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それは自分にゃわかるめえ

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「この連休に本を読んでて気づいた事があるんです」

3連休明けの朝、出勤した途端に仲間からそんな話をされました。

「おお!その気付き聴かせて下さい」

「何冊か本を読んでて、気付いたのが、みんな傷ついてるんだなって」

「???ごめんなさい、ちょっとわからないので解説をお願いしてもいいですか?」

そんなやり取りを何度か挟みつつ、仲間の話を要約するとどうやらこういう事に気が付いたという話でした。

曰く、

「心理的安全性が無い状態の組織やチームは、みんなが傷ついてきた過去を抱えている結果できあがったものである、という事に気が付いた」という事をベースにした、組織開発をするうえでとても役に立つような内容でした。

“傷ついた”というのは、今までにあまり着目しなかったワードだなぁと思って聞いてみると、どうやら『女子の人間関係』(著:水島広子)という本を読んでいて出てきたモノのようでした。

その本を読んでいて、書いてある内容から、「どうもこれは、女子だけの話ではないんじゃないか?」という“問い”を抱きながら読み進めていたところ、その他にも読んでいた本の中にあった内容やこれまでに自分の中にあったモノと結びついて出てきたという事でした。

その気付きもあってか、「この本、読んでみて下さい」と薦められたのもあって、仕事の合間でパラパラと読んでみました。

するとどうでしょう。

僕には、題名通りのモノしか受け取る事ができませんでした。

「マジか…自分にはわからない…」

そう思って、その時点での感想を仲間に伝えたところ、僕の感想に対してのフィードバックがありました。

そのフィードバックを受けて、ようやく合点がいきました。

「このフィードバックという名の、解説が無ければ仲間と同じような視点でこの文章を読んで、その中に組み込まれている(であろう)“構造”を受け取るという視点を持つことができなかった」という事に。

ここにはきっと、この本の題名にある『女子の人間関係』に対する“当事者目線”というモノが多分に関係しているんじゃないか?と考えていますし、実際、仲間自身も「そういうのがあるかもしれない」と言っていました。

その“当事者目線”を持つ事でしか見えてこない“構造”というモノは、現に存在しているだろうとは、色んな物事からも見えている気がします。

現に、「他者と全く同じ文章を読んだり、全く同じ内容の講座を受講したりしても、それぞれで受け取れるモノが全く違う」なんて事は、僕だけじゃなくて誰にでも経験があるんじゃないかと思います。

それはきっと、“当事者目線”を持っているかどうかで見えて来る“構造”の違いがあるって事なんじゃないかなと思っていますし、よく言われる、“文脈=コンテクスト”を読み取れるかどうかにかかってくるんじゃないのかな、なんてことを思いました。

とは言え、仲間が、自分の中に生じた“解釈”について詳細な解説をしてくれた事によって、僕にもほんの僅かながら“構造”を読み取る為の“文脈”を内側に持つ事が出来たような気がしたので、そこからあらためて読み進めると、確かに言われていたような“構造”がボンヤリと見えて来るような気がしました。

まだ最後まで読めてはいませんが、途中まで読んでいて、確かに仲間が言っていた“気付き”に近いようなモノを読みとれるような気がしています。

だけど、まだまだそこまでの実感を伴った“肚落ち感”を得られたわけではありませんし、そもそも、読み進めるのになかなか大変さを感じてしまうあたり、“当事者目線”が不足しているんだろうなと感じています。

それでも、こういう部分がウチの良い所でもあるとも思っています。

仲間に出来る事と、僕に出来る事は、なかなかハッキリと分かれているところです。

もっと言えば、これによって、ウチのバランスは保たれていると感じていますし、全く異なる視点視野視座によって見えて来るモノが別々でありつつ、それを共有したり、それをどうやって見る事が出来たのかについてお互いに解説しあって、そこに確実に存在している深くて広い溝にどうにかして行き来できるだけの橋を架けようと取り組んでいる。

これが、とっても良い所だなと、あらためて感じる事ができましたし、「自分には出来ない事や分からない事や理解できない事が山ほどあるなぁ」という、己の等身大を知るという事も日々の中でこうやって折に触れて体感する事が出来ているのも、やっぱり「役に立つこと」なんだよなあと、あらためて感じる事ができました。

こうして、いつまで経っても「自分は、凄いヤツだぜ」なんて思う事すらできない状態が存在しているわけなので、未だに“慢心”とは程々の距離を取れているんじゃないだろうかという認識でいるんです。

と言いながら、そもそも「慢心と距離を取れているんじゃないだろうか」と思う事が、既に“慢心”の可能性も否定できないよなぁ…なんて事を考えてはじめてしまって無限ループがスタートしそうなので、今日はこの辺で。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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