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なぜぼくらははたらくのか

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

僕が仕事で他社の組織に関わらせてもらっている中で“自分の仕事”について悩んでいる人の話を聞かせてもらう事が度々あります。

経営者には経営者の、社員には社員の、その人それぞれの“悩み”があるのは当然の話です。

そんな、“人それぞれ固有の悩み”でも、こと“自分の仕事”についての悩みなのであれば、その悩みについて考えるためには必ず向きあってもらった方がその人のためになる事柄があります。

それは、

「この世の中にあなたの会社と同じ業種同じ職種の会社がたくさんあるのに、あなたがその会社でその仕事をするのにはどんな理由があるんですか?」

というものです。

この事柄というかこの“問い”について考えてみることで、「“自分の仕事についての悩み”って本当は一体なんなのか?」が段々と明らかになっていくんじゃないかと思っています。

なぜなら、この“問い”について考えてみると、それまでの自分が“自分の仕事”について、何をどこまでどのように考えていたのかが自分でわかるわけです。

例えば、「そんなの、生活していくために決まってるじゃん」という答えが出てきたとすると、今のその人が“自分の仕事について悩んでいること”と天秤にかけてみればいいわけです。

もしも、“自分の仕事についての悩み”が「頑張っているつもりなのに上司に怒られてばかり」なんていう悩みがあったとします。その時に、上の“問い”に対しての答えが本当に「生活していくために決まっている」だったとしたら、そもそもこんな悩みは生まれてこないはずです。だって、「この会社でこの仕事をする理由」が「生活していくために決まってる」んだったら、「生活できている今の状態が維持継続している」のなら“悩み”は生まれてくるはずが無いわけです。

だけど、現実的には「頑張っているつもりなのに上司に怒られてばかり」という“悩み”が生まれているわけです。つまり、この“悩み”が存在しているのが、その人にとっての現実だということがハッキリしているわけです。

てことは、「この会社でこの仕事をする理由」は「生活していくために決まっている」という答えが間違っているわけです。この答えはあくまでも答えの中の一部分なだけであり“答え”では無いわけです。

もしかしたら、いつかどこかの時点では“その答え”だった瞬間があったのかもしれませんが、少なくとも今の時点で「頑張っているつもりなのに上司に怒られてばかり」という“悩み”が発生している以上は、その人が「この会社でこの仕事をする理由」は「生活していくため」だけではないというのが明らかなんですから、この“問い”について更にもっと深いところまで考えていく必要が出てきている状態なわけです。

この「“自分がここで働く理由”について考える」ということが深いところまで出来て、自分自身の中で「なるほどね!」と“肚落ちする状態”にまでなった時には、それまでに悩んでいた事柄は、もう“悩み”では無くなっているはずです。もしかしたら、解決策が自分の中で見えてくるかもしれませんし、そもそも、「こんなことに悩まなくてよかったんだ」という“肚落ち”が生まれているかもしれません。でも、少なくともついさっきまでの“悩み”が全然違うモノに様変わりしているはずです。スッキリ爽やかな気分で働くことが出来ているかもしれませんし、新天地への道筋が見えている状態かもしれません。

もちろん、そうは言っても“働く”をしていれば困ったり苦しんだり迷ったり悩んだりすることは当然ながらまたいつか出てきますし、“働く”限りはずっとずっとぶち当たるでしょう。

でも、そのたびに根源的な“問い”を自分に向けて考えれば、深く深く考えれば、その困りごとや苦しみや迷いや悩みについて“なんらかの筋道”が見えてくるのは間違いありません。

ただ、こういう根源的な“問い”について考えるというのは、それなりに大変だし疲れるし、慣れていなかったりタイミングによっては「とてもツライ」と感じるかもしれません。

だから、日頃から自分自身に向けて“問い”を続けておくのがいいんじゃないかと思っています。そうすると、この“問い”をいつも考える癖が出来てくるので「いざ」という時じゃなく常に根源的な問いについてかんがえつづけることになるわけです。そうなれば、いつも自分自身に更新がかかった状態なので、「いつかの時点の自分」ではなく「いつでも最新状態の自分」でいられます。

そんなことをオススメしている僕は、仕事の中で他者に対してこの“問い”を向けるのが役割だったりしています。

なので、この“問い”を他者に向けて投げかけたその時には、同時に自分自身にも同じ“問い”が向けられているので自分自身も考えています。そうやって、他者に問いかけながらも自分自身にも問いかけているわけなので、自分自身の仕事についてずっと“悩み”を抱き続けることができません。
どうしたってその“悩み”にも真正面から向き合うタイミングがすぐにやってきてしまうので、大変でも苦しくてもツラくても向きあって考えざるを得ない状態がやってきます。

そうして、そんなことに(無理やりにでも)取り組んでいると“悩み”は“悩み”じゃなくなっていきますし、やらなければならないことが浮かんできてしまいますし、そうなればもう“それ”に取り組まざるを得なくなるわけです。

そんなわけで、

「この世の中にあなたの会社と同じ業種同じ職種の会社がたくさんあるのに、あなたがその会社でその仕事をするのにはどんな理由があるんですか?」

というような“問い”を立てることをオススメしていますし、実際にこういう“問い”を投げかけています。

働くことや仕事の悩みを抱えている人にも、新入社員の人たちにも、新入社員を受け入れる側の人たちにも、人を育てる側の人たちにも、チームを取りまとめる人にも、誰かと一緒に働いている全ての人達にこの“問い”について考えてもらいたいし、この“問い”について対話をしてもらえたらと思っています。

浅くてスカスカのところで止めてしまったりしなければ、大変だし、疲れるし、もしかしたらツラいし苦しいかもしれないけど、自分のことも相手のこともわかり合えないところも含めて相互に理解できるようになってきてチームワークが深まるのでオススメです。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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