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マーケティング担当者でも意外と知らないデシル分析

デシル分析とは、購買データをもとに、すべての顧客の購入金額を高い順に10等分して、各ランク(1~10)の購入金額や売上高構成比を試算する分析のことです。
この比率や構成比によって、売上高貢献度の高い優良顧客層を知ることができます。ちなみに、デシルとは「デシリットル」に近い言葉とされ、ラテン語では10等分を意味するようです。
10等分のそれぞれの呼び名は、上から「デシル1」「デシル2」「デシル3」…「デシル10」とします。

各デシルの売上構成比や購入比率を試算し、「優良顧客層」として売上貢献度が高いデシルはどのグループなのかを“見える化”します。

そして、売上貢献度が高いグループに対して、効果的なマーケティング手法を用いて、売上に直結しやすい効率的なアプローチが可能になります。

このデシル分析は、ECサイトの運営にとって、とても有効です。

Excelを活用したデシル分析はもちろん、データを保存しつつ他の分析も活用したい場合はBI(ビジネスインテリジェンスツール)ツールの活用がおすすめです。

デシル分析によって、優良顧客とそれ以外の顧客をしっかり区別して、ターゲットの特性にマッチするマーケティング施策を考え、実施することが大切です。

ただし、デシル分析は手軽に始めやすい一方で、緻密な分析には向かないため注意が必要です。

全体への当たりをつけたり、今後の施策の方向性を決めたりする際に有効活用してみましょう。

マーケティングに関しては、いろいろな分析方法が存在します。

どの分析方法を使えばよいか迷うときもあると思いますし、分析の数が多ければ多いほど、意思決定の精度が上がるかと思いきや、余計に混乱するケースもあります。

それぞれの分析の特性を把握して、とりあえずやってみるというアジャイル的な発想で、取り組まれてはいかがでしょうか。


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