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そのギャップ乗り越えるにはどうしよう

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「理想と現実にギャップがあるから何とかしたい」

仕事で関わらせてもらう人達の話を聴かせてもらっていると、起きている出来事や詳細な内容は人それぞれではありますが、その多くがここに集約されているように感じています。

「理想と現実にギャップなんて無いよ」

そういう人も世の中にはいるんだろうなとは思いますし、実際に、そう口にしている人に会った事もありますが、それが本心かどうかは僕にはわかりません(そもそも本当に心からそう感じて充足していたとしたら、他人である僕に対して「理想と現実にギャップなんて無いよ」なんていう話をするタイミングがやってくるのだろうか?なんて事を疑問に思わなくもないんですがそれは一旦脇に置いておきます)。それに、ギャップ無い派の人達は世の中でも少数派なんじゃないかなと思うんです。

なぜなら、ウチのように、組織開発や人材開発を事業としてやっている会社に何らかの相談を寄せてくれる人たちは、その「なんとかしたい」という想いがあるからこそ、他者である僕たちを頼りにしてくれるわけなので、僕が仕事で関わらせてもらう人達については「なんとかしたいギャップ」を抱えているケースがほとんどになるというのは言ってみれば「当然そうなる」に決まっているわけです。

そんな多くの人が直面している「理想と現実のギャップを何とかする」という事について、これまた多くの人が、「出来るだけ早く成果を出したい」という事を必ず添えて伝えてくれます。

これは、まあ、「そりゃそうですよね」と思います。

そりゃあ、「出来るだけ早く成果を出したい」でしょうし、何なら「少しだけプロタゴワークスに関わってもらって、何か効果のある事をパッとやって“良い感じ”になったらあとは自分でやるから」と思っているかもしれないのも当然だろうなと思います。僕だって、逆の立場だったら同じような事を考えるかもしれません。いや、確実に考えるでしょうし、「出来るだけ早く成果出したいんで、四半期くらいで何らかの形にしてもらうわけにはいきませんかね?」くらいの事を言ってしまうかもしれません(とは言え、現実では「四半期くらいで何とかして」と言ってこられた方は今のところ一人もいません)。

その気持ちはよくわかります。

僕自身も、現在“ダイエット”を実践していて、「理想(シックスパックのお腹)と現実(ふっくら柔らかいお腹)のギャップを何とかしたい」と日々思っていますし、出来る事なら「3ヵ月で(出来る限りの楽をして)結果を出したい」と思っています。

だから、痛いくらいに「出来るだけ早く成果を出したい」という気持ちは、自分の事のように理解できるつもりです。

そこには充分に共感は出来ますが、それを踏まえたうえで、敢えて「問い」を投げかけていきたいと思います。


その、現状である「理想と現実のギャップ」が生まれるまでには、一体どれだけの歳月が流れてきたんでしょうか?

その「理想と現実のギャップ」が現在の状態になるまでには、どんな紆余曲折があったんでしょうか?

その「現実」は、じっくりと長い時間をかけて、ゆっくりと段々変化を遂げてきたからこそ今そこに在るのではないでしょうか?

その「理想」はどの段階から描いているものでしょうか?

「現実」がゆっくり変化していくのを目の当たりにしながらも、「理想」は理想として描き続けていたんでしょうか?


等といった「問い」が幾つも浮かんでくるんです。

まるで、日々の自堕落な食生活と毎日続ける晩酌によって、徐々に徐々に体中を脂肪で覆っていきながらも、「鍛え始めたらすぐシックスパックになるから大丈夫」と自分自身を誤魔化しながらいつの間にか“丸々とした立派なお腹”を抱えていた僕自身のように、「やらなくちゃ」と思っていながらも放っておいたんじゃないのかな、と思うんです。

もしそうだとしたら、この“丸々とした立派なお腹”と同様に、その組織にべっとりと張り付いてる余分な贅肉は、そう簡単には消え失せませんし、理想としているシックスパックのお腹を手に入れる事は容易ではありません。とても大変です。そして、もちろん、それなりの時間がかかります。

僕のお腹のように、「余計な贅肉がついたお腹をシックスパックにする」という現実に物理的な実態を持った自分の肉体を変化させるという事であれば、程度にもよりますがある程度の時間の見通しはつくでしょう(もちろん、しっかりカロリーと栄養管理をされた食事と正しいトレーニングを継続する事が大前提ではありますが)。なので、やることは以外と“単純”です。

とにかく、淡々と継続してさえいれば「いつか必ず」お腹を割るという事は可能です。単純な話、割れるまでやれば良いだけです。1回や2回死ぬほどやったからといってほとんど意味はありません。とにかく緩くても継続が大切ですし、個人差も当然あるので、「時間はかかる」という事が明確に言えるわけです。

単なる“トレーニング&ダイエット”という、「自分の体についている体脂肪を落として、筋肉を鍛える」という事だけですらこういう構造になっているわけです。

これが、複数の人間が複雑に関係しあって、更に複雑な“仕事”というモノをやる。そんな“複雑怪奇”な組織というモノを「今よりももっと良くしたい」という、極めて“複雑”な事をやろうとしているわけです。

そんな“複雑怪奇”で“大それた物事”である「理想と現実にギャップがあるから何とかしたい」という大仕事をやろうという時にです。

「出来るだけ早く成果を出したい」なんて考えるのは、そもそもが無理筋だという事を、ここまで読んでいただいた方には多少なりともご理解いただけるんじゃないかなと思うんです。

だから、

「やるのであれば、本腰入れてやりましょう」という旨のお話を、関わる皆さんにはいつもさせてもらっています。

「出来るだけ早く成果を出したい」と考えるのは当然ですが、「それは無理筋です」と認識していただくのも絶対に忘れてはいけない注意事項です。

そして、依頼を引き受けた僕たちとしては「出来るだけ早く成果を出したい」という気持ちはずっと持ち続けていますが、「早く」という事を第一に考える事は絶対にありません。

もっと言えば、組織開発における「成果」というのも定量化できるモノでは無いと考えているので、いわゆる「計測できるモノ=成果」という考え方だと難しいんじゃないかなと思っていますし、実際にそれをそのまま伝えます。

ウチが関わる事で生み出されるモノとして、僕たちが「成果として認識しているモノ」とすれば、「関わった人達の変化」というものが一番なのかなと考えています。

「関わった人達の変化」とは何の事を言っているのか?


まずは、ウチが関わる前までの状態について何かを考え、当事者である「理想と現実のギャップを何とかしたい」と感じてる方から依頼を受けます。

その後、プロタゴワークスが“何らかのサービス”によって関わります。

すると、そこには「必ず」変化が訪れます(ここで言う変化とは、依頼者が望んでいる変化かどうかはわかりませんが、少なくとも、“プロタゴワークスという新しい刺激”が加わった事によって起きる“何らかの変化”の事です)。

そういう少しずつの積み重ねによって、“その組織”にとっての変化として現れてきます(ここの変化の幅やスピードは当然ながら、各個人によって大きく違いますし、各組織によっても大きく違います)。

そうして、時間をかけて徐々に起きて来る「組織の変化」を『対話』によってデザインしながら、「理想と現実のギャップ」を埋めていくわけです。


こうやって書いてみると、やっぱり“トレーニング”とか“ダイエット”に、構造がよく似ているなと思います。

そして、常々思っている事ではありますが、僕たちが手掛けている「対話をベースにした組織開発」というのは、組織の筋力向上、組織のダイエット、組織のボディメイキングなどを手掛ける「“仮想上のヒト”である組織のパーソナルトレーニング」なんだろうなと思っています。

ダイエットもボディメイキングも、自分の体だからと言って、自分一人で黙々と継続するのはとても難しい事だと、実際に自分自身でも取り組んでいる身だからこそよくよく理解しているつもりです。

それと同様に、会社や組織も「自分達の組織」だからと言って、自分達だけで「理想と現実のギャップを埋めよう」と取り組みを継続していくのはとても難しい事だと思います。

だけど、どうしたって目の前にある「理想と現実のギャップ」を埋める必要が生じる場面がやってくる事はあるでしょう。

その時には、お声かけいただければ、そのギャップを埋める為のパーソナルトレーニングを手掛けている我々がサポートさせていただきます。

ただ、僕たちはあくまでも“サポート”しか出来ません。

実際にその“取り組み”を実施するのは、当事者である方々にしか出来ませんし、「出来るだけ早く成果を出したい」という要望を叶える事が出来るのも、実は、それを希望する当事者にしか出来なかったりするんです。

そんな構造も、「自分達のやっている事は、パーソナルトレーナーとよく似ている」と思う部分なのかもしれません。


「理想と現実のギャップをなんとかする」

そのためには、

「それなりの時間とそれなりの大変さを伴う取り組み」が必要です。

だけど、それは、「必ず」出来ます。

“そのギャップ”がなんとかなるまで、やり続ければ、「必ず」何とか出来ます。


コツがあるとしたら「諦めず、淡々と、緩やかにでも、出来るまで継続する」。

一見、夢も希望も無さそうですが、現実的にはこれが、「理想と現実のギャップをなんとかしたい」という要望を、誰でも叶える事が出来る最適化された手法なのかもしれません。

「誰でも叶える事が出来る」そう考えると、何だか、夢と希望に溢れているようにも見えてくる気がしてくるのは僕の気のせいでしょうか。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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