレンタイン・ディ ①

「バレンタイン・ディの思い出は?」と訊ねられて真っ先に思い出したのは、結婚適齢期を過ぎても“家事手伝い”を貫き通し実家に居座り続けた、派手で見栄っ張りの美しい叔母のことだ。

大人ばかりのなかで育った第一子のわたしはおませな小学生ではあったけど、祖母と叔母が毎年買ってくるデパートの手提げ袋に入れられた外国製の“キスチョコ”を、好きでもないただ分団が同じなだけのイケてない同級生3人に配らされるのが恥

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