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ファイナルファンタジー16クリア&評価 こんなストーリームービー見たことない!!!

こんにちは。

今回は久しぶりにゲームの話です。
スクウェア・エニックスの世界的大ヒットゲームシリーズ「ファイナルファンタジー16」をようやくクリアしました。プレイ時間は110時間となりました。

メインストーリーだけであれば、もう少し早く終わるはずですが、85もあるサブクエストを全部こなし、リスキーモブと言われる、32もの番外編中ボスも全部倒し、さらにはストーリーボス戦を満足いくまでリスタートで再戦していたら、これだけの時間がかかってしまいました。

まずは、FF16のセールスをみていきましょう。
発表されている数字としては
初週(6/22-6/28)で世界累計販売本数が300万本を突破
国内流刑販売本数も30万本以上
ということです。

前作、FF15の初週売上が500万本らしいので、かなり少ない印象です。このひとつの原因はハードの普及状況にあると言われています。

PS5の普及台数がまだ国内で300万台程度しかありません。それに対して、旧機種PS4は国内だけで1000万台弱です。また、よく引き合いに出される任天堂の最新SWITCHの国内普及台数は2500万台、と、まず、FF16が動くメインのプラットフォーム(これ以外にPCなどあり)の普及台数に差があるから、この程度の数字となったということです。

PS5でサクサク動くことを考えて作ったFF16はPS5専用ソフトのため、国内普及台数300万台の10%の稼働率となる30万本売れていれば、普通に考えたら「ゲームタイトルとしては成功」しているのです。
でも、逆に考えると、PS4で動く仕様にしたら、もっと売れたかもしれませんよね。

今回のFF16の良い点は、ものすごいレベルのグラフィックで展開される、奥深い映画のようなストーリーにあります。その意味で「PS5でしか実現できないハイスペックなFF」なのかもしれませんよね。

それではゲームの評価をしたいと思います。

FF16は、従来のようなRPG的なコマンドバトル要素を大胆に廃止して、アクション面に舵を振り切った作品である、と開発陣営も言っています。実際にゲームを始めるための設定に、
・ストーリーフォーカス
・アクションフォーカス
の2つから選択する必要があります。

ひとつ嫌味を言わせて貰えば、アクションに舵を切ったのであれば、無条件にアクションフォーカスで良かったような気がしますが、その辺りは万人に愛されるFFとして、アクションが苦手な人でもストーリーを楽しめるようにできているようです。

私は当然のごとくアクションフォーカスでクリアしましたが、ストーリーフォーカスを選ぶとどうなるのか、説明では「一部のアクションを自動化してくれるサポートアクセサリーが最初から装備されている」そうです。
要は戦闘をある程度自動化して勝率をあげてくれるようです。ストーリーフォーカスとは言っても、同じ分量の戦闘(アクション)はしなければいけないようです。

さて、僭越ながら、レジェンドシリーズ最新作FF16の評価をしてみたいと思います。

1. メインストーリームービーの完成度の高さとボリュームに驚かされる
FF16はアクションに舵を切ったと言っていますが、それでもFF16の肝はメインストーリームービーだと思います。
まずムービーの分量が半端ないです。ほとんどムービーのないELDEN RINGとは対象的に、FF16をプレイしていると、その半分はムービーと思って間違いないです。

そして、そのムービーのシナリオ、キャラクター設定、そして映像のクオリティがものすごく高く、このムービーだけでも「映画として見ても良いレベル」です。特にムービーシナリオ、すなわち物語が非常に奥深い展開を見せてくれます。

物語の序盤は、どちらかというと暗い設定の中で、主人公の「絶望」を感じさせてくれます。そして物語中盤から徐々に明るい環境設定になっていき、仲間も増えて、「希望」を感じて、それを塞ぐ壁をひとつひとつ超えていくことで、プレイヤーも気持ちが盛り上がって、感情移入していきます。

特に最初に徹底的な「絶望」を見せておいて、徐々にそれを変えていくための「仲間」と出会い、物語を終盤の「希望」に導く定番シナリオが今回も秀悦であると思いました。

主人公が子供の時から始まり、終盤、壮年時まで描くというストーリーも大河ドラマを見ているみたいで感情移入しやすいですよね。
また召喚獣のムービーは怪獣映画?みたいでとても迫力ありました。召喚獣ムービーは時々、参加操作があるので、それも面白かったですね。

2. メインストーリーを補完する、85ものサブクエスト(サブストーリー)
こうしたRPGゲームのクエストは、通常、ストーリーとは関係のない遊び的なものが多いですが、このFF16の85もあるサブクエストはそれぞれが物語を補完するサブストーリーだと思いました。
つまり、それぞれのサブクエストを実行することで、登場人物の過去や今の悩みに寄り添い、メインストーリーでは語れない、ほぼすべての登場人物の理解につながるのです。

ただゲームをプレイしてクリアする上で、85のサブクエストは結構時間がかかったことも事実です。これをやらなければ早く終わったと思いますが、物語を理解する上で、このサブクエストは必要なのでしょう。

3. 戦闘スタイルのビジュアルがものすごくきれい
基本的な戦闘操作は、敵の攻撃を回避して、こちらの攻撃を入れるというワンパターンなのですが、そこで出てくる攻撃の形態に結構たくさんのバリエーションがあり、それぞれにビジュアルでの短いムービーが流れるので、プレイしていて楽しめました。

攻撃の形態というのは「アビリティ」と呼ばれる、いわゆる必殺技なのですが、これが、宿している召喚獣ごとに複数あり、このボスにはこの召喚獣アビリティの組み合わせで臨むとよい、などの戦術的な面白さもありました。

またストーリーボスのボス戦が長く、間にムービーを挟んで、20分から長いものでは40分近く戦うものがありました。結構疲れましたが、それだけのボリュームの戦闘を楽しむことができました。

ちなみに一番楽しかったボス戦は序盤にでてくるベネディクタ戦です。後半のオーディンとか最終ボス、アルテマは逆に長すぎて疲れました。(人によると思います)

4. アクション好きな人用にリスキーモブが設定されている
メインストーリーとは関係ないのですが、中盤から後半になると、色々な場所にとても強力なリスキーモブと呼ばれるモンスターがでてきます。物語とは関係ないのですが、腕試しに戦うことができます。CランクからSランクまであり、Sランクのリスキーモブはストーリーの中ボス並みに強いです。

私はストーリーエンディングイベント前に、32もいるリスキーモブを一気に戦って倒しました。ただ見つけて戦って倒すだけなので、途中から飽きてしまいましたね。やはりストーリーやサブクエストともっと絡めた方が良かったのでは、と個人的には思います。

5. キャラクター設定が魅力的
FF16に出てくるキャラクターって、なんで皆カッコ良いのですかね。例えば、主人公クライブだけでなく相棒シドがめちゃくちゃいいキャラでしたね。

相手役では、ガルーダの召喚獣を宿しているベネディクタが、結構、男なら惚れてしまうような悪女キャラで良かったですね。

同じく相手役ドミナントのフーゴクプカも肉体派でカッコ良い。また主人公の弟のジョシュアの成人した姿はアイドル並みに可愛いし、主人公を愛するジルや相棒の犬のトルガルもパーティキャラとしては最高でした。

多分、FFシリーズ全般に言えることと思いますが、この主人公をとりまく他の主要キャラの設定が、他のゲームでは味わえない、味のある美男美女レベルと思いました。

それでは逆にプレイしてみて、いまひとつだなと思ったことは次の4つです。

1. ストーリーボスの戦闘時間が長い
ドミナントと呼ばれる召喚獣を宿したストーリーボスとの戦闘がFF16の肝ということはわかるんですが、1回の戦闘時間が20-50分ととても長い。一応、途中でムービーが入って、それぞれ段階に分かれているのですが、さすがに50分も戦闘していると、集中力がなくなって飽きてきます。

戦闘はせいぜいトータル10-20分くらいまでの方が集中力が途切れずに、良い印象になるかなと思います。難易度が高くて、自分の実力で時間がかかるのは仕方ないと思いますが、FF16の場合は、手際良くやってもボリューム的にそれぐらいかかる仕様になっているので。

2. 主人公キャラの格好がいつも同じ、変更できない
これは膨大なムービーを作ってしまっているから変更できない、ムービーの格好に合わせるしかないということなのかもしれません。他のゲームではプレイヤー(主人公)の服装を着せ替えできて、気分転換できるものも結構多いので、多少でもそうした格好を変更できる仕様があったらなと思いました。
主人公がいつも同じ服装なので、いい加減、汚れて汗臭くなってしまうんじゃないかな、とか、余計なことを考えてしまいました。

3. リスキーモブの場所がわかりづらい
アクションに舵を切ったFF16には、単純にアクションだけを楽しむリスキーモブという中ボスがマップのあちこちにいて、それを拠点の掲示板をみて探しにいく必要があるのですが、その場所がわかりづらい。掲示板にもう少し、リスキーモブ所在地のマップなどがあった方が良かったと思います。リスキーモブが見つからなくて、結構探しまくったことがありましたので。

4. ボス戦の難易度が低い
万人に愛されるFFシリーズなので、フロムのような死にゲー的なボス戦の難易度を求めてはいけませんが、それでも初見で簡単に倒してしまったり、ボスの技が2、3回見れば覚えられるので、アクションゲームとしての難易度は低いと思いました。
この難易度が低い理由は、やはりアクションに舵を切っていても、メインは物語のムービーであるからでしょう。

ただ、アクションゲームの良さが難易度の高いボスに何度も立ち向かって最後に倒す、という爽快感、達成感にあるとすれば、そうしたハイレベルのボスはラスボスでさえもいませんでした。
私は物足りませんでしたが、これはしょうがないのかもしれません。

以上、PS5のグラフィック性能をフルに使って、物語としても楽しめたFF16ですが、なんと来年?追加コンテンツを出すとのアナウンスがありました。楽しみですね!
今回プレイした物語の未来や過去の話なのか、それとも別の世界の話なのか、また召喚獣やアビリティは追加されるのか、など気になるところです。

それでは。

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