【ライターの仕事】ちょっといい名刺を使い始めてから、相手の反応と自分の満足度が向上。
ずっと名刺難民でした
フリーランスになってから、さまざまな名刺サービスを利用してきました。
最初は名刺に強いネットショップを利用し、オーダー通りにデザインしてもらい、100枚数千円程度で印刷。それから友達のデザイナーさんにデザインしてもらって自分で印刷したり、格安印刷ネットショップで自分でデザイン案から作ったり。
でもどれも、100枚配り終わったら「もうちょっと違うやつ」が欲しくなるのです。
名前が売れてない人は顔写真を入れるべきとか。
何ができるかの業務内容を名刺に書くとか。
あれこれコツを散見するものの。
「持っていてテンションが上がるものじゃないと、楽しくないのでは?」そんな思いが胸にありました。常に。
活版印刷屋さんを取材
いろいろな名刺をオーダーしながら、心の底には「いつか活版印刷で名刺を」という思いがありました。
ざらっとした和紙のような厚手の紙に、印字した部分がうっすらと凹む活版印刷の風合い。惹かれます。
しかし、「一体誰に依頼すればいいのか?」がわからない。活版印刷の名刺を作ってくれるネットショップもありますが、高額ですし、一歩踏み出せないままでした。
そんな時、たまたま取材先の古民家ショップに活版印刷屋さんが併設されていて。
「ちょっと取材してもいいですか」とお声がけして、写真を撮らせていただきながら活版印刷のこと、その職にたどり着いたその人の歴史などを伺ったのです。
活版印刷とは、一文字ずつ製版された文字を組み合わせて、オリジナルのテキスト版を作って印刷するもの。
最近では、デザインしたデータをもとに凸版を作り、それを手で印刷する方法が多いそうですが。取材したお店では今も「活字を探してその人のためだけに文字を組み、印刷する」手法を受け継いでいました。
※もちろんデザインデータをもとに版を作ってもらうことも可能です。
校正のやりとりをしつつ、活版印刷の名刺をオーダー
「出会いは大事」だと思っているので、すぐ、このご縁を繋ごうと活版印刷の名刺をオーダーしました。
正直コストは高い。一枚数百円になりますが、「誰かわからない人に高額な仕事は依頼できないけれど、きちんとストーリーを知っている人にならできる」という謎理論により思い切って注文。
色々な紙でご提案してくださったのだけど、シンプルな和紙っぽい厚手の白い紙を選びました。本物の手漉き和紙は相当な高額になってしまうので諦めましたが、やはり憧れます。
一枚ずつ手で押してくれた活版印刷の名刺。
名刺入れに入れるのも嬉しいし、誰かに渡すのもうきうきします。
さらに、
「この名刺は活版印刷ですか?」
「どこで作られたんですか?」
「すてきですね」
渡すたび、そんな声をかけていただける機会が増えました。
この名刺が私の顔です
もっと嬉しかったのは、私の名刺を見て、同じ印刷屋さんで活版印刷の名刺をオーダーしてくださった人がいらっしゃったこと。
さらにある時、取材時に貸して欲しい画像のことをお伝えしたら、相手の方は私の名刺にメモをしようとして、「あ、こんないい名刺には何も書きたくないですね」とそこに書くのを躊躇したことがありました。
それを編集さんに話したところ、「名刺は人の顔だからね」との返答。
顔か!
それなら、綺麗に整えて、これが私の顔ですって言える方がいいのかも。
あれこれ書きましたが、「活版印刷の名刺がとってもお気に入り」という話。1枚のコストは高いのですが、この名刺が運んでくれる縁はそれ以上なのかもしれません。
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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。
○地方でライターの仕事を続けるには
○単価アップを叶えるには
○そもそもライターってどんな仕事?
○編集の視点とライターの視点の違い
などについて、自分なりの解釈をしていきたいと思っています。
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