健康な体で安心して仕事を続けていくためには、心身ともに健康である必要があります。

特に現代人の多くは日々のストレスによって心の健康を損ない、仕事や日常生活が問題なく行えなくなってしまう状態に陥ってしまう場合も少なくありません。

そこで、目には見えないストレスの蓄積を正しく理解し、心の健康について理解を深めることができれば自らのストレスに気づいた時にどのような対処法があるかを知り実践することで、メンタルヘルスを未然に防止することが期待できます。

まずメンタルヘルスで労働者自身が行うべきなのが「セルフケア」であり、セルフケアの内容は主に自分のストレス状況を理解し、対処と自発的な健康相談の3つに分類されます。

自分のストレス状況を理解する点では、自分で感じる症状として憂鬱や気分が沈みやすくなる、不安を感じたりイライラするなど、日常生活で気持ちの浮き沈みを感じやすくなるなら、それはストレスが原因となっていると気づくきっかけとなります。

身体にも症状はあらわれやすく、頭痛や肩こり、動悸や食欲不振、身体のだるさや疲れやすさなども挙げられます。

こういったストレスによる心身の症状を自覚したら、次に行うべきなのがストレスへの対処です。

これは、今は身体を休ませる時だと判断して頑張りすぎない気持ちを持つことが大切で、ゆっくり睡眠をとるなど休養することは必須として、運動や趣味の時間で心身ともにリフレッシュしたり、マインドフルネスと呼ばれる瞑想も非常に効果的だと注目されています。

マインドフルネスの基本は呼吸であり、無理に呼吸をコントロールするのではなく、自然に任せて呼吸することでありのままに現状を認識できるようになりストレス軽減が期待できます。

そして最後は、ひとりで抱え込まないことが重要であり、職場の上司や事業内産業スタッフ、事業場外の専門医に自発的な健康相談を行うことで、自身が感じる身体や心の違和感を早期に発見し、適切なストレス対処を行えるようになります。