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ひとり暮らしと猫

「ひとり暮らしでペットを飼う」というのはやっぱり誰にでもすすめられることじゃないなぁと思う。わたしだって自分以外にも人がいるほうが何かと安心だし、助かる。それはわかった上で、わたしは自分のわがままで、ひとりで猫と暮らしている。

まぁ、そういう矛盾はひとまずおいて、ここではひとりで猫と暮らすときに直面する困り事を書いていこうと思う。最初からちょっとネガティブだけど、本気で考えてるひとに参考になればいいな。


ペット可(猫可)の賃貸物件の少なさ

まず、ペット可の物件がほんとうに、ほんとうに、少ない。しかも「ペット可」とあっても、猫はダメ、なとこが普通にあるので確認が必要(猫嫌いの家主さんはまだまだ多い)。あと、ペット飼う場合には1~2万円賃料が上がることがほとんどなので注意。

わたしが今住んでる部屋は7年目になるけど、当時も不動産屋さんに「ペット可物件、これでも増えてはいるんですけどね……」と言われながら、見つけるのにかなり苦労した。最近も気紛れに物件探しをしてみるけど……7年前とそれほど変わってない気がする。

物件探しの条件は猫優先になる。例えば広さ。猫の性格や性質にもよるけど、うちの猫(りく)に関しては遊びが大好きなので、ボールを投げて走り回れるくらいの広さは必要。
ごはんもトイレも1匹×2が推奨されてるので、いわゆる駅近のお洒落なワンルームではちょっと無理だなと思ってしまう。
あとは徒歩圏内に動物病院があるか(車所有者、タクシー利用に抵抗なければ省いていい条件)。これもその子によるけど、病院にお世話になる可能性は思ってるよりあると思う。ひとり暮らしだと余計に自分の精神衛生上の健康のためにも必須。

いろんなものをなぎ倒しながら走り回る
小さいころのりく。

家を空けられない

これも猫の性格によると思うけど、うちのりくは今のところ一晩空けるのが限界。というのは、例えば夕方家を出て次の日の朝帰ってくるだけで、部屋が荒れている。ごはんもトイレも一晩くらい過ごせるように充分な準備をしても、ストレスなのか抗議なのか嘔吐してあったり、食べたごはんの量がいつもと違ったり、家具が倒れてたりする。

家を空けてる間、みてくれる人がいるならいいけど、わたしは今のところ気軽に頼める人がひとりもいない。長期旅行なんて考えてもいないけど、一晩二晩くらい家を開ける事態は生きてれば起こる。最悪、どうしようもないときは実家に頼むつもりだけど、りくの性格上、それもストレスになりそうで悩みどころ。。普段から自分以外の人に慣れてもらうのは大事なんだろうな。

もうこのキャリーでの移動はできないな。。

やっぱりお金……

わたしが実際に直面した大変さを書いてきたけど、上の2つ、結局お金に余裕があれば解決しちゃうんだよね。
物件だって、賃貸じゃなければ問題ないし、家を空けるならペットシッターさんとか、ペットホテルとか、利用できるものはあるし。それも普段から利用してるくらいの生活スタイルであれば突発的な事態でも慌てない。

そう考えると、お金に余裕があるとは言えない自分がペットを飼うこと自体がわがままで贅沢なことなのかもしれない。いや、多分そうなんだろうと思う。そういう考えは常に頭にあるし、もっと裕福な家に迎えられてたら、りくはもっと幸せに暮らせてたんだろうなと思うことはしょっちゅうある。

でも、人の家庭が様々なように、飼い主と猫の関係や環境もいろんな形があっていいよね、と思うようにしてる。わたしが今できる精一杯を、りくに助けてもらいながらやっていく、わたしたちの生活。けっして楽ではないけど、それを頑張れるくらいの幸せを、りくとの生活からもらってる。

全部完璧になんてできないし、どんなに備えをしても、不測の事態は起こるもの。ひとりでひとつの命を預かることを簡単に考えるのはよくないし、覚悟は必要だと思うけど、そこまで神経質になることはないと思う。動物は思ったより賢いし、強い。

でも、願わくば、ひとり暮らしで猫を飼ってるひととの繋がりが持てるといいなぁと思う。いろんなことを相談しあったり、それこそ部屋を空けるときに協力し合えたり。そういう友人が(できれば近所に)ひとりでもいると心強いよね、きっと。

猫はいつも可愛い。

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