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おおきなかんちがい

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

「あー、くそー、全然ダメだったなぁ」

先日、組織開発で関わらせてもらっている企業でとあるプロジェクトを終えた帰り道での僕の発言です。

仲間と同乗した車で帰路につく中、いつも通りに、こんな話をしながらその日の自分達の取り組みについて振り返りをしようとしました。

すると、仲間からは「どうしてダメだったと感じてるんですか?」と質問を受けました。

「どうしてダメだと感じているか?あー・・・どうしてなんだろう?」

質問を受けて、少しの間考えてみました。

自分で「全然ダメだったなぁ」と言っておきながらも、確かに言われてみれば「どうしてダメだったと感じているのか?」について考えてみると、具体的にどこがどうダメだったと感じてるのかが今一つ判然としないような気がするなあ。ダメだったところって、何かあったんだろうか?自分の関わりについて、最初から最後まで振り返ってみても、これと言って「全然ダメ」だと感じているところは無いような気がしているのが今の正直な気持ちだよな。もちろん、「もっとよくできたよな」と思うところはあるけれども、本当に「あれは全然ダメだったよなぁ」と思う部分があった時にはいつだってそこについてハッキリ理解しているし、ダメだった内容も覚えていて、次にどうしたらそのダメだった部分を修正していけるのかについても、振り返ると必ず出て来るから、やっぱり「全然ダメだった」部分は無かったと考える方が妥当性が高いだろうな。現に、その証拠として、仲間から感想の中でも「あの部分はちょっと改善の余地があると思う」なんていう話も今のところ出ていない。であっれば、やっぱり「全然ダメだった」という部分は無かったと考えるのは極めて事実に近い姿なんだろうな。

なんて事を考えていたら、次の気付きがやってきました。

てことは、「全然ダメ」なんて事は無くて、むしろ、プロジェクトをやっていた時にリアルタイムで起きていた事や、終えた後の感想で出ていた話なんかを、しっかり一つずつ細かく見ていくと、何やら別の事情が見えてきたような気がします。

ああ、そっか、やっとわかった。

プロジェクト内で起きていた一つずつの出来事や事後の感想を細かく見ていくと、そこから浮かびあがってくるのは、「これを実施した事で、確実に前進した」という客観的に明らかな事実でした。

そして、その“事実”をしっかり認識して受け止めて味わうことをしていなかった自分がいました。

さらに、「なぜ、そんな状態に自分が陥ってしまっていたか?」について考えるとすぐに浮かんできたのは、

「もっとずっと凄い“成果”を自分が自分に期待していまったこと」

これがハッキリと浮かんできました。

つまり、「思い描いていた“理想の状態”と、目の前にある“現実の状態”とのギャップが生まれていて、そのギャップを認識したことによって、まるで一気に真下に転落していったように感じてしまった」

というのが「全然ダメ」だと考えていた正体でした。

それが理解できた瞬間に、こんな事を考えていました。

あれ?てことは、実際には「全然ダメ」じゃなくて、「案外良い」という事に繋がっているって事なんじゃないの?

その瞬間に、さっきまで感じていた「全然ダメ」という落ち込んだような気分は消えてなくなり、そのかわりに「結構、良い感じだったじゃん」に変化していました。

そうして、「ああ、これが認知の歪みかぁ」ということを改めて理解する事も出来ました。

僕はどうやら、自分自身の気分に引っ張られてしまう事がたくさんあるようです。

この己の特徴自体は知っていたつもりでしたが、認知の歪みが起きて、即座に解消する、なんて事が起きていたように、自分自身の事はなかなかどうして理解できない部分がたくさんある。

「知っていたつもり」「わかっていたつもり」そんな事があったとしても、現実で大きく間違ってしまう。そんな事も起こり得ますし、現に起こりました。

自分自身への期待によって、現実に起きた“良い成果”についても、あわや見落としてしまうところでした。

事実は事実として。

やっている事はやっている事として。

起きた事は起きた事として。

実績は実績として。

自分自身で正しく把握し、他者にも正しく把握してもらう。

そのためにも、自分の“行動”について、今一度しっかり見つめ直しておくのが必要になってくるんだよなぁ、と自戒を込めて、「そのギャップ適切ですか?」と“問い”を己に投げてみる。忘れずに。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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