猛暑で弱った体をいたわるハーブ&スパイスを使った簡単ドリンク3選
◎ほてりを冷やすミントウォーター
材料
ペパーミントの生葉……1枝
ミネラルウォーター(軟水)……500㎖
作り方
ペパーミントの葉を流水で洗い汚れを落とす。
水筒やボトルにミネラルウォーターとペパーミントの枝を入れる。市販のミネラルウォーターが入ったペットボトルに直接入れてもOKです。
冷蔵庫で3~4時間ゆっくり抽出して完成。寝る前に作り一晩おくと楽ちんです。お好みでコリアンダーシードを2~3粒いれてもレモン系の風味がついて美味しいです。また、冷たさが気になるヴァータ体質さんは常温に戻してから飲みましょう。
ペパーミントの薬効@アーユルヴェーダ編
サンスクリット名:ロチャニー(ミントの総称)
ドーシャへの作用:K↓P↓V±
味(ラサ):辛味
消化後の味(ヴィパーカ):辛味
薬力源(ヴィルディーヤ):冷性
使用部位:葉、花
主成分:メントール、フラボノイド、タンニン、ミントポリフェノールなど
効能:風邪、発熱、咽頭痛、頭痛、耳痛、消化不良、不安からくる情緒不安定、口臭予防など
作用:発汗の調節、鎮静鎮痛、閉塞の解消など
注意事項:ひどい悪寒や、精神衰弱がみられる時は使用を控えること
その他:ピッタ体質の救世主的存在で、体のほてりが取れない時は精油を10滴ほど入れたお風呂に入ると効果的。また、第一チャクラに働きかけるのでグランディング瞑想のサポートアロマとしてもお勧めです。
◎癒やしのカルダモンウォーター
材料
カルダモンシード……1粒
ミネラルウォーター(軟水)……500㎖
作り方
水筒やボトルにミネラルウォーターとカルダモンシード入れる。市販のミネラルウォーターが入ったペットボトルに直接入れてもOKです。
冷蔵庫で3~4時間ゆっくり抽出して完成。寝る前に作り一晩おくと楽ちんです。常温なら1時間ほどですが、衛生管理に注意しましょう。
カルダモンの薬効@アーユルヴェーダ編
サンスクリット名:エラ
ドーシャへの作用:K↓V↓(過剰摂取でP↑)
味(ラサ):辛味、甘味
消化後の味(ヴィパーカ):辛味
薬力源(ヴィルディーヤ):温性
使用部位:種子
主成分:dーボルネオール、d-カンフル、1.8シネオールなど
効能:疲労、咳、気管支炎、喘息、しゃがれ声、味覚喪失、消化不良、情緒不安定、インポテンツなど
作用:神経鎮静、去痰作用、駆風作用、健胃作用、発汗作用など
注意事項:特になし。
その他:カルダモンの香りは精神性を高め、心を瞑想的な静寂に導きます。緊張や不安、倦怠感、精神衰弱を和らげ、記憶力・集中力を向上させます。ストレス性疾患によく効くことで知られ、消化器潰瘍やインポテンツの治療に用いられることも。また、カフェインを解毒する効果があるため、珈琲に入れるのもお勧めです。ストレス社会で戦う現代人の心を守ってくれる有能なスパイスです。
◎消化力を呼び覚ますターメリックミルク
材料
ターメリックパウダー……小さじ1/2
ギー……小さじ1/2(バターで代用可)
牛乳……350㎖(牛乳でお腹がゆるくなる人はお湯で代用)
作り方
片手鍋にターメリックパウダーとギーを入れ、よく練り合わせる。
牛乳を加えて火にかけ沸騰する直前に火を止める。マグカップなどに入れて、電子レンジで温めても良い。
よく混ぜ合わせて完成。
ターメリックの薬効@アーユルヴェーダ編
サンスクリット名:ハリドラー
ドーシャへの作用:K↓P↓(過剰摂取でV↑)
味(ラサ):苦味、渋味、辛味
消化後の味(ヴィパーカ):辛味
薬力源(ヴィルディーヤ):熱性
使用部位:地下茎(ウコン)
主成分:クルクミン、ジンジベレン、ターメロン、シネオール、カンファーなど
効能:消化不良、二日酔い、肝障害、咽頭炎、咳、皮膚疾患、糖尿病、痔、関節痛など
作用:興奮・刺激作用、血液浄化作用、駆風作用、抗菌作用など
注意事項:ピッタ性消化器潰瘍がある時は使用を控えること。また、多量に摂取すると受胎を妨げるので、妊活中、妊娠初期は頻繁に経口摂取しないよう心がけてください。
その他:日本では二日酔い時の生薬として有名ですが、外用薬として皮膚疾患によく効きます。入浴時に洗面器に小さじ一杯のターメリックパウダーを溶かし、患部を洗ったり、数分浸すと症状の改善が期待できます。
学生時代から脳科学や心理学、代替医療に興味があり、薬や手術に頼らずに心と体を元気にする記事を書いています。アーリヤ神話(印度欧州語族の神話)や古い伝承も好きなので、ときどき箸休めに怪しげな魔女コラムを書きたいと思っていますので、宜しければお立ち寄りくださいませ★