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【Win-Winの仕組みを解説】GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 [著]アダム・グラント【本要約】

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 [著]アダム・グラント

今回取り扱う本は、自分が今まで読んだ中でもベスト5に入るような、かな~り影響を受けたものになります。

とはいえ、売れに売れまくっている本なので既に読んだ人も多いかと思いますが、自分なりに分かりやすく要点をまとめてみたつもりなので、復習だと思ってくれたら幸いです。

たまに読み返す度に新しい発見とひらめきを与えてくれる良書なので、気になったら読んでみてください。

【人は3タイプに分けられる】

大きく分けて「ギバー」「テイカー」「マッチャー」と、3タイプに分類できるそうなので、それぞれ解説していきます。

・ギバー

与える人(Giver)のことで、見返りを求めず、まず先に相手に与えようとするタイプの人です。

困っている人を見かけたら声をかける人や、電車で席を譲る人なんかが分かりやすいですね。

相手の特になっていればそれで良しと思えるようです。

彼らはとにかく他人に与えることが喜びであり、見返りを要求しません。

・テイカー

奪う人(Taker)のことで、常に相手から奪い取ることしか考えていないタイプの人です。

困っている人を見かけても知らぬ存ぜぬで、電車では平然と優先席を陣取っている人なんかが該当するでしょうね。

自分が得をしたならそれで良しと思っているようです。

彼らは相手よりも自分の利益が最優先であり、弱肉強食マインドです。

・マッチャー

ギブとテイクのバランスを保とうとする人(マッチャー)のことで、持ちつ持たれつお互い様、共存共栄を考えているタイプの人です。

財布を拾って交番に届けてもお礼はしっかり受け取るし、食事をごちそうになったら次回の食事は自分がごちそうするか何か別の形でお礼を返そうとする人ですね。

損をしているのも、得をしているのも気持ち悪さを感じているようです。

彼らは損得のバランスを考慮し、お互いにイーブンの関係を保とうとする人たちです。

調査の結果、過半数以上がこのタイプに属しているといいます。

【一番得する人も一番損する人も「ギバー」】

ギバーはいわゆる「いい人」「お人好し」タイプであり、例えば一般企業の職場の調査では、快く余計な仕事を引き受けてしまい、無駄に自分自身の評価を下げてしまう傾向にあり、他人に仕事を任せるテイカーよりも収入が低いという結果が出ています。

また、他人の話を疑わずに信用してしまう節があり、詐欺などの犯罪の被害者になるリスクもかなり高いことが調査結果として明らかになっています。

人の意見を鵜吞みにしやすいために洗脳されやすく、宗教の信者になる確率も高いそうです。

そんな損するギバーですが、仕事などで一番成果を出しているのもギバーなのだそうです。

営業職や技術職、学生でトップの成績を収めるのもギバー。

大失敗するのもギバー、大成功するのもギバー!

【なってはいけない「自己犠牲型ギバー」】

さて、ギバーには成功するギバー失敗するギバー2つに分けられるということですが、その違いを解説していきます。

・失敗するギバー「自己犠牲型」

まず、失敗するギバーですが、人から頼まれたら断れない人っていますよね。。。

自分は遅刻しそうで急いでいるのに道を聞かれて案内する親切な人や、生活が苦しいのに無償でボランティア活動に励む人。

また、自分に能力が無いと思い込みわざわざ低賃金の仕事を選ぶ人、無償の愛を信じて相手に尽くすことで喜びを感じる人(ヤンデレ?)etc・・・

自分を軽んじて相手を優先させる、どうぞどうぞの自己犠牲・・・良くも悪くも特に日本人に非常に多いのです。。教育が大きな要因でしょうね。

自分を犠牲にして相手を救うやり方では長く続けられません。

最近の例では、テイカー(奪う側)であるカルト教団から一方的にお金をむしり取られていることにも気づかず、多額の借金をしてまでお布施をして家族を貧困で苦しめるという・・・ほんと、いたたまれない話ですよね。

自分が利益を得ることに何故か負い目を感じてしまい、他人の幸せや世界平和のためなら喜んで無償で働いてしまいます・・・(洗脳かな?)

自己犠牲やボランティアというのは、経済的にも精神的にも余裕がなければ継続できないので、いつかは身の破綻がやってくるのです。

・成功するギバー「他者志向型」

例えば、大学生に人気があるバイトの一つに家庭教師や塾講師があります。

これは、人に教えることで自分の理解力が深まったり、分かりやすく説明する能力が身に付くからです。

相手も勉強がスムーズに捗り、Win-Winの関係ですよね。

また、旅行が好きならドライブ中の映像や景色、立ち寄ったお店や泊まった旅館などをブログやSNSに投稿することで収益を得ることが出来れば、自分自身の収入にもつながり、紹介されたら宣伝にもつながり、少なからず自分に関わった全ての人が得をしていることになりますよね。

ブロガーやインフルエンサーなんかがそれに該当します。(ステマやデマには注意しましょうね笑)

これを「他者志向型ギバー」といい、一見すると情報提供をして多くのものを他人に与えているように見えますが、決して自分の利益を見失ってはいないのです。

むしろ、何かしら利益を受け取るべきなのです。

このように、自分もしっかり利益を受け取るWin-Winの関係を築けるギバーになることが出来る人こそ、最も成功するギバーなのです。

他者に与えながらも、可能な限り自分の利益を最大化させましょう。

【最適な相性と付き合っていくには?】

大きく分けた3タイプの人種についてある程度ご理解いただいたところで、最適・最悪な相性をまとめてみましょう。

付き合うタイプによって人生が大きく左右されるので、非常に重要です。

・マッチャー=マッチャー

基本的にマッチャーはマッチャー同士でなければ成り立ちにくいです。

損得のバランスを保とうとイーブンの関係を築こうとしているからです。

特徴としては、常に周囲の目を気にして貸し借りをし続けながら良好な関係を築いていく、浅く広く、八方美人タイプといえるでしょう。

平穏な社会は築けますが、現状維持が続くため、発展し辛いのが欠点です。

・テイカー ✕ 自己犠牲型ギバー

マッチングとしては最高の組み合わせですが、相性としては最悪です。

凸凹コンビ、おしどり夫婦のように、一見するとうまくいっていそうにみえますが、実際にはテイカーから搾取されているということに気付かず、自己犠牲型ギバー本人は幸せだと思い込んでいる事例が多いようです。

決して健全な関係とは言い難いのです。

・他者志向型ギバー◎他者志向型ギバー

マッチャー同士との大きな違いは、常に得や立場をイーブンで維持しようとせず、相手に与えて自分に少しでも得があればOKと考えている点です。

マッチャーは与えられるのが苦手で貰うことが悪という考えを持っているのに対し、他者志向型ギバーは与える事に喜びを感じ、相手からの利益に依存せず、何かしら自分に利益があれば良しと考える者同士なので、必然的にお互いに利益を分け与えながら向上していけるのです。

たとえ相手から見返りがなかったとしても、損したという思考にならない、前向きな思考の持ち主なため、

「ポジティブ」 × 「ポジティブ」= 健全で発展する関係
が築いていけるでしょう。

【レアな存在となって成功する】

残念ながら、他者志向型ギバーは少数派でレアな存在です。

一般的には、均衡を保つことで平穏な社会を築こうとするマッチャー思考が多数派であり、世界情勢もマッチャー思考が基本となって平和条約が締結されています。

・・・日本は自己犠牲型ギバー色が強く、破綻しそうで危ういのですがね。。
もっと利益を請求しても良いと思うんですが。。。

他者志向型ギバーは経営者や事業主に多いとされ、成功者はほとんどの場合が該当するようです。

経済的にも精神的にも余裕が生まれると、自然と与える側の思考になるようですね、ZOZOの前澤さんはお金を不特定多数に贈るレアな存在ですよね。

だからこそ自分もレアな存在になり、自分の周りにレアな他者志向型ギバーを囲んで共に発展していく。⇒これが成功者のロードマップです。

ここで注意しなければいけないのがテイカーの存在ですが、テイカーは善人面をして、気のいいギバーから搾取しようと迫ってきます。

執拗に値切ってきたり、突然クレーマーな態度に急変したりしますが、仕事上、どうしても付き合う必要がある場合はマッチャーとして対応するように心がけ、対等な取引ができない場合はお断りしましょう。

相性が悪いので、テイカーとはできる限り関わってはいけません。

成功者のマインドマップ by ProgM

【日本の「ことわざ」に学ぶ】

私がなぜ本の要約をしているかというと、要約という作業は能力の向上になるからです。

この記事を見た人は短時間で本を読んだ気になれるし、本が売れれば著者の利益にもなりますよね。

誰も損せず『Win-Win-Win』の出来上がりです。

このような仕組みをどんどん増やしていくことによって成功者に近づいていけるワケです。

残念ながら他人を変えることは困難ですが、自分自身は変えられるハズですので、自分の脳をうまくマインドコントロールし、他者志向型ギバーマインドで自分の利益を最大化させる人生を歩んで行ってくださると幸いです。

他者志向型マインドの生き方になるととにかく人間関係も楽になるので、特に自己犠牲型ギバーの方は早急に考えを改めた方が良いかと思いますよ。

「損して得取れ」と、昔の人はよく言ったものですね。

著者はアメリカ人のようですが、日本のことわざも本質を突いていると思います。

・・・いやいや、日本でも既に昔から成功者の答えが出てんじゃん!笑笑


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