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自己紹介 連続起業家Tの僕が起業家になったワケその3


幼少期にはお金持ちの親友やヒーローアニメに憧れながらも、ごく普通の学生生活を送ってきた僕Tの人生のターニングポイントは?
と聞かれると、
迷うことなく大学時代にたまたま隣の席で授業を受けていた友達から誘われたカナダ留学に違いないと答えます。

「海外留学で人生観変わって起業しちゃった」と言うと、
バックパッカーで世界をリュック一つで巡って見識が広がったとか、
海外ボランティアに従事してとかドラマチックな話を聞きますが、
僕の場合は100人単位の団体旅行。
しかも学校主催なので、手続きも流れるように進み、行く場所も住む場所も考える必要もなく、危険な地域にも行かないぬるま湯留学。

でも僕が刺激を受けたのはそこでの出会いと、海外では当たり前とされる価値観でした。

バンクーバーでの生活

■日本の大学生と現地の大学生の目的の違い

日本の大学は入学をするのは比較的難しいとされていますが、入るとカリキュラムがある程度組まれていて、真面目に通ってそれなりに勉強をして単位を取れば卒業できます。
大学卒業資格を得れば、新入社員として多くの企業にエントリーできるので、就職活動は3回生ぐらいから始めて・・・4回生には内定が出て、そのまま卒業就職というのがごく一般的な常識ではないでしょうか。

大学に行くのも周りが行っているから・・・

特に僕が通っていたような、文系の社会学部のように幅広い世の中のことを知る学部は、目的もなく偏差値上から順番で入れたからという理由が大多数。
僕も御多分に洩れず、要領よく大学での人脈を生かして単位の取りやすい授業やノートにより単位という大学クリアためのアイテムを集めつつ、大学生活を謳歌していた。

これが決して悪いとは言わない。
サークルの先輩たちと行ったキャンプはとても楽しかったし、合コンもして彼女も作って、大学生にしかできない経験と友人もいる。

話は戻って、
留学していたカナダの大学は、世界中からの留学生が集まる大学で、当然僕のような大学が用意してくれた集団留学ではない個人で目標と理念があって留学してきた人が多くいた。

授業中に寝ている人も、机の下でこっそりメールをする人も、早弁する人もおらず、一番前の席は取り合い。
授業後も教授は質問攻めだった。

海外では、進学率は日本ほど高くはない。
お金がないとか学がないとかそういうことではなくて、
単純に目的がなく大学に行くぐらいならば働いてキャリアを積む方がいいという考え方だからだ。

そして何よりも、自由。

僕の行っていた日本の大学は、それなりに名前も知られているマンモス大学だけあって、キャンパスはとても華やかだ。
ファッション雑誌から抜け出してきたような可愛い女の子が、親に買ってもらったかアルバイトして買ったブランドバッグを持ち、それなりに着飾って大学へ来る。読者モデルをしていた子も多かったのではないだろうか。
ここまでの着飾ったりはなくても大体メイクはしてくる。
男もそれなりにおしゃれをしているし、ジャージで通学していたらちょっと浮く。

ところが、カナダでは、
どこのパジャマ!?みたいな格好の人が多くいたし、むしろそちらの方が多いことにびっくりした。
最初の頃にそれとなく聞いてみたら、
「おしゃれなところへ行く時は着飾るけれど、勉強するのにおしゃれをする必要があるの?」
と。
周りの目を一切気にしていない。

僕は夜の世界でアルバイトしていたときに、お金持ちも見た、見た目を着飾っている人もたくさんいた。
カナダは見た目ではなく心が自由。
服を着飾るのも自由、着飾らないのも自由。

人に流されることなく、自分で自由に決めていいということ、これが僕の1つの得た価値観でした。

■K君との出会い

僕の人生の中での一番大きな出会いは同じくカナダの大学で出会った同級生のK君。
K君とのエピソードは書いても書いても尽きないので今後も多く登場すると思うのですが、とりあえずK君との出会いで変わったことについて。

カナダ留学も半分が過ぎようとしたところ、
他の留学生の価値観に刺激は受けたものの、長年の日本人。
海外の人ってすごいよなぁとどこか自分ごとではなかった。

K君は、日本人ながらも
親の仕事の関係で海外で生まれ、小学生は日本で過ごしたが、やっぱり海外の方がいいと単身で中学生から海外に戻ってという人生の半分以上を海外で過ごしている。
そして彼は自分で東南アジアとかから買い付けしてビジネスをやっていたりした。

日本人なのに日本人だけのアイデンティティではない、カナダで出会った外国人のようなアイデンティティを持った人で憧れた。

僕が仲良くなりたかったこともあるが、
K君の気さくさもあり、ビジネスにも誘われたりした。
向こうはそれだけ気軽に「起業」もありうる。

結果いろいろあってやらなかったけれど、それがきっかけで何をやりたいではなく、就職することをやめた。

■目的はないが就職はしない

大学二回生19歳の夜に、僕は就職しないということを決めた。

何をやるでもなく、とにかく就職はしない。
それだけを決めて、19歳なりに後に引けないように、当時人気のmixiにコミットしてみたりした。
(当然、半分以上の人が本気にしていなかったのだろうけど)

もちろん大学を辞めることは考えていなかった。
カナダ留学で単位はほとんど取得できたのでわざわざ辞める理由がなかったし、何をするかも決めていなかったからだ。

僕が欲しかったのは流行りの商売でもお金だけを稼ぐ方法でもなく「自由」と「人間性」
何かをやりたいときに選べる自分、時間と場所も選べるという人生の自由さが欲しかった。

そのためにできることは何かを考えようと残りの大学在学中は勉強と、夜の世界の黒服バイトだったことも活かして社長さんに会いまくった。
そこで自由になるために起業をするためにどんなことが必要なのかを学ばせていただいた。

ここから起業するまでや、起業してからも多くのことがあり、
連続起業家Tを名乗る僕がどんな事業を手掛けてきたのかは、おいおい話していくとして、
日本に多くの起業家を作るという壮大な目標の第一歩として僕が得た経験や価値観を発信していけたらと思います。


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