山田幸平

京都在住の二児の父。仕事は繊維・化学関係の開発。趣味は読書・サイクリングです。

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京都在住の二児の父。仕事は繊維・化学関係の開発。趣味は読書・サイクリングです。

最近の記事

「君たちはどう生きるか」を見て②(ネタバレ)

今回はさらに妄想全開で。 マヒトの自傷行為について掘り下げたいと思います。 まともなレビューは先週映画を見た当日に上げているので、まずはそれを見てね。今日のは一週間スルメのように噛み締めて出てきたネタバレしかない感想と妄想です。 前回のレビューで「お!?いつもの宮崎作品の男の子主人公らしからぬことをするな」と感じた行為、それはマヒトの自傷行為のことです。転校初日の帰り道、突然石を掴んで自分の側頭部に思いっきり打ちつけるなんて予想できました?何があっても驚かないつもりで見てい

    • 「君どう」を見て。(ネタバレあり)

      純度100%の宮﨑駿。 「ゴティックメード」が純度100%の永野護、 「シン・エヴァ」が純度100%の庵野秀明だとしたら、 この「君どう」が純度100%の宮﨑駿なのだろう。 日本の誇る創造主たちが、本当に表現したい純度100%の作品を作り、その世界を映画館というもっとも集中して入り込める環境で鑑賞できる。本当に贅沢なことだ。(なんか前にも言ってた) ここからはネタバレアリの感想。 テーマはすごくシンプルで、タイトルの通り、そのまま。君たちはどう生きるか?だ。 でも問い

      • 標語と言葉遊び

        露垂れて 一宇に響く雫の音 黒蓮静か 水面に揺れる うちの会社は毎年この時期、安全に関する標語を一件作ってくれと社員に依頼してくるのだが、結構こういうのって普通に考えてもつまらないので、その時々の時事問題と絡めて考えてみたりしている。 で、あれこれ考えてるうちにオマケとして出来たのが最初のやつで。もう完全に安全と関係ないことだけは間違いない。 でもまあ、自分では割と気に入ったので、家族にいきなり送りつけて反応を確かめたりした。 まあ、予想通りではあったが、キモいとか意味

        • ウクライナとロシアと宮沢賢治に思う

          この度のウクライナとロシアの戦争に対して、すごく単純な感情として、宮沢賢治の詩にある、 “北ニケンカヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ” (雨ニモマケズ) そんな、 その程度の気持ちで見ていた。当初は。 どちらが正しいのか、どちらが悪いのかは後からよく話を聞くとして、 まずはやめようよと。 強者が弱者に理不尽に喧嘩を売り、しかも強者側は武器まで持ち出している。そりゃ、やめさせようと思うだろ。 強者側の動きを止めるために、 腕を抑える 胴に腕を回す 羽交

        「君たちはどう生きるか」を見て②(ネタバレ)

          映画Gレコ

          今日は鬼滅の無限列車がTV初放送ということで言っておきます。 炭治郎よ、お前の自己犠牲、1mmも正しいとは思わないからな!! …いきなりの脱線で申し訳ない。タイトルのGレコに戻します。3編目を少し前に映画で見たのですが、ある意味鬼滅とは対極だなあと思いだらだらと感想を書きます。 出てくるキャラクターの全員が自分のために全力。自己犠牲の精神などカケラも感じられないのが清々しくて。目指すものが皆バラバラで思惑が入り乱れるので、ひたすら無秩序・カオス。キャラクターが自分勝手す

          映画Gレコ

          シンエヴァ感想 (追記)マリについて

          注)脳内補完・拡大解釈多めです できれば先に「感想」の方を読んで頂けると幸いです https://note.com/prisma_roubaix/n/n31ad56d16021 個人的にシンエヴァで一番熱かったのはマリの救済です。 ラストシーンは全く予想できてなかったので震えました。 これまでマリってよくわからない存在でしたよね。その立ち位置がシンで明確になったというか。 自分の解釈でマリは、元ゲンドウの研究仲間、ゲンドウと一緒に研究するのが超楽しい(ゲンドウに恋心を

          シンエヴァ感想 (追記)マリについて

          シン・エヴァ感想

          今日観に行った勢いで書きます。 最高。 ここまでちゃんと終わらせてくれるとは思わなかった… 大々大満足。 ああ変わらないなあと感じる、何か訳分からんけど少年心をくすぐるカッコ良さもあれば、 いつになく人間ドラマしっかりしてない⁈と驚くぐらいの盛り上がりや感動もあり、 かと思えばおいおい大丈夫かと心配になるくらいぶっ飛んだ部分もありーの、 それでいて最後はああ良かったなあ、もう思い残すことは無いなあとすっきりもできる、 これでもかというくらい詰め込みに詰め込んだ2時間半。

          シン・エヴァ感想

          たまには街で

          久しぶりに街で道を尋ねられた ちょうど家を出る前に、たまには電車で街に出て世間とのつながりを実感したいわとか言ってたとこだったので、まさに願った通りになったわけだ。 普段、自転車で会社に行きたまに帰りにコンビニに寄るぐらいの決まりきった行動パターンなので、突発イベントとか皆無。休日も最近は家か一人で山サイクリングばかりだし。会ってもイノシシくらいだ(嘘) 超インドアの僕でもたまには気分転換に街に出てみたくもなる。 で、たまには世の中と触れ合って社会に生きてる自分を実感し

          たまには街で

          天気の子と千と千尋

          天気の子、見ました。 途中までですが汗 やっぱテレビでは集中できませんね… 感想は映画を見たときと変わらなかったです。映像×歌=最高! なんですが、ストーリーは・・・ この作品、なんか僕の中では千と千尋の神隠しと比べてしまうんですよ ボーイミーツガールものとして。 で、千と千尋の場合、監督のメッセージは明確。 少年よ、ハクになれ カオナシにはなるなよ それだけ。 女にモテたかったらカッコよく生きろ。 女は追いかけるものではなく追わせるもの。男が追いかけるのは夢とか希

          天気の子と千と千尋

          さて、今日は天気の子を見るぞ。映画館で見たときの感想は、恋愛脳をこじらせた少年が行き過ぎた暴走をするだけの話って感じで、恋愛脳から程遠い自分は共感できなかった記憶だが、2回目の鑑賞ではどうか?楽しみ〜。

          さて、今日は天気の子を見るぞ。映画館で見たときの感想は、恋愛脳をこじらせた少年が行き過ぎた暴走をするだけの話って感じで、恋愛脳から程遠い自分は共感できなかった記憶だが、2回目の鑑賞ではどうか?楽しみ〜。

          「i」と命

          鬼滅の映画の感想が、子供の命を軽く扱い過ぎてない?というものだった自分だが、逆に命をすごく重く扱うなと最近感心したのが、西加奈子の「i」という作品だ。 とにかく向き合う、命に。 一生を賭けて。 男は絶対にここまで向き合えない。 命の継承における役割において男性は女性には絶対に敵わない。その責任から来る差だろうか。遺伝子レベルで違う。 素晴らしいなあ。女性って。 この作品に出てくるアイほどでないにしろ、女性は男性より絶対に真剣に命に向き合ってる。だから預けられる。自分よ

          「i」と命

          鬼滅とガンダム

          前回から続き鬼滅の感想。 現代の子供達が鬼滅に熱狂するように、僕達おっさんは子供の頃に同じような何かに熱狂してなかったか? 僕ら世代はガンダム。 あれも子供達が戦争で命を危険にさらしながら戦う話だよね、何が違うん?ってなるよね。 超人的な力に目覚めて敵を倒しまくり、俺すげー。の要素に子供時分は熱狂していた。その意味では実はあまり変わらない。 やっぱり違うのは大人の存在だ。 戦い方を教えてくれるのが大人の役割? それだけ?違くない? 大人が子どもに教えるべきは命の大切

          鬼滅とガンダム

          劇場版鬼滅の刃を見ました

          年末なので書きかけてたネタを出していこう! 映画を見たのは2ヶ月前。 あまり肯定的な印象では無かったので、あえて書くまでも無いかと思ってたのだが、かと言って感じたことを残しておかないと忘れてしまうので。 息子の感想は「面白かった」 どこが、と聞くと、 はじめの「うまい、うまい」のとこ。 わかる。 「戦ってるとこはあまりよくわからなかった」とのこと。 そうだろうね。ある意味安心した。 娘は「・・・」 自分の考えをあまり教えてくれないので、これはいつも通り笑 ここからは自

          劇場版鬼滅の刃を見ました

          塩梅

          安かったからと妻がアサリを買ってきた。 ボンゴレを作ったらと言う。 一回では使い切れない量だったので、最初はビアンコ、次はロッソで仕上げた。 ビアンコは自分的にはちょうどいい塩加減で、ロッソの方は少し塩っぱくなってしまった。 ところが家族の評価が高かったのはロッソという、よくある話。 結局、塩加減が全てなのだ。 そしてそれは、食べる人次第。 だから完全なレシピなんて無いんだと思う。 正直どうってことない話だが、なんか腑に落ちた。こういうのって人から教えられるものでは無

          劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンを観ました

          見たのは9月の連休。 9/20か21だったかな?3週間くらい経ってますね。 家族で行ったイオンのシネコンで、何演ってんのかな〜とリストを見て、たまたまあったのが表題の映画。 で、娘に「見る?」と聞いたら「見る」と、そう言った流れ。 実は、僕はTVアニメ版を見ていない。 前の劇場版「外伝」は見たのだが。 外伝を見ようと思った理由は、ちょうど公開前に例の放火事件があったから。 この世にこんな悲劇があるのか。何か自分にも応援できることがないかと思ってやったのが、一つが寄付で、

          劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデンを観ました

          ガリレオ

          つい最近、iphone のApp Storeに萩尾望都が書いたガリレオガリレイの話がアップされていた。 僕はこの話が大好きだ。 地動説を唱えたことで異端裁判にかけられ、自分の説を覆して「それでも地球は回っている」と呟いたガリレオ。 ジョージ秋山の「浮浪雲」にもこの話が取り上げられたことがあった。 「ガリさん(ガリレオ)は素晴らしい人です」という父(浮浪)に対し、子はこう反論する 「そうかな、かっこ悪いよ」 「命惜しさに自分の考えを変えたんだよ」 「そんなのは男らしく

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